映画や展覧会鑑賞を
心の栄養に成長してきた私。
約一年にわたるコロナ禍の
如何ともしがたい現状に
主催者・制作者の方々の気持ちを想うと
胸が痛むばかりです。
今、愛知県内では
宣伝は控えめにしながら
とっても魅力的な展覧会が
ひっそりと開催されています。
その中のひとつ
現在名古屋市内で開催中の
『スクラップ・ワールド』。
(2020.11.13-2021.3.14)
立体造形作家の
富田菜摘さんの作品が
ヤマザキマザック美術館
ならではの展示方法で
楽しく鑑賞できます。
「コロナ禍でなかったら
大人気展覧会になっただろうなー。」と
なぜか主催者目線で
地団駄を踏みたくなるほどです(笑)。
写真手前中)ウミイグアナの鉄兵
写真右奥)ゾウガメの諭吉
さまざまな廃材を組み合わせて
制作された動物はそれぞれに
富田さん命名の愛情溢れる
名前がついています。
そしてなんといっても
富田菜摘さん(1986年生)の
創作動機がカッコいい!!
↑ライオンのライアン
「廃材を利用するというと
”エコ”という文字が頭に浮かびますが、
それが主目的ではありません。
色、錆、汚れ、傷、歪みなど
一つとして同じ物がない廃材の
魅力的な風合いと形状、
いったん廃棄されたものがつなぎあわされて
全く別のものに生まれ変わって命を持つ
というダイナミズムが創作の原動力です。」
↑ティラノサウルスのティラ。
実物は愛嬌があってカワイイです。
富田さんの制作過程は
動物のスケッチはほとんどなし。
設計図面もないまま顔からいきなり
作り始めるそうですよ。
才能、スゴすぎますっ!!
↑ヒツジの舞子
会場で使われている廃材の
一つ一つを観察できるのも醍醐味。
元の持ち主の方の人生にも
繋がっていくようで
一体一体の強い存在感が伝わってきます。
富田さんによって
命を吹き込まれた廃材の集合体。
幸せでしょうね。
展覧会期間が緊急事態宣言と
ちょうど重なってしまったのが
残念でならないステキな展覧会。
3/14までの期間中に
一人でも多くの方に
実物を見て頂きたいな。
の想いと
各地へ巡回された時に
ぜひ鑑賞頂きたいな。
の思いを込めて
明日のワクワク探検記につづきます。