作家:一穂ミチさんの
『スモールワールズ』を読んで以降
作品の追っかけをしています
。
今年2月に発売された
『砂嵐に星屑』(幻冬舎)
を読みました。
春夏秋冬に分けられた4つの連作短編集。
【春】社内不倫の“前科”で腫れ物扱いの
四十代独身女性アナウンサー。
【夏】自身の仕事の進退と
娘との関係に悩む五十代の報道デスク。
【秋】想いを寄せるゲイと同居している
二十代タイムキーパー女性。
【冬】向上心ゼロ、非正規の現状に
絶望している三十代AD男性。
どのストーリーの主人公とも
一切かぶるところはない
私の人生ですが
どの主人公の心の声にも
共感ポイントが見つかった
面白い一冊でした
。
4つのストーリーで描かれる
人間関係の交差が
優しくて巧みな構成になっています。
最新作もよかったけれど
一穂さんの作品で個人的に
ダントツで好きなのは
『パラソルでパラシュート』。
きっと大阪在住の方やお笑い好きな方は
のめりこんで読める
ストーリーだと思います
。

