茶博士:長らくのご無沙汰

    失礼ぶっこきましたわい

プリン:博士、二ヶ月ぶりですよ

    何の連絡もないんで

    心配してましたよ

茶博士:いやあ、悪い悪い

    うちも、ほら、これのあれがあれだから

プリン:全然わかりません!

茶博士:ちょっと避難しておったのじゃ

プリン:そうなんですね

    それはそうと

    悲しいお知らせがあります

茶博士:なんじゃ?いきなり

プリン:博士が避難中に事務所の博士の机にあった

    あんぱんとクッキーとせんべいが

    悪くなっちゃいました

茶博士:なんだ、そんなことか

    で、捨ててくれたのか?

プリン:いいえ、悪くなる前にいただいちゃいました
 
茶博士:要は、プリン君が食べたつうことじゃないか

プリン:はい。そのとおりです

茶博士:まあ、それくらいの被害は仕方なかろう

プリン:それと

茶博士:まだあるのか

プリン:戸棚にあったウィスキーもちびちびと

    いただいちゃいました

茶博士:17年もののロイヤルサルートか?

プリン:はい、結構なお味で

茶博士:まあ、多少飲んでも不問にしよう

プリン:それが、一杯のつもりが二杯、三杯となって

茶博士:まさか

プリン:大丈夫です。空き瓶は回収に出さずに

    洗って飾ってありますから

茶博士:オーマイガ

    それじゃ、えせ金持ちみたいじゃないか

    中味がなくなったのなら捨てなさい

プリン:それと

茶博士:まだあるのか!

プリン:引き出しにあったAVビデオ

茶博士:なに!

    あれを見たのか!

プリン:いや、地震で落っこちてたんで

    何かなと思って

茶博士:わざわざ見るまでもないだろっ!

プリン:博士、こういう趣味なのかと、ふふふ

茶博士:ふふふじゃないよ、こらっ!

プリン:まあ、二ヶ月も留守にしてれば仕方ないですよ

茶博士:お前が言うな!

プリン:でもご無事でなにより

茶博士:田舎の親戚かっ!

プリン:命あっての物だね、だね?

茶博士:だじゃれにかこつけてため口かよっ!

プリン:まあ、今後もよろしく

茶博士:えーちゃんかよっ!

プリン:まあ、がんばりましょう

茶博士:わしの台詞だっ!

プリン:でもよかった、いつもの博士が戻って来て

茶博士:それよりも、プリン君

    このオフィスはどうしたことじゃ

    二ヶ月経つのに、全然片付いておらんじゃないか

プリン:横浜まで帰宅困難のため、寝泊まりしてましたので

茶博士:ゴミ屋敷か

プリン:とりあえず博士復帰第一弾として

    今日は大掃除と打って出ましょうか

茶博士:お前、一人でやれっ!


茶博士:最近、喫茶店らしい喫茶店がなくなったな

プリン:そうですか?

    一杯あるじゃないですか

    ドトールにタリーズ、スタバ

    カフェドクリエ、プロント

茶博士:いわゆるチェーンの店ばかりじゃないか

プリン:そうですけど、何処に行っても

    あって便利じゃないですか

茶博士:確かに

    いわゆるカフェって奴だよな、それ

    軽くご飯も食べられて

プリン:喫茶店とどう違うんです?

茶博士:喫茶店とは、珈琲を飲みながら

    話したり、煙草を吸ったり

    新聞を読んだりする場所じゃな

プリン:同じじゃないですか

茶博士:同じじゃよ

    でも違うんじゃ

プリン:何が違うんでしょう?

茶博士:大きく違うのはセルフサービスかどうか

    喫茶店では、まず席に座る

    そこへボーイさんが来て

    「何にしましょうか?」って注文を聞く

プリン:なるほど、そこが違うんだ

    僕がいくカフェだと

    カウンターで飲み物を買いますね

茶博士:つまり、飲み物販売がメインで

    椅子は適当においてあるから

    空いている椅子へどうぞって感じじゃよな

プリン:まあ、そんなとこですね

茶博士:頭にくるのが、飲み物を買って
 
    席を探したら満席ってことが

    よくあるってことじゃ

プリン:ああ、あれは困りますね

茶博士:ありえんじゃろ

プリン:まあ、店としては飲み物を提供しているわけで

    席を提供しているわけじゃありませんから

茶博士:そう思うのかな?

プリン:はい

茶博士:なんというなげかわしい

プリン:おっと、古語ですね?

茶博士:大体、喫茶店というのは

    そこに座って、飲み物を楽しみながら

    過ごす場所ということじゃ

    それをセルフサービスのドリンク販売所に

    したのが今のカフェで

    場合によっては席がありません

    これじゃあ、喫茶店とは言えんのじゃ

プリン:でも仕方ないですよね

茶博士:そう思えるってことが、嘆かわしい

プリン:そうでしょうか

茶博士:席料は取っていません、っていいながらも

    結構な金額を取っておるし

    セルフサービスで、自分で飲み物を持って

    席につくのに、あの値段はありえん

プリン:え、安いじゃないですか?

    いわゆる喫茶店だと、ボーイさんが

    運んでくれますが、珈琲一杯700円とか

    ですよね

    僕から見たら、そっちのほうが高いですけど

茶博士:あれは、席料として取っておるからじゃ

プリン:その違いが今ひとつよくわかりませんが

茶博士:たとえば、ボーイさんが常連の好みを覚えていて

    ガムシロなしなのか、ありなのか

    ホットなら熱めなのか、ぬるめなのか

    新聞は何新聞が好きなのか

    そういうことを覚えていてくれる店を

    わしらはいいなと思うんじゃ

プリン:それって店員と顔見知りになるってことじゃ

    ないんですか?

    ドトールでも店員と仲良くなれば

    珈琲を多めに入れてくれますよ

茶博士:そういうことじゃない

    珈琲を売るのか、店にいる時間を売るのか

    そういう違いなのじゃ

プリン:僕にはチェーン店の方がかえって

    気を使わずに楽ですけど

    ほら、ルノワールっていう喫茶店があるじゃないですか

茶博士:かつてどこの駅前にもあったな

プリン:あそこだと、珈琲飲み終わったと思ったら

    お茶が出て来て

    早く出ていけって言われているようで

    僕は逆に印象悪いです

茶博士:あれはサービスなんだけどね

プリン:ようは、喫茶店という形態が

    大分様変わりにしたってことじゃないですか

    今は昔ながらの喫茶店は大分減りましたが

    まだ選ぼうと思えば選べるわけで

    自分に向いた方を選べばいいんだと思いますけど

茶博士:まあ、そうじゃな

プリン:ちなみに僕は最近はマックですよ

茶博士:ああ、わしも一度ただ券もらって

    行ったことがある

プリン:マックカフェが一番落ち着きます

    何時間いたって平気だし

茶博士:あのごみごみした感じが

    かえっていいというんだから

    時代もかわったもんじゃな

プリン:ようは、その人に合ってるかどうか

    ってことですよ

茶博士:まあな

プリン:ちょっと珈琲入れてきましょう

茶博士:ああ、頼む

    考えてみれば会社で飲む珈琲ってのも

    多いよな

プリン:うちは、セルフじゃないですからね

茶博士:熱めに頼む

プリン:はいはい

茶博士:なんじゃ、片目つぶって

    ものむらいでもできたか?

プリン:いやだなあ、博士

    ウィンクですよ,ウィンク

茶博士:なんじゃ,朝から気持ち悪いじゃないか

プリン:失礼な

    博士は突然ウィンクされたらどう感じますか

茶博士:気持ち悪いじゃろ、特にプリン君にされたら

プリン:まあ、そうかもしれませんね

    僕は、ウィンク初心者だから

    でも実はですね

    先日の美人にドアを押さえてもらった事件に続いて

    昨日は、街を歩いていて、見知らぬ若い女の子から

    ウィンクされたんですよ!

茶博士:それは、たまたま風で目にゴミがはいったんじゃろ

    普通、街を歩いていてウィンクなんかせんからな

プリン:そう思うのは博士が年を召されたからですよ

茶博士:なんじゃと

    わしにだってあるわい、ウィンクの一つや二つ

プリン:ほらあ、そうでしょ

    この片目をつぶるという行為が

    どれほど他人をハッピーにするかについて

    話し合いたいと思っているのですが

茶博士:ふうむ

    たしかに、ウィンクとは意味深な行為じゃな

    5年ほど前に、わしがまだ某大会社にいた頃じゃが

    部下の女の子に、ひとりおったな

プリン:お、いいですね

茶博士:その子は足がきれいな子で

    いつもドキっとするようなミニスカートを穿いておったわ

プリン:お、来ました、来ました

茶博士:それで打ち合わせの時とかに

    「それでいいですよね?」というような意味で

    ウィンクをするんじゃ

    もちろんそれは、わしに気があったとか

    誘惑するとか、そんな意味じゃなくて

    ただただ、習慣的にパチってやるんじゃが

    それをされると、なんだかドキっとしたことを

    思い出すわい

プリン:そうでしょ?

    昨日のウィンクも、見知らぬ人からですから

    僕に対してどうのこうのってことじゃなくて

    なんとなくチャオ!って意味あいで

    パチってしてくれたんだと思うのですよ

茶博士:まあ、そうじゃろな

プリン:それなのに、たかがそんなことなのに

    見ているほうが、ドキッとしたり

    こいつ可愛いやつじゃ、とか思ったりするわけでしょ

    だったら、日本人ももっとウィンクを活用したら

    どうかなって

茶博士:なるほど

    深淵な計画じゃな

プリン:外国人の人は、何気なくウィンクをしますよね

茶博士:実態をよく知らんが、そうなのかもしれんな

プリン:まず、職場でウィンクをしてみたら

    どうなるか、やってみましょうよ

茶博士:逆に、気がある人とか

    変に意味深になりそうな相手にはしないほうが

    いいかもな

プリン:まあ、そうですね、

    それと公式の場ではやらないほうが無難でしょう

茶博士:まずはランチのお誘いあたりから

    ランチ行きましょうよ、パチって感じで

    ウィンクしてみたらどうかな?

プリン:そんなんされたら、行きます行きますって

    なっちゃうかもです

茶博士:残業やめて早く帰りなさい、パチッてのも

    いいかもね

プリン:そのほうが自然かもです

    早く帰って、デートでもしたら?

    って感じが伝わりますし

茶博士:よし、じゃあ今日は一つ

    これを実践してみることにしようか

    手始めに、プリン君

    今月も最後なので、清算昼までに頼むよ、パチっ

プリン:お、そうきましたか

   



茶博士:どうしたんじゃね、プリン君

プリン:いやあ、笑顔になるのは簡単だなって

    思いまして

    美人に優しくされるだけで、簡単に笑顔に

    なっちゃいます

茶博士:なんじゃ、それ?

    くわしく話してみなさい

プリン:あのですね、昨日なんですが

    麻布十番から六本木ヒルズへと歩いていたんです

    そしたら六本木ヒルズのTSUTAYAがあったんで

    ちょっと雑誌でも見ようかなと思ったんです

茶博士:ふむふむ、よくあるな

    スタバもあるしな

プリン:昨日は風が強かったじゃないですか

茶博士:春一番が吹いたからのお

プリン:そうなんです

    たまたま僕と同時に入ろうとする女性がいて

茶博士:プリンがドアを開けてあげた?

プリン:いえ、お恥ずかしながら

    その逆なんです

    その女性は2人連れでして

    一人がドアを引いて、連れを通してあげたんですね

    それで彼女のために、僕はドアを押さえて

    あげようとしたんですよ

茶博士:普通そうするよな

プリン:ところが、その女性は、にっこり笑って

    僕に「どうぞ」って、

茶博士:つまり、プリン君のために、女性がドアを

    開けて待っていてくれたってことかな

プリン:そうなんですっ!!

茶博士:奇特な女性じゃな

プリン:それで、「替わります」って

    言ったんですが

    女性はにっこり笑って「どうぞ」って

    その声がまた、ちょっと低くて素敵だったんです

    その瞬間、恋に落ちるってああいうことをいうんでしょうか

    僕はその女性の顔に釘付けになりました

    いわゆるモデルさんか女優さんという感じの

    美しい方でした

    ただ、ちょっとファンデーションが浮いていたので

    それなりのご年齢だったのかもしれませんけど

茶博士:というと70歳くらいかな?

プリン:あのですね、僕から見てという意味であって

    さすがに70歳の女性に、一目で恋に落ちませんよ

    まあ、30代後半くらいって感じでしょうかね

茶博士;なんと、そんなに若いのか

プリン:博士から見れば若い女性かもしれませんね

茶博士:失敬な、わしはまだまだ現役の独身男性じゃ

プリン:そうでしたね

    それで、

茶博士:気が入らないリアクションだなあ

プリン:彼女の顔というのが、財前直見さんみたいな感じで

茶博士:財前直見、懐かしいなあ

    わしの青春のアイドルじゃった!

プリン:その笑顔に、つい僕もにっこり

    「どうもありがとう」って

    なってしまったんですよ

茶博士:ふうん、いいなあ、プリン君だけ
 
プリン:ずるいって、たまたまの出来事だし

    それにしたって、一瞬のことですよ

茶博士:うらやましいぞ、わしにはそんなハプニングもないからのお

プリン:まあ、人間歩いていれば、何かにぶつかるもんですよ

    昨日、麻布十番から地下鉄に乗ろうか迷って

    乗らなくて本当によかった

茶博士:それにしても、そんな美人がドアを押さえてくれるなんて

    何気ない出来事のようで、本当に羨ましいなあ

プリン:そのお陰で、今も♡がドッキンドッキンしています

茶博士:いいなあ、財前直見♡

プリン:博士も、今から六本木ヒルズのTSUTAYAに

    行ってくればいいじゃないですか

茶博士:財前ちゃん、今日も来るかなあ?

プリン:さあ・・・・




プリン:あのね、博士

茶博士:どうした?朝からニッコニコで

プリン:道を聞かれちゃって

茶博士:道を聞かれるのがそんなにうれしいのかね?

プリン:うん

    それがね、すごく可愛い子だったんですっ

茶博士:なんじゃ、単に可愛い子と話せたから

    うれしいんじゃないか

プリン:また博士は、すぐにそういう身もふたもない

    ことを言うんだから

茶博士:だってそうじゃろ

プリン:そうなんですけど

    あんまり無いじゃないですか

    若い可愛い子に道を聞かれるなんて

茶博士:うむ

    そういわれれば、わしの人生において

    かつて道を聞いて来た75%は50歳以上

    だったかもしれない・・・

プリン:まあ、普通そうでしょう

    僕の人生においては90%が50歳以上女性です

茶博士:だよな?

    よかった

プリン:一般的に、そのあたりにいる人誰彼なくつかまえて

    道を聞くのは、いわゆるおばさんです

茶博士:若い子はプリントアウトした地図とか

    携帯見ながら歩いてるからなあ

プリン:そうなんですよ、

    また、おじさんは歩行用のカーナビ持っていたり

    しますしね

茶博士:大体、男の人はあまり道を聞かないよな

プリン:そうなんですよ

    ずけずけ聞けるのは女性の特権ですね

茶博士:わしも、道に迷ってもまず聞かないもんね

    おまわりさん以外には

プリン:そうでしょ?

    だから、若い女性に道を聞かれる確率って

    かなり低いと思うんですよ

    その中で、さらに可愛い子となるとゼロに

    限りなく近いというか

茶博士:そうじゃろうな

    わしも、若くて可愛い子に道を聞かれた事は

    殆ど経験にないもの

プリン:ここで声を大にして言いたい!

    若くて奇麗な女性よ

   もっともっと道を聞こう!


茶博士:本当に声を大にして言いおったな

プリン:ああ、言ってやりましたとも!

茶博士:やたら態度がでかくなりおって

プリン:だって、たかがそれくらいのことで

    世の中の男性のどれだけ多くが

    笑顔になれるか

茶博士:ふむ確かに

プリン:携帯や地図なんか信用せずに

    迷ったと思ったら

    即座に道を聞こうじゃありませんか

茶博士:たしかに、聞かれることって

    頼られているようで嬉しいもんじゃよな

プリン:そうなんです

    ただ、聞かれて答えられないと困るので

    なるべく判りそうなものを聞いて欲しいです

茶博士:それは難しいなあ

    わからないから聞く訳で

    わかりそうなもんなら自分でもわかるじゃろ

プリン:うちの近所に最近話題のレストランが出来たみたいで

    どうやらその店の地図がわかりにくいらしいんです

    この前から実は、何回も同じ場所を聞かれるんですよ

    それが大抵、若い女性

    それで、聞かれた時に思い切って

    どちらへ行かれるんですか?と聞いたら

    そのレストランだというんです

茶博士:そのレストランの地図の作り方が
   
    悪いんじゃろな

    店に教えてやったらいいのに

プリン:いいえ、断固教えません

    それで、いつもそのあたりをジョギングして

    廻るんです

    そうすると、あ、この人近所の人かなって

    思われて、声をかけられるという段取りです

茶博士:なるほどね

    確かに、近所の人に見られないとなかなか

    声をかけられないよね

プリン:グーグルとかストリートビューとかに

    頼りすぎなんですよ、近頃は

    あんなもんで、行けると思うから間違いなんですよ

    現場には現場にしかわからないことが沢山あるんです

茶博士:そうじゃろな

プリン:ですから、これからもどんどん道を聞かれたいです

茶博士:外人さんとかも聞いてくるよな

プリン:あ、それは、ちょっと・・・・

    
プリンです

さきほど博士から電話がありまして、

今日の会議は、博士の都合により中止とのことです。

なんでもひどい花粉症だとか

今日は、確かにいい天気ですので

花粉が沢山飛んでいると思われます。

どうか花粉症の方はお気をつけてください。

僕は、花粉症ではないので普通に出社しています。

博士がいないので、パソコンでエロサイトでも見ようかと

思っています。

簡単で、すみません。


プリン:博士、博士

茶博士:どうしたんじゃね、プリン君

プリン:昨日、浅草橋に行ってきたんですよ

茶博士:デートかね?

プリン:デートでそんなとこ行くわけないでしょ

    買物ですよ、買物

茶博士:買物?はて

プリン:博士に頼まれたものを買いに行ったんですよ

茶博士:はて、なんじゃたかいな

プリン:博士が、あのゴルフに使う鉛筆の芯がはいった

    プラスチックのやつを買ってこいと

    言ったんじゃないですか?

    忘れたんですか?

茶博士:そんなもの、何に使うんじゃ?

プリン:知りませんよっー!!

    昨日、言いつけたでしょ

茶博士:もしかして、あれのことかな?

プリン:そうです、アレのことですっ!!

茶博士:わかった、わかった、

    アレね

    アンケート記入用の鉛筆の芯ね

プリン:そうですよ

    まったく、物覚えが悪いんだから

茶博士:悪い悪い

    あれ、名前が判らなくてね

プリン:そうなんですよ

    昨日、博士に言い付けられて

    浅草橋まで行ったんですけどね

茶博士:ああ、ごくろうさん

プリン:いえ、どういたしまして

    って、違うー!!

    話しが進まないじゃないですか

    とにかく、僕が昨日浅草橋に買物に

    行ったってところから始めましょう

茶博士:ゴーアヘッド

プリン:調子狂うなあ・・・

    まあ、いいや、それで

    浅草橋のシモジマに行ったんですよ

茶博士:ああ、あそこは何でもあるからな

プリン:まず浅草橋の駅から電話しました

茶博士:ほほお、電話番号をよく知っておったな

プリン:駅にちゃんと書いてあるんですよ

    電話番号が

    イースト館と5番館の

茶博士:よほどお客が多いんじゃな

プリン:そうなんでしょうね

    まずイースト館に電話しました

    それで、あのお、ゴルフとかに使う

    鉛筆の芯がついている赤や黄色の

    プラスチックの筆記具ありますか?

    って聞きました

茶博士:なるほど、そう聞くしかないわなあ

    名前わからないし

プリン:そうしたら電話の女性が、

    ああ、あれですね、ゴルフとかに使う

    鉛筆の芯が先っぽに付いているプラスチックの
  
    というので、そうです、それですと答えると

    どこの売り場にあるのか聞いてくれたみたいで
  
    しばらくすると、電話口で

    ゴルフとかに使う鉛筆の芯が付いているプラスチックの

    筆記具だったら、あるとしたら五番館です
 
    とのお返事でした

茶博士:あるかないか、はっきりとは判らないんだ?

プリン:そうなんでしょうね、

    あるとしたら、というお返事でしたから

茶博士:それで?

プリン:五番館へ向かいまして、

    どの売り場にあるのか、調べました

    ところが、売り場案内を見ても

    あのゴルフとかで使う鉛筆の芯が先っぽに

    ついたプラスチックのものとは、どこにも

    書いてないのですよ

茶博士:そりゃそうだろ、いちいち書いてられないだろうし

プリン:そこで見当をつけて3階に行ってみたんです

茶博士:3階には何があるんじゃね?

プリン:3階にはシャープペン、ボールペン、マジックインク

    筆ペン、絵の具、ノート、バインダー、ファイル

    といった一般に文房具と言われるものが置いてあります

茶博士:なるほど文房具の仲間だと見当をつけたんじゃ

プリン:まあ、普通に考えればそうでしょ?

茶博士:わしだったら、パーティーグッズ売り場に

    行くがな

プリン:パーティーグッズですかねえ?

茶博士:パーティーっぽいじゃないか

プリン:まあ、いいです

    博士のセンスをどうのこうの言ってると

    15分で終わらないので

茶博士:やっつけ仕事かい?

プリン:読む人だって、15分以上かかったら

    長過ぎて読んでくれませんよ

茶博士:そうかもな

プリン:話し戻りますが

    文房具売り場をかなり細かく見ましたが

    それっぽいものは置いてありません

    それで、売り場が違うのかなと思って

    一階上の封筒やらネームプレートやらの

    コーナーへ行きました

茶博士:なるほど、文房具というよりは事務用品一般に

    なったわけじゃな

プリン:それがまったくそれっぽいものが見当たりません

    売り場の店員さんに聞く事にしました

    あの、よくゴルフとかにつかう鉛筆の芯が先に

    ついたプラスチックの筆記具ありませんか?

茶博士:出た出た

プリン:すると、店員さんがどこかに電話をかけて

    聞いてくれたんですが

    その聞き方が笑っちゃうんですけど

    もしもし、4階の○○ですけど、

    ゴルフとかに使う、鉛筆の芯が先っぽについた

    プラスチックの柄の、そうそう、それ

    そちらにありましたかね?

    って

茶博士:それで?どうだったんじゃ

プリン:電話を切って、お客様ありましたよ

    ゴルフにつかう鉛筆の芯がついたの

茶博士:短縮系にしおったな

プリン:この下の3階にあります

    っていうので、さっき見たんですけど

    ゴルフとかに使う鉛筆の芯がついたプラスチックの
  
    見当たりませんでしたって言うと

    2番棚のこの辺にあります、って

    床すれすれの位置をジェスチャーで教えてくれたので

    はあ、この辺ですね、と僕も床を拭くようなジェスチャーで

    答えまして、階段でまた3階へもどりました

茶博士:で、あったのか?

プリン:そうなんですよ、

    教えられたとおりに2番棚のこの辺、この辺と

    床付近を探したところ

    なんと、棚の一番下の段にひっそりと

    それでいてどーんと大量に

    ゴルフで使う鉛筆の芯つきプラスチックが

    ストックしてあったんです

茶博士:おめでとう、ついにやったな

プリン:はい、ついに発見しました

    それで、レジにもって行ったんですが

    レジ係の女性が、ピッとバーコード読み取り機に
  
    当てると、

茶博士:レジに品名が出たんじゃな?

    ゴルフに使う鉛筆の芯がついたプラスチックとか

    なんとか長ったらしく

プリン:それがなんと!

    クリップペンシルという名前だったんですよ

茶博士:クリップペンシル!

    なるほど、言いえておる!

    簡潔にして不足がない

    まさにクリップペンシルじゃ!

プリン:こういうものの名前って

    必ずあるんですね、

    僕らが知らないだけで

茶博士:本当じゃな

    食パンの袋についている白いプラスチックの

    ものの名前もあるくらいだからな

プリン:ああ、あれね

    三浦じゅんさんが本を出してましたよね

    何て言うんでしたっけ?

    食パンの袋をとめるプラスチックの
 
茶博士:その話になると、長くなるから

    今度にしておくことにしよう

プリン:あ、忘れたんだ!

茶博士:うるさいっ!!



茶博士:な、なんじゃ?そのお面は

プリン:解決ゾロですよ

茶博士:なに?解決ゾロリ?

プリン:ゾロですよ

茶博士:ゾロなら、解決じゃなくて怪傑じゃろ

プリン:え。そうなんですか?

茶博士:怪傑ゾロをもじったのが解決ゾロリじゃろ

プリン:なるほど、それで狐のキャラなんですね?

茶博士:ゾロって、狐って意味なのか?

プリン:スペイン語で、ゾロって狐って意味なんです

茶博士:いやにくわしいようじゃが

    一体、何があったんじゃ?

    大体想像はつくが

プリン:昨日、ゾロのミュージカルを見てきました

茶博士:なんで?

プリン:いやに簡単に片付けますね?

    なんでと言われても困るんですが

    見てくれと言われたもので

茶博士:誰に?

プリン:出演者に

茶博士:ジャニーズの坂本君?

プリン:いやに詳しいですね、博士

    でも、ジャニーズの坂本君に頼まれるわけ

    ないでしょ、ぼくが

茶博士:じゃあ、その他大勢だな?

プリン:また、ひどいことを

    みんな役があるのに、その他大勢って

茶博士:だってジャニーズ坂本君主演の

    ミュージカルなんじゃろ?

    そうしたら、坂本君以外はその他大勢じゃないか

プリン:ものすごく大きくわければその通りなんですが

    それじゃあ、坂本君以外がかわいそうじゃないですか

    芋洗坂係長も出てるんですから

茶博士:お、彼は面白いな、笑えるし

    B定食とかやったのかな?

プリン:そんな古いギャグやりませんよ!!

    ミュージカルですから

茶博士:やって欲しいな,♩B定~B定~

プリン:あの人、本当はすごい人なんですから

茶博士:そうなんだってな、塾講師とか?

プリン:違う!

    エンタティナーです

茶博士:そうムキにならんでも

プリン:なりますッ!!

茶博士:まあ、大枚はたいてミュージカル見たんだから

    多少は余韻に浸ってもいいけど

    そのマスクつけて出社されても困るぞ

    サッカー日本代表の時の宮本選手じゃないんだし

プリン:ああ、ありましたね、そんなこと

茶博士:まあ、会議が終わったら取ってくれよ

    で、どうだったんだね、ゾロは

プリン:そのタイプの質問、いやですねえ

    日本人がミュージカルに対してする質問の

    典型ですよ、それ

茶博士:だって、どうだったかと聞くからそうじゃろ

プリン:どうせ俺は見ないけど、みたいなニュアンスが

    目一杯入ってますよ

茶博士:そりゃそうだよ、わしは見ないもん、そんなの

プリン:そうでしょうね

    僕だって、なにも1万2千5百円も払って

    見に行きたくはなかったですよ

茶博士:高いもんじゃな

プリン:それがですね、殆ど満席

茶博士:へえ、そうなの?ゾロが?

プリン:そうなんですよ

    僕の回りにいた方、

    殆どおばさまばかりでしたが、

    毎週来ているとか言ってましたよ

茶博士;毎週?

プリン:そうなんですよ、毎週週末に来ているって

    「今日で6回目です」って言ってました

茶博士:その人はスタッフか何かかね?

プリン:いいえ、ファンでしょう

茶博士:ふうん、すごい人気なんだな、ゾロって

プリン:おーい、ゾロじゃなくて

    坂本君でしょ、言うなら

茶博士:ゾロ人気なんじゃないのか?

プリン:さすがにゾロ人気ってわけでは

    なさそうです

    だれもお面つけてなかったですから

茶博士:銀座をそのお面つけた女性がゾロゾロ

    歩いておったら気持ち悪いわな

プリン:そうですね

    でも、日生劇場ってところ
   
    初めて入ったんですけど

    宝塚劇場といい、日生劇場といい

    ああいう需要って、あるもんなんですね

    みんなお金もちなんですね

    僕なんか映画一本見るのも躊躇しちゃうっていうのに

    1万二千五百円ですよ

茶博士:そうじゃな、驚くよな

    ゾロの話で笑おうと思っておったが

    チケット代を聞くと、笑えないな

    ほとんどホラーだもん、それ

プリン:ホラーは言い過ぎですよ

茶博士:だってホラーじゃろ

    見たくもないものをそんな高い金はらって

    昼昼間から千人もの人が集まっているんだから

プリン:ホラーじゃなくても、宗教っぽい感じですかね

茶博士:ジャニーズ教?

プリン:そうでしょうね

    あ、ちなみに来月の出し物はサブちゃんですよ

茶博士:お、サブちゃん、見たいなあ

    新宿コマがなくなったから、今は日生劇場で

    やっているんだな
 
    わしはサブちゃんだったら見たいわい

    ♩はるばる来たぜ~函館~

     あなたと食べたい、鮭茶漬け~

プリン:古いなあ 博士は
    
    今の人は、誰も知りませんよ、そんな歌

茶博士:ああ、なげかわしい

    鮭茶漬けといえば、北島三郎という時代も

    あったのに

プリン:人の事を宗教とか言っておいて

    博士も立派な宗教ですよ、それ

茶博士:サブちゃん教?

    それとも鮭茶漬け教?

プリン:あほらしくて、マスクなんか

    つけてられませんわ

茶博士:どっちがアホらしいんじゃ

    あーあ、鮭茶漬け食べたくなったわ!

    昼は鮭茶漬けにしよう!



茶博士:そういえば、プリン君ちのプリン

    最近売れてるんだっけ?

プリン:売れてますよ、バンバン

    バレンタインプリンがおかげさまで完売しました

茶博士:ほほお、バレンタインプリンねえ?

    それって?

プリン:ご想像どおりチョコレート味のプリンですっ!










茶博士:おおっ!

    想像通りだけど、想像以上じゃ!

プリン:凛々しいでしょ?

茶博士:なんという、日サロ帰りか?

プリン:プリンが日サロ行ったら、焦げプリンになっちゃいますよ

茶博士:焼きプリンじゃろ、それを言うなら

プリン:そうですね、たしかに

茶博士:焼きプリン、うまそうじゃないか

プリン:確かに、ネーミングはいいですね

    通常のプリン蒸しプリンなので

    焼きプリンはいけますよ

茶博士:そうじゃろな

    で、完売したんじゃっけ?

プリン:もちろん、完売ですっ!

茶博士:ということは、この次は

プリン:当然、ホワイトプリンですっ!

茶博士:ホワイトプリンねえ、

    いいねえ、プリンスな感じがして

    白馬に乗ったプリンって感じじゃ

プリン:それ頂きます

茶博士:え?
  
    いただきって、どれを?

プリン:白馬に乗ったってとこ

    うちの実家は横浜馬車道にあるんで

    まさに白馬ってイメージがぴったりです

茶博士:そうじゃったな

    馬車道なんだったな

プリン:ホワイトデーには白馬を走らせますよ

茶博士:なんとまあ、壮大な

    そもそもどこにいるんじゃ

    白馬なんか

プリン:いるところにはいるんですよ

    現に、NHK大河「江」で、上野樹里が

    白馬に乗っていたじゃないですか

茶博士:そうだったかな

プリン:あの馬ですよ、

    あれを借りてくればいいんですよ

茶博士:借りてくるって、プリン君は乗馬できるのかね?

プリン:当たり前じゃないですか

    プリントいえばフランス出身

    乗馬くらいできなくてどうするんですか

    うちの祖先はベルサイユ宮殿に出入りしてたんですよ

茶博士:ほんとかな?

プリン:ホントですとも、

    かのマリー・アントワネットに可愛がられたんですから

茶博士:ほお

プリン:プリンの形がなんでこうなったかご存知ですか?

茶博士:知らんわ、そんなこと

    どうでもいいし

プリン:どうでもいいことはないでしょう

    大切な一人きりの部下なんですから

    もっと興味を持ってくださいよ

    それはさておき、

    プリンの形は、マリー・アントワネットのボンネットの

    形からきているんですよ

茶博士:ボンネットとはなんじゃ?

プリン:パルドン?

    ボンネットとは帽子のことですよ

    フランス語で

茶博士:ほほお

    じゃあ、プリンの円錐型の上を切った形は

    もとはマリー・アントワネットの帽子の形だったのかね?

プリン:くわしくは知りませんが

    すくなくともうちでは、そう言われています

茶博士:あやしすぎるわい

プリン:まあ、それはともかく

    ホワイトデーのプリン

    楽しみにしていてくださいね

茶博士:そうじゃな

    プリン君が白馬に乗るのを是非見てみたいもんじゃ

プリン:あのお、乗るのは僕じゃなくて

    うちのパパとママですよ

    僕は家業を継いでないので

茶博士:そういうことか

    まあ、それはそれで、

    プリン君のご両親が白馬に乗るとなれば

    是非、挨拶せねばならんじゃろ

プリン:いや、大丈夫です

    うちの両親、恥ずかしがり屋なので

    見られると落馬しちゃうかもしれませんし

茶博士:だったら最初から無理じゃろ

    白馬に乗るなんていうのは

プリン:まだ、一月先なので

    今から考えます

茶博士:いい加減な話だな

プリン:すみません、そこんところもアントワネットの

    影響でして

茶博士:人のせいにしてると

    アントワネットが化けて出るぞ


プリン:おはようございます

茶博士:おはよう。プリン君

    なんだか嬉しそうじゃな?

プリン:今朝通勤途中に桜の花を見つけました

茶博士:ほお、桜、もう?

プリン:早咲きの桜なのでしょう

    ぽつんと一枝だけ咲いてました

茶博士:昨日の陽気に誘われたんじゃろな

    暖かかったからのお

    今日の寒の戻りに,今頃震えておるじゃろ

    かわいそうに

プリン:それでも咲いちゃった以上

    がんばって咲いていて欲しいですね

茶博士:なんつうか、日本人は桜となると

    だれもが大騒ぎしたがるな

    他の花とちがって

プリン:やっぱり桜は特別なんですよ

    寒い冬の終わりを告げる花ですし

茶博士:そうなんじゃよな

    桜が咲く頃は、いい季節だからな

    ほんわり暖かくなってきて

    ついつい外に出たくなる頃じゃ

プリン:そういう季節と見事に一緒になったところに

    桜の戦略がありますよね

茶博士:そうじゃな、もしこれが桜でなくて

    梅だったなら、みんなが梅を見ながら

    どんちゃんさわぎってことじゃろうし

プリン:卒業式とか入学式の時期と重なるのも

    めでたい感じがしますよね

茶博士:それじゃが、年々温暖化で

    今では卒業式の前に散ってしまうことが

    多いよな

プリン:桜が早く咲いてしまうんですね

    あったかくなって来てるから

茶博士:そういうことじゃ

プリン:桜にしてみれば

    あったかくなるから咲く訳で

    それを人間の卒業式と合わせろと

    いわれても無理ですよね

茶博士:あと2週間我慢して、なんて言われてもなあ

プリン:その点、外国の桜はどうなんでしょうか?

茶博士:ああ、ワシントンとか?

    ポトマック川の桜も見事じゃからなあ

プリン:アメリカの人たちはどういう感覚で

    見てるんでしょうね?

茶博士:アメリカはアメリカで冬は厳しいから

    やっぱり暖かくなる時期に咲く桜は

    そういう思いで見てるんじゃないだろうか?

プリン:桜は春を告げる花ってことですね

茶博士:日本みたいに、どんちゃん騒ぎはしないけどね

プリン:花見は日本人の伝統ですからねえ

茶博士:そうじゃなあ

    まあ、あれはあれで楽しいものじゃからな

    一年に一度くらいはいいんじゃないの?

プリン:ただ、ゴミはなんとかして欲しいですよね

茶博士:そうじゃな

    みんな持ち帰って欲しいもんじゃ

プリン:もっといえば、包装過剰なのがいけないんですよ

    みんなお重に詰めて持ってくれば

    空のお重を持ち帰るだけなのに

    コンビニで買ったものはどうしてもゴミが出るから

茶博士:コンビニは便利を追求して来たからそうなんじゃろ

    コンビニだけをやり玉に挙げては可愛そうじゃが

    道路に落ちているゴミの大半がコンビニに由来する

    ものであることは否定できそうもないなあ

プリン:レジ袋、包装紙、ビニール、空き缶

    こういうの、なんとかならないもんですかね?

茶博士:どこかの街で試験的に、包装簡略実験をやって

    もらいたいものじゃ

    昔はそれでやっていたんじゃし

    わしの小さい頃は、なんでも新聞紙に包んで

    おったわい

    野菜はむき出しだったし

プリン:そうなんですよね、それも大きな課題ですよね

    なんでも透明シートにくるんであるから、今は

茶博士:あと、話は変わるが

    郵便物も最近はその透明セロハンが多いな

プリン:あれ、困りますよね

    DMがくる度に住所シールを剥がして

    セロハンと中味を分別しなきゃならないから

    簡単に捨てられないし

茶博士:うちでは、透明郵便物は受け取り拒否しておるぞ

プリン:そんなことできるんですか?

茶博士:あたりまえじゃ

    郵便物というものは、誰でも受け取りを拒否できる

    ことになっておるんじゃ

プリン:そうなんですね?

    だったらうちもそうしようかな

茶博士:うちは玄関ポストに書いてある

    「透明封筒の郵便物は受け取りません」とな

プリン:すごい!

茶博士:あれ、見栄えがいいから採用するんじゃろが

    あんなものを出している企業を信用せん方がいいぞ

プリン:そこまでいいますか?

茶博士:今後、この運動は広がって行くじゃろうて

プリン:僕らのスマイル運動はあまり広がりませんが

茶博士:人間、いいことを広げるよりも

    いやなことを広げるほうがしやすいんじゃろ

    なんでも反対!ってほうが、実益がある

プリン:そうか

    ならば、いっそのこと、笑顔禁止とかにしたら

    逆に影で笑顔が広まるっていう理屈ですね?

茶博士:禁酒法のようじゃな

    まあ、チャップリンの独裁者みたいな話で

    そら恐ろしい気もするなあ

プリン:ああ、人間って面倒くさい

    僕も桜の花に生まれてこればよかった

茶博士:それはそれで大変じゃぞ

    ようやく咲いたと思ったら

    あっと言う間に散る運命じゃ

プリン:せめて半年くらい咲いていたいです

茶博士:そんな桜があったら気持ち悪いわ

プリン:確かに