誰しもが被害者になるネットリンチ | スマイリーキクチ オフィシャルブログ『どうもありがとう』 powered by アメーバブログ

誰しもが被害者になるネットリンチ

6月に東名高速道路で無謀な煽り運転によって、尊い命が奪われる事故が発生しました。そして先日、容疑者が逮捕されました。

今、インターネット上には容疑者の父親だと名指しで、デマを書き込まれてしまった方がいらっしゃいます。

何の確証もないまま、その情報だけが瞬く間に拡散し、デマが真実のように化けてしまいました。

情報提供者の身元もわからない。
確たる証拠は何もない。
犯人と名字が同じ。

たった、これだけの理由で無関係な人を憎しみ、名前や住所、電話番号などの勝手に個人情報をさらす。

裁く権利もない匿名の集団がネットリンチ。
デマを真に受けた中には自宅や会社に、罵倒や脅すような電話をかける者もいたそうです。

デマは否定をすればするほど、疑惑が深まります。犯人の親族だと狂信した集団は「ネットに書いてある、ウソつくな」「関係ない証拠を出せ」「火のないところに煙は立たない」と憤慨するので一般論は通じない。

デマを信じる信じないは本人の自由です。
ただし、中傷の書き込みや電話などの嫌がらせ行為をした時点で、やった人物に責任が生じます。

中傷や脅迫、拡散などをする者は「最初にデマを書いた人が悪い」「最初に煽り運転の事故があったから悪い」と他人に責任をなすりつけます。

警察に捕まっても「ネットに騙された、私は悪くない」と、、、毎回、このパターンです。

こういうことをする人は悪いことをしてるなんて自覚はなく、むしろ、良いことをしてるという感覚なんでしょう。
正義感だとでも思っているかもしれません。

無関係な人を犯人扱いしたり、罵倒したりするのは正義ではありません、ただの暴力です。
正義は人を吊るし上げたり、叩くだけでなく
弱い立場の人を守るのも正義だと思います。

悪い奴には何をやってもいい。
まず、”悪い奴”が真実なのかウソなのか、
情報を精査する必要があります。
そうしないと”自分が悪い奴”になる危険があります。

凶悪な事件が発生するたびに、ネット上では”犯人の”親族”扱いにされたり、地元が近い、年齢が近いだけでも”友人”や”交際相手”にもされてしまう。

いつ自分がネット上で誹謗中傷の被害者になるかはわかりません。

さらし、吊るし上げ、叩くことを生き甲斐にするような「モラルに反する人は許さない病」や「憎しみ依存」になる人を減らしたいです。

無関係の人がデマや中傷の被害に遭い、ニ次被害に巻き込まれる。
この負の連鎖を次の世代には止めたいと思います。

どうか曖昧な情報に惑わされたり、すぐに決めつけないでください。

やられた側の人はデマの疑いは晴れても、ネットに書き込まれた悪評は消せません。
家族や友人もいます、仕事にも影響が出ます。

たくさんの人の人生に支障をきたすことを、少しでも頭に入れてネットを利用してもらいたいと思います。

ご協力頂けますよう、何卒よろしくお願いいたします。

スマイリーキクチ