言葉の暴力を振るった罪 | スマイリーキクチ オフィシャルブログ『どうもありがとう』 powered by アメーバブログ

言葉の暴力を振るった罪

昨年、東名高速道路の煽り運転の事故が起きた際に、インターネットに「容疑者の父親」だとデマを書き込んだ、北海道から福岡県の33歳から67歳の11名の男が名誉毀損の容疑で19日に書類送検されました。

煽り運転をした容疑者と「苗字が同じ」「職業が同じ」「住所が近い」たったこれだけ理由で、事実無根の書き込みが瞬く間に流布し、被害に遭われました。

ネットの誹謗中傷だけでなく、脅迫や無言電話など、さまざまな嫌がらせ行為を受けても、警察はなかなか対応してくれませんでした。

石橋さんの努力の甲斐で、ようやく書類送検に辿り着きました。

八幡西警察署のみなさま、ありがとうございました

今回の事件で書類送検された11名の名前や職業は公表されませんでした。

理由は加害者は加害者のまま、適切に法の裁きを受けさせるためだと思います。

メディアなどに11名の名前を公表すれば、この加害者達は匿名の集団からネットリンチに遭うでしょう。

もし、彼らに殺害予告や職場への嫌がらせがあった場合、加害者なのに脅迫や業務妨害の被害者になってしまいます。

そして最悪なのは「加害者の親族」や「加害者の自宅」など、無関係の人がデマの被害に遭うことも予測できます。

そうなれば本末転倒です。

いろいろな理由があるので、書類送検された11名の名前を伏せたのではないでしょうか。

言葉の暴力を振るった罪は重いです。


今まで築いた人間関係や信用を失います。


例え、事実であろうが悪い奴だろうと、僕ら一般人に裁く権利はありません。

私的制裁は正義ではなく暴力です。

どうしても裁く権利がほしいなら、悔しいですが裁判官になるしか方法がないんです。

今回の名誉毀損の事件で書類送検されましたが、これで終わったとは言えません。

今現在も煽り運転の容疑者の父親だと、事実無根の書き込みが残っています。

風評被害も含め、その代償は計り知れません。

ネット犯罪には暴徒化する一部のネットユーザーがいます。

今一度、ネットに関する教育を見直す必要があると思います。

スマホだけでなく、携帯電話やパソコン、ゲーム機など、インターネットに接続できる全ての機器を車と同じ様に考えてください。

車は路上で運転するには、教習所に通い実地とと学科の講習と試験を受けて、その後に試験場でも試験を受けて、合格した人だけが車を運転できます。

スマホは適性試験もなく買ったその日のうちに渡されて、あと好き勝手に使ってしまう。

それはトラブルや事件が増えるのは当たり前です。

法律が後手に回り、野放しのような状態だから、
いじめ、自殺ほう助に見せかけた誘拐事件、ストーカーや闇サイトに関連する殺人事件も後を絶たない。

災害時のSNSのデマ情報も増加傾向にあるのではないでしょうか。

まずは家庭が教習所で学校が試験場、そして適性かを判断した上でコンプライアンス講習を受けた人がネットを利用できる。

情報モラルの前に根本的なモラル教育が必要かもしれません。

そのぐらいの意識と制度が導入された方が良いように感じます。


長文になってしまいましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。