2012年のロンドンオリンピックに向け、
出場選手が続々と決まっています。
今日は、もう一つのオリンピックである
パラリンピックの種目の一つにもなっている
ブラインドサッカー(通称「ブラサカ」)について少し書きたいと思います。
わたしが初めてブラインドサッカーの存在を身近に感じたのは、つい最近です。
2011年12月に、ちょんまげ隊のメンバー何人かが応援に行った
ブラインドサッカーのアジア選手権 日本vsイラン戦。
優勝チームには、2012年ロンドンパラリンピックへの出場権が与えられる大事な試合。日本代表チームには、ちょんまげ隊の間でもおなじみの落合啓士選手もいます。
この選手権、日本は、惜しくもパラリンピックへの出場権を手にすることはできませんでした。でも選手権の様子は、ニュースなどでも採り上げられていましたね。ブラインドサッカーが今までより注目を浴びつつあると思います。
わたしもこれをニュースで見てから、いつかは生で試合を観てみたい!と思っていました。
そしてやっと、その機会が訪れました。
2012年3月に「フィアット・カルチョ」という、
ブラインドサッカークラブ選手権が開催されたのです。
しかも今回は、スペイン代表チームもやって来るとのこと。
もちろん、ちょんまげ隊の応援する落合選手も出ます。
というわけで、行ってきました☆
当日は、ちょんまげ隊のKさん(FC東京サポ)も来るというので、会場で会うことに。
場所は、FC東京のホーム「味の素スタジアム」敷地内にある
「アミノバイタルフィールド」です。
最寄り駅は「飛田給」駅。
初めて行きます。
駅を出て、しばらく歩くと、こんなサインが見えてきました。
「オリンピック東京大会 マラソン折返点」
歴史のある場所なんですね!

会場は、AコートからDコートまで4つ。

程なくして、落合選手の所属するチーム
「ブエンカンビオ」の試合が始まりました。
(黄色のビブスを着けているチーム)
フィールドプレーヤーはアイマスクを着けています。
ゴールキーパーは、晴眼者(目の見える人)が務めます。

7番が落合選手。

ブラインドサッカーの基本的なルールについて、
JBFA 日本ブラインドサッカー協会 公式サイトでご覧いただけます。
せっかくなので動画を。これは第3試合からのものです。
「ブエンカンビオ」(神奈川)vs「F.C.アヴァンツァーレ」(茨城)
流れからの得点場面。シュートは落合選手。
決まった瞬間、録画中なのを忘れて思わず拍手したため、画面が一時ブレブレですw
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
選手はボールの音と自分の感覚を頼りに走ります。
意外とスピードがあるんだな~というのが分かりました。
次の動画では、以下の点をご覧ください。
(たまハッサーズ〔東京〕vs兵庫サムライスターズ)
・フリーキック
・攻撃(壁を利用してボールをコントロールする)
☆声をかけ合う
・ボールを持った相手には「ボイ!」と必ず声をかける(かけないとファールを取られる)
・ゴール裏には「コーラー」という役割の味方メンバーがいて、FWの選手にゴールまでの角度や位置を知らせる。
・ボールの音や互いの声が非常に重要な情報なので、観客は声を出しての応援は、プレーが途切れたときだけできます。
しばらくして、スペイン代表の選手たちが練習を始めました。
体が大きいですね……!
ちなみに、かけ声の「ボイ!」は、スペイン語で「Voy!」だそうです☆

(お役立ちリンク)
「ブラインドサッカーの歴史」
試合の合間にKさんと、名古屋サポの男性も一緒に、いろんなブースを回りました。
ブースでは、ブラサカ体験や、盲導犬の体験、日本にブラサカをもっと広めるために行われている「古本パワープロジェクト」の紹介コーナーなど、いろんなコーナーがあり、その中で4つのコーナーを回ると、特製ストラップがもらえたり、くじを引くことができます。

盲導犬コーナーでは、盲導犬のことについてはもちろんですが、
実は飼い主の心構えや接し方がものすごく重要だということを学び、
飼い主がまずしっかりしないと、盲導犬との信頼関係が築けないことが分かりました。

↑
どきどきしながら盲導犬と寄り添うKさん☆
4つのコーナーを回ったので、ストラップをもらいました。かわいいでしょ☆
ブラサカのボールは、選手が音で分かるように、ボールの中に鈴のような物が入っていてシャカシャカと音が鳴ります。このストラップのボールにも、それが入っていました☆
振るとシャカシャカしますo(^▽^)o

もちろん食べ物のブースもありました。


午後から「たまハッサーズ」vsスペイン代表チームの対戦が。
ピッチでは日本語とスペイン語が入り乱れています。
こちらは、PKの場面から、攻撃へ移る流れ。
初めてのブラサカ観戦、とても楽しかったです!
実はこのブラサカ、目の見える人でもアイマスクを着けて、フィールドプレーヤーとして参加することができます。国内に幾つかあるチームも、目の見える選手と見えない選手が一緒になってプレーしています。(わたし最初は知りませんでした)
また、先日はいろいろ学ぶ機会もありました。
☆オリンピックは文科省の管轄で、パラリンピックは厚労省の管轄であるということ。それにより、予算がまったく違うこと。
☆上記の問題により、パラリンピックでは、メダルを取っても報奨金はほとんど望めないこと。また、競技に参加する選手の自己負担も非常に大きいこと。
☆ナショナルトレーニングセンター(NTC)は、オリンピック強化選手が使えても、パラリンピック選手は使用できないこと。理由は、NTCが文科省の管轄だから。
☆パラリンピックの選手は練習場所もしっかり確保されていないこと。
わたしは、障がいのあるなしは関係なく、
どの競技も同じスポーツに変わりはないと思います。
ブラインドサッカーも、サッカーも、サッカーに変わりはないと思います。
日本には、すべての人が同じようにスポーツを楽しめるようになるためには、まだまだ課題がたくさんあるのだとあらためて分かりました。その意味でも、ブラインドサッカーに出会えたことは、ほんとうによかったと思いますし、もっとブラインドサッカーや、ほかのスポーツについても知りたいと思いました。
追記(4/4)
(参照記事)
「~国民誰にもスポーツする権利がある~」

出場選手が続々と決まっています。
今日は、もう一つのオリンピックである
パラリンピックの種目の一つにもなっている
ブラインドサッカー(通称「ブラサカ」)について少し書きたいと思います。
わたしが初めてブラインドサッカーの存在を身近に感じたのは、つい最近です。
2011年12月に、ちょんまげ隊のメンバー何人かが応援に行った
ブラインドサッカーのアジア選手権 日本vsイラン戦。
優勝チームには、2012年ロンドンパラリンピックへの出場権が与えられる大事な試合。日本代表チームには、ちょんまげ隊の間でもおなじみの落合啓士選手もいます。
この選手権、日本は、惜しくもパラリンピックへの出場権を手にすることはできませんでした。でも選手権の様子は、ニュースなどでも採り上げられていましたね。ブラインドサッカーが今までより注目を浴びつつあると思います。
わたしもこれをニュースで見てから、いつかは生で試合を観てみたい!と思っていました。
そしてやっと、その機会が訪れました。
2012年3月に「フィアット・カルチョ」という、
ブラインドサッカークラブ選手権が開催されたのです。
しかも今回は、スペイン代表チームもやって来るとのこと。
もちろん、ちょんまげ隊の応援する落合選手も出ます。
というわけで、行ってきました☆
当日は、ちょんまげ隊のKさん(FC東京サポ)も来るというので、会場で会うことに。
場所は、FC東京のホーム「味の素スタジアム」敷地内にある
「アミノバイタルフィールド」です。
最寄り駅は「飛田給」駅。
初めて行きます。
駅を出て、しばらく歩くと、こんなサインが見えてきました。
「オリンピック東京大会 マラソン折返点」
歴史のある場所なんですね!

会場は、AコートからDコートまで4つ。

程なくして、落合選手の所属するチーム
「ブエンカンビオ」の試合が始まりました。
(黄色のビブスを着けているチーム)
フィールドプレーヤーはアイマスクを着けています。
ゴールキーパーは、晴眼者(目の見える人)が務めます。

7番が落合選手。

ブラインドサッカーの基本的なルールについて、
JBFA 日本ブラインドサッカー協会 公式サイトでご覧いただけます。
せっかくなので動画を。これは第3試合からのものです。
「ブエンカンビオ」(神奈川)vs「F.C.アヴァンツァーレ」(茨城)
流れからの得点場面。シュートは落合選手。
決まった瞬間、録画中なのを忘れて思わず拍手したため、画面が一時ブレブレですw
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
選手はボールの音と自分の感覚を頼りに走ります。
意外とスピードがあるんだな~というのが分かりました。
次の動画では、以下の点をご覧ください。
(たまハッサーズ〔東京〕vs兵庫サムライスターズ)
・フリーキック
・攻撃(壁を利用してボールをコントロールする)
☆声をかけ合う
・ボールを持った相手には「ボイ!」と必ず声をかける(かけないとファールを取られる)
・ゴール裏には「コーラー」という役割の味方メンバーがいて、FWの選手にゴールまでの角度や位置を知らせる。
・ボールの音や互いの声が非常に重要な情報なので、観客は声を出しての応援は、プレーが途切れたときだけできます。
しばらくして、スペイン代表の選手たちが練習を始めました。
体が大きいですね……!
ちなみに、かけ声の「ボイ!」は、スペイン語で「Voy!」だそうです☆

(お役立ちリンク)
「ブラインドサッカーの歴史」
試合の合間にKさんと、名古屋サポの男性も一緒に、いろんなブースを回りました。
ブースでは、ブラサカ体験や、盲導犬の体験、日本にブラサカをもっと広めるために行われている「古本パワープロジェクト」の紹介コーナーなど、いろんなコーナーがあり、その中で4つのコーナーを回ると、特製ストラップがもらえたり、くじを引くことができます。

盲導犬コーナーでは、盲導犬のことについてはもちろんですが、
実は飼い主の心構えや接し方がものすごく重要だということを学び、
飼い主がまずしっかりしないと、盲導犬との信頼関係が築けないことが分かりました。

↑
どきどきしながら盲導犬と寄り添うKさん☆
4つのコーナーを回ったので、ストラップをもらいました。かわいいでしょ☆
ブラサカのボールは、選手が音で分かるように、ボールの中に鈴のような物が入っていてシャカシャカと音が鳴ります。このストラップのボールにも、それが入っていました☆
振るとシャカシャカしますo(^▽^)o

もちろん食べ物のブースもありました。


午後から「たまハッサーズ」vsスペイン代表チームの対戦が。
ピッチでは日本語とスペイン語が入り乱れています。
こちらは、PKの場面から、攻撃へ移る流れ。
初めてのブラサカ観戦、とても楽しかったです!
実はこのブラサカ、目の見える人でもアイマスクを着けて、フィールドプレーヤーとして参加することができます。国内に幾つかあるチームも、目の見える選手と見えない選手が一緒になってプレーしています。(わたし最初は知りませんでした)
また、先日はいろいろ学ぶ機会もありました。
☆オリンピックは文科省の管轄で、パラリンピックは厚労省の管轄であるということ。それにより、予算がまったく違うこと。
☆上記の問題により、パラリンピックでは、メダルを取っても報奨金はほとんど望めないこと。また、競技に参加する選手の自己負担も非常に大きいこと。
☆ナショナルトレーニングセンター(NTC)は、オリンピック強化選手が使えても、パラリンピック選手は使用できないこと。理由は、NTCが文科省の管轄だから。
☆パラリンピックの選手は練習場所もしっかり確保されていないこと。
わたしは、障がいのあるなしは関係なく、
どの競技も同じスポーツに変わりはないと思います。
ブラインドサッカーも、サッカーも、サッカーに変わりはないと思います。
日本には、すべての人が同じようにスポーツを楽しめるようになるためには、まだまだ課題がたくさんあるのだとあらためて分かりました。その意味でも、ブラインドサッカーに出会えたことは、ほんとうによかったと思いますし、もっとブラインドサッカーや、ほかのスポーツについても知りたいと思いました。
追記(4/4)
(参照記事)
「~国民誰にもスポーツする権利がある~」
