「軽い気持ち」の後には「重い責任」 | スマイリーキクチ オフィシャルブログ『どうもありがとう』 powered by アメーバブログ

「軽い気持ち」の後には「重い責任」

先日、プロ野球の井納翔一選手がネットの掲示板で、家族を誹謗中傷していた人物に対して、損害賠償請求の訴訟をしたとの報道がありました。

訴訟が報道されて応援の声がたくさんありました。が、残念ながらネットで批判されたり、興味本位で根掘り葉掘り聞く人がいたり、訴訟の件で腫れ物を触るような目で見られたり、いろいろな風当たりがあるんです。

それでも井納選手は家族を守るために相手を訴えました。

勇気と覚悟がないとできない行動です。

匿名の人物を特定するまでの時間、費用、ストレス、本来なら必要としないものに費やす、その気苦労は計り知れません。

高額の損害賠償金を請求した理由は、抑止力としての妥当な金額です。

人によっては売名行為だとか、お金目当てなどと邪推しますが、もし、書き込みをした人物に低額の損害賠償金を請求したら、反省もなく逆恨みでまた書くし、周囲も便乗して逆に火に油を注いでしまいます。

本人だけでなく家族にまで粘着してネットの掲示板に悪口を書き込まれる。

その内容と量が酷くなることを懸念して、個人情報の開示と賠償の訴訟に踏み切ったと思います。

実際に中傷していた匿名の人物が特定されても、裁判で賠償金の支払い命令が下っても、やられた側は嫌な思いしかしないんです。

これが現実です。

ネットの匿名性を悪用して、中傷していたのは20代の会社員の女性だったそうです。

掲示板に悪口を書き込んでいた時は、まさか自分の身元が判明されるなんて、微塵も考えていなかったでしょう。

自分は身元を隠して、一方的に文句を書き連ねて、その動機が「軽い気持ち」だと話したようです。

人の人生が潰れるかもしれないのに、、、

匿名での嫌がらせ行為は卑劣な者の証しです。

普段からネットの掲示板やSNSをストレスのはけ口にして、文句や中傷を書き込んでいると、感覚が麻痺するようです。

ネットなら何をやってもいい
こいつになら何をやってもいい

法律の知識もモラルもわからず、自分のさじ加減で、やっていい範囲を決めてしまう。

これから先、こうゆう価値観の人がどんどん増えてくるでしょうね。

不平不満を感じたら後先を気にせず、すぐにネットに書く。

問題視するのはネットの匿名性じゃなく、人間性かもしれません。

「匿名なら身元がバレない」とは誰も公言してませんし、プロバイダと契約するのは匿名ではなく実名ですからね。

勝手な解釈で、身元がバレないと盲信している人が意外に多いんです。

今回の訴訟されたのは1名だけでしたが、他にも悪口や中傷を書き込んでいた人物も多数いました。

この不特定多数の人物も、他人に嫌がらせをするために、この世に生まれたのか。

生き方は人それぞれです。みんなどう生きるかを選択する自由があります。

クソみたいな行為に満足感を得る人生を選んだのは本人ですから。

ネットの掲示板に「そりゃこのブスが嫁ならキャバクラ行くわ」と軽い気持ちで書き込んだ。

「軽い気持ち」の後には「重い責任」があります。

中傷や嫌がらせをしてさんざん人を傷つけた、その結果、自分の人生を傷つけるんです。

○ ネットは書いた言葉や投稿した画像は簡単には消えません。

○ 匿名から実名になっても問題にならないことをネットに書き込めばいいし、匿名でも実名でも“責任”が取れない内容なら書き込まない。

○ 拡散性と速効性を兼ね備えたツールだと意識しましょう。

もっと自分を大切に扱いましょう。