もちろん個人的見解の
当たり!
ですけれど
ステキな本に出逢いました。
図書館に受取りに行った時は
「どういう経緯でこの本を
予約したんだっけ?」
と、記憶をたどった
”勢い予約”の一冊だったのですが
「遺伝子」が
キーワードになっていた時期の
直感が御縁を繋いでくれました。
十年前の2009年に発行された
遺伝子工学の分野で著名な
当時 筑波大学名誉教授
村上和雄氏の著書。
見開きの
「この本は
いわば私の50年の
遺伝子研究の総決算書であり
また新たな挑戦への
決意書ともいえます。」
の一文から始まります。
☝表紙写真の右下の
『子供にも教えたい』
には大いに納得!
ルビこそ振られていないものの
中学生くらいのお子さんが読んでも
分かりやすく簡潔な文章です。
そして
大のオトナが読んでも
改めて遺伝子の働きからなる
生命の不思議と神秘を
再学習できます。
自分のかけがえのない生命に
心からの感謝を
伝えたくなること必至です!
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26 生命のありがたさ
進化生物学者の木村資生さんによれば、
この宇宙に一個の生命細胞が偶然に
生まれる確率は、一億円の宝くじが
百万回連続で当たるくらいの
とんでもない希少さなのだそうです。
人間は一人につき、その細胞を
六十兆個も持っている。
私たちの存在はそれほど「ありがたい」
ものなのです。
(「第三章 生命の不思議」より引用)
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また
遺伝子だけの話にとどまらず
村上氏が軽やかに薦める
(難解だったり説教臭かったりはなし)
生き方や人間の使命にまで
話は及びます。
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40 「人のため」に努力する
人の心は「他人のため」に
献身的に努力しているとき、
理想的な状態で働きます。
そのとき、よい遺伝子がオンになると
思います。
だから他人のために何かをすることほど、
自分に役立つことはありません。
自分の心を充実させたかったら、
人の心を充実させてあげること、
自分が成功したかったら、
人の成功を心から望むこと。
そういう生き方をすればいいのです。
(「第四章 スイッチ・オンの生き方」より引用)
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十年前の内容とは思えない
村上和雄氏の
『50年の遺伝子研究
×見えない世界への畏敬の念』
を綴った著書は
令和の時代にしっくりくる
内容だと感じました。
ご興味のある方は
最寄りの図書館で予約を
してみて下さい。