”残ったのは骨組とローン”
悲惨な話である。
数日前にブログに書いた住宅店舗を手掛けている会社のことだろう。
不渡り、事業停止、事実上の倒産、自己破産申請。
念願のマイホームを建てている最中に建設会社が倒産。
この会社が建設中の住宅は10件以上あると書いてある。
その中の1件の話が少しだけ書いてある。
2世帯住宅、建設費は3000万円。
その建設費用の支払いは以下のようだ。
契約時に3割、着工時に3割、上棟時に3割。
現状では上棟してストップしている。
俺が考えるに、おそらく全体の3割程度の出来高である。
それなのに、9割が支払済み。
6割の過払いである。
この6割のお金は戻ってこないだろう。
刑事告訴をするようなことは書いてあるが、
資産を整理したとしても、
まずは税金、社員の給与などが優先して払われ、
下請け業者の手形や過払いしているお客さんへの支払いは後回し。
なんとも悲惨な状況である。
こんなことを書いたらむごいと思われるかもしれないが、
契約書に支払い条件が記載されていて、
そのとおりに支払っていたら、どうにもならないと思う。
印を押したお客にも問題があったと言わざるを得ない。
”消費者よ、賢くあれ!”
以前書いたことがある。
当社の場合、いろいろあるが、
契約時に40~50%
残りは完成時というのが通例。
この新聞にはこうも書かれていた。
”「完成時に一括して支払う契約を業者と交渉してほしい。
体力がある会社ならそれができる」と指摘する。”
ふざけたことを書いている。
この文句には俺は憤りを感じる。
今の建設費はかなり値崩れしていると思う。
当社の利益も少ないが、
それ以上に下請け業者さんは、かなり苦労していると思う。
建築は受注生産、材料の支払いや労務の支払いは月々で発生する。
その支払を元請けが立て替えるのか?
それとも、手形を切って、業者への支払いを先延ばしにするのか?
業者の職人さんの給与は誰が支払う。
銀行が融資してくれるのか?
いま、建設会社への銀行融資はかなり難しいと聞いてる。
(当社は、今のところ自己資金のみでやってます。)
全く、無知な評論家か?どこの偉い弁護士かは知らないが、
実情を知らないやつにこんな発言はしてもらいたくない。
かなり憤りを感じている。
実は11/25日本海新聞の11面にも一級建築士が
”多額の着手金などを先払いするのは、必ずしも業界のきまり事では
ありません。支払は完成引き渡し時にするのがベストです。”
と書いている。
消費者にはベストかもしれないが、
受注生産をしている建設会社にはベストではないと言わざるを得ない。
多額の着手金の先払いには注意をしたほうがいい。
というのは賛成です。
どうか、消費者のみなさん、賢くなってください。
その辺のざっくばらんな話は、当社の仕事でなくても相談に乗ります。
とは書いてみたものの、なんか裏がありそうだと考えるだろうから、
そんな相談はないだろうな。
ま、私が考えるに、元請けの建設会社がどういう下請け会社に仕事を
出しているかを調べて、その下請け業者の方に
元請けの建設会社の支払条件がどうなっているかを
聞きだすことができたら、おおよその見当は付くんじゃないかなと思います。
それと着工4割、完成6割が今のところ妥当な線じゃないでしょうか?