昨日のブログの後編です。
予告どおり
本日は豊田市美術館で開催中の
『未完の始まり
〜未来のヴンダーカンマー』に
展示されている
モスクワ生まれの作家
タウス・マハチェヴァさんの
作品について語らせて下さいっ !
(*写真1)
ヴンダーカンマー=”驚異の部屋”の中でも
ダントツに驚いたマハチェヴァさんの
作品名『セレンディピティの採掘』。
(*写真1)
どれくらい?って
私は驚きのあまり美術館という場所を忘れて
スタッフの方に大きめの声で
話しかけてしまったくらいです(笑)。
(*興奮してました、私。)
アート・表現手法・世界観…
なんと言ったらいいのか分かりませんが
作品がまるで物語のようで
生まれて初めて触れた芸術に
心を奪われました
。

(*写真2)
作品は
「1971年にロシアのソチで開催された会議で
ソ連の未来学者たちによって提唱された
アイディアをマハチェヴァが
再構築した工芸品。」
という説明書きからスタート。
(*写真1)上段部分には
7つのペンダントパーツが。
下段部分にはペンダントパーツを
取りつけてペンダントにできる
チェーンが制作されていました。
(*写真2)(*写真4)は
パーツを拡大したもの。
パーツはそれぞれ身につけると
効力を発揮して
例えば
◎他人の人生を意識する共感能力を
形成するキャンディ だったり
◎原始的な方向感覚と植物・動物との
テレパシー的な相互関係により
磁気を帯びて世界のあらゆる方向を
指す羅針盤 だったり
◎つぶやきや噂や物語を一時的に
退化した組織に吸収する
貝の形をした反響室 だったり
各パーツの効力が
こちらのボードに記載されていました↓。
(*写真3)
(皆さーん、ついてきてくれてますかー
?)

もぅ、鑑賞者は
作家マハチェヴァさんの妄想なのか
もしかして具現化されたものなのか
「どういうこと
???」

と パニックになっちゃうわけです。
(*写真4)
真実は?というと
「ソ連の未来学者たちによって提唱された」
という設定そのものが
"マハチェヴァさんの創作"
というオチ 。
マハチェヴァさんの
「世界で人々が共存するためには
こんな道具が役立つかもしれない。」
が作品になっていたのです。
(*写真5)
おまけにこの展示作品は
触れることができて
なおかつ
自分好みにパーツを配置して
ガチペンダントを作ってみること
ができるのです。
(*写真5)
もし破損や紛失した時の
損害賠償はHow much?ですが
「この一連の発想が
驚異じゃないですかっ!?」
ペンダントパーツに触れさせて頂くために
美術館スタッフの方に声をかけた私。
興奮のあまり
「実際にこんな効力を持つ
ペンダントがあったら欲しいですね
。」

と話しかけると
『10万円くらいで購入できるそうですよ。』
と返答があったのはホントの話。
最後の最後まで物語のようで
ヴンダーカンマーマジックに
すっかりハマってしまいました
。
