相変わらず日記が進まない私です汗うさぎ

仕事はかなり減ったのに、どうして自分の時間がうまく使えないのか…。

 

まあ、いろいろありますが、今日は『ベートヴェン』の感想を書いていきたいと思います。

 

まずは、内容を。。。

父親から虐待を受けて育ったベートーヴェンは人を愛したり信じたりすることができないでいました。

彼が作った音楽は喝采を浴びて評価される一方、本人には冷たい視線と冷笑がつきまとう。

唯一味方だと思っていた弟は、ベートーヴェンの反対を押し切って評判の悪い女性と結婚して離れていく。

そんな中、銀行家フランツの妻であるアントニー(通称トニー)に出会い愛し合う。

ベートーヴェンはトニーと出会ったことで人を愛することを知り、楽しい日々もあるが、二人が結ばれることはない。

トニーも夫との間には愛はなく、ベートーヴェンとのことを知った夫から子供や実家の家屋敷を取り上げられてしまう。

難聴で耳が聞こえなくなり、絶望の中、弟に連絡をするベートーヴェン。

そんなベートーヴェンを弟は励ましていくが、やがてベートーヴェンに死が訪れる。

葬儀に訪れたトニーは、棺のベートーヴェンに「想いは変らない。あなたに会える日を待ち望んでいた」と告げる。

 

舞台は、葬儀の場面から始まります。

そこから時代が遡って、物語が始まります。

 

全編、歌、歌、歌でした。(ミュージカルだから当然だけど(笑))

主役の井上芳雄さんのパワーが素晴らしいキラキラ

出ずっぱりで、歌いっぱなし。

ベートーヴェンの曲に歌詞がつけられているので、非常に歌いにくいとご本人も花総さんもおしゃっていましたね。

とにかく、この役はこの人だからできたのかもしれないと思ってしまいました。

ベートーヴェンの厳格さや一途さ、人との関わりの不器用さを感じました。

だから結局孤独な人生だったのではないかと思いました。

 

トニーもまた不幸な方です。

お金至上主義の夫からは愛されず、子供も取られ、父親との思い出の詰まった家屋敷も夫の野望で売り払われる。

唯一ベートーヴェンと愛し合えたことが幸せだったのかもしれません。

トニー役の花総まりさんは、本当に可憐で、心優しいけれど正しいことを主張できる強さもある人だと思いました。

 

ベートーヴェンの弟カスパールは、小野田龍之介さん。

めちゃくちゃいいお声。

芳雄さんも「ずっと聞いていたいいい声だ」とアドリブで言ってました。

兄想いの愛にあふれた優しい弟でした。

最後までベートーヴェンを支えてくれた人ですね。

 

カスパールの妻は実咲凛音さん。

あまり出番がなくて、悪い女とベートーヴェンは言ってたけど、そのあたりは描かれてなくてベートーヴェンがどうして反対するのかよくわかりませんでした。

 

トニーの夫の妹ベティーナは木下晴香さん。

義姉のトニーが大好きで、かわいい妹。

ベートーヴェンとの仲も応援してたんだけど、結局兄に負けてしまいます。

相変わらず済んだ歌声が素敵でした。

 

トニーの夫フランツは坂元健児さん。

お金に執着していて、人に対してめちゃくちゃ冷たい人。

お金のためなら人を犠牲にしても平気という感じでした。

本当にワルな感じがよく出ていました。

坂健さんの歌声は、クラッシックという感じではなくてポップな感じで素敵です。

ワルさ全開なんだけど、歌声は素敵ラブ

 

芸術家を支援している貴族フェルディナント公は、吉野圭吾さん。

一応ベートーヴェンを支援している人です。

圭吾さんは貴族役が本当にお似合いです。

 

フェルディナント公の弁護士パブティスト・フィッツオークが大ちゃんです。

ベートーヴェンを馬鹿にしていて何とか引きずり落としたいと思っているいや~なヤツです。

もう、顔つきがメチャクチャワル!

みんながベートーヴェンを賛辞してても一人馬鹿にしたような嫌な顔をしてる。

フランツとトニーの実家を売る話をしているときの大ちゃんと坂健さんがほんとに悪そうな感じで

「お前もワルよのう~ニヒヒ」って感じでした。

歌は、よく通る声で良かったと思いますが、この歌うまさんたちの中では目立たない。

 

でも私的には、坂健さんや圭吾さん、そしてあの井上芳雄さんと対等に絡んでいる大ちゃんに感動です。

約10年位前『客家』で坂健さんや圭吾さんと初めて共演したときは、大ちゃんはペーペーのアンサンブルでした。

10年を経て確実に上に昇って来たということですよね。

まあ、突っ込みどころはまだまだあるかもしれないけど、今の大ちゃんの姿はファンとしてはうれしいです。

 

カテコは数回あったでしょうか。

毎回キャスト全員が出てきてくれました。

ご挨拶は、芳雄さんと花総さんだけでした。

芳雄さんは、「面白いことを言いたいんだけど、余裕がなくて出てこない。」と言ってました。

花総さんと二人でお互いが相手で良かったと褒め合い、ねぎらい合ってイチャイチャしていたら、坂健さんが「後でしろ!」と文句を言ってました爆  笑

 

久々の観劇でしたが、良い時間を過ごすことができました。

何やかやといろいろなことがありますが、こんな時間が持てることに感謝です。