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子供とネットを考える会

今回のブログは[子供とネットを考える会]
が主催しているブログリレーのバトンを受け取りました。





『「子供」×「ネット」Advent Calendar2014』
の16日目の記事です。





『心にもフィルタリングを設定しましょう』


大人が子供に交通ルールを教える時は、信号を守らないとどうなるか、急に車道に飛び出したらどうなるか、子供の小さな手を握って、危険性をしっかり伝えていたと思います。


しかし、目まぐるしく変わるネット社会では、大人がネットのルールや危険性を子供に教えるのは難しいかもしれません。


先日、情報モラルに関する講習会に参加した時のことですが、オンラインゲームのサイトを運営している方が、「不正アクセスをする年齢層で多いのが、8~10歳の子供たち」と話していたんです。


それを聞いた時、驚きました。


もし、子供が他人の家のカギを壊して、部屋に侵入して金品を盗んだら、罪悪感だって芽生えるでしょう。


ですが、ネットに接続したまま、オンラインゲームで他人のパスワードを使い、アイテムを盗む行為は、ゲームの延長と勘違いして、本人に犯罪という意識がないかもしれません。


親が不正アクセスのやり方を教えた訳でもないのに、そんなことができてしまう。


子供は好奇心が旺盛です。普通にスマートフォンを使いこなせる小学生もいます。


ネットに関する情報にも長けているし、技術面でも優れている。もう、大人が追いつけない気がします。


ネット上には膨大な数の情報があふれ、その中には真実もあれば、ウソや有害情報もいっぱいあります。


1999年、僕はある殺人事件の共犯者だと、インターネットの掲示板にウソの書き込みをされました。


当時はスマホもなく、


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こんな携帯電話だったので、誰でも気軽にネット検索という時代ではなかったんです。


そのウソはヤフーの知恵袋、ウィキペディアなど、あらゆるサイトに書き込まれ、本気で僕のことを殺人犯だと信じ込んだ匿名の集団から、中傷や脅迫の書き込み、仕事先への嫌がらせが10年間続きました。


その結果、警察に摘発された人物が20人います。

その中には、小学生の子を持つ親も含まれていました。


「表現の自由」は何をしてもいいという訳ではありません。


何をしてもいいなら、それは「表現の自由」ではなく「表現の無法」になってしまいますからね。


この事件が公になり、ニュースなどでも報道されました。自分では事実無根を証明しました。が、今でも僕を殺人犯だと疑っている人がいます。


それは殺人犯という過去の書き込みが、現在でもネット上にたくさん残っているから。


どのサイトの管理者も削除依頼には応じてくれませんでした。


書かれた側も、書いた側も簡単には消せない。


それがネットなんです。


どんなに親しい友達でも、SNSなどを利用する際は、顔が見えない分、本人はバカにしたつもりはないのに相手を不愉快にさせたり、誤解を与えてしまう場合もあります。


冗談のつもりで「殺す」と書き込んでも、そのメッセージを受け取った人が脅迫されたと訴えてくるかもしれません。 


ネット上に書き込むってことは、言質(げんち)がある。「のちに証拠となる言葉」「言葉の人質」という意味です。


※名誉毀損罪・脅迫罪の時効は3年。


普段、人前で喋る言葉よりも、丁寧な言葉を使いましょう。


言葉・画像・動画をネット上に情報を発信すれば、世界中に公開したことになります。


発信した情報は、第三者が自由にコントロールできます。友達限定にしても関係ありません。


ネット上に情報を公開する際は、これは何か問題にならないか、一度後先を考えてから投稿しましょう。


その場のノリや、感情に流されず「一度、止める」ということを忘れないでください。


「止」の上に「一」を足すと「正」という字になります。これが「正しい」利用方法ですからね。


心のフィルタリングは大切です。


ネットは、その人の人間性を写し出すツールかもしれません。


本人が痛い目に遭って、ネットの恐さを知る前に、痛い目に遭うということが、どうゆうことになるか、お子さんに伝えてください。


これから冬休みです、室内にいる時間も多いと思います。


警視庁のホームページを検索して「情報セキュリティ広場」の「サイバー犯罪防止用DVD」にアクセスすると、ネットの危険性や、サイバー犯罪などがドラマ仕立てになっているので、参考になると思います。

サイバー犯罪の被害者や加害者にならない為にも親子でご覧になってください。


子供に携帯電話やスマートフォンを与える時は、必ず、フィルタリングの設定をしましょう。

そして、設定をした後、心のフィルタリングを教えてください。





どうもありがとう!





スマイリーキクチ






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突然、僕は殺人犯にされた (竹書房文庫) [文庫]


自身の経験と、インターネットを利用する際の注意点や、中傷被害を受けた時の対処マニュアルなどが記載してあります。