梅雨らしい天気が続きますね。

ついに夏本番?の7月です。

 

学期末が近づき学校は

期末考査やら成績評価等で

何かと忙しい時期です。

 

公立高校で3年生の担任をしていた時は

生徒のAO入試や推薦入試に向けた準備や指導で

とても忙しくなる時期でもありました。

 

進路と言えば

小学校低学年のお子さんを持つママから

こんな相談を受けることがあります。

 

「うちの子、こころざしがないんです。

将来の夢を子どもに聞いても何もないんです。

こんなんでうちの子大丈夫なんでしょうか??」

 

思わず「はぁ??こころざし?小3の子どもに?

うちの子大丈夫かって??」と

ごめんなさい🙇

噴き出してしまいそうになります。(笑)

 

だって、生まれてまだ8年とか

9年しかたってない子どもが

こころざしがないから

ダメだと親が子どもの将来を

一方的に悲観してはいけませんよ。😊

 

そもそもそのような方には

 

「では、お母さんは同じ年ごろに

大きな志をお持ちだったのですか?

これから世の中に出ようと就職活動をする

大学生のうちどれくらいの人が

大志を抱いて就職活動をしているのでしょうか?

果たして、世の中の大人のどれくらいの割合の人が

大志を抱いて仕事をしているのでしょうか?

 

と私は逆に聞き返してしまいます。

 

「いえ、特に私は何もありませんでした。

私低学歴なんで、

子どもには絶対に東大に入って欲しいんです。」

 

そんな言葉と一緒に

「幼児教室で子どもの志を育てるのが

大切だと言われた」

という答えが返ってきました。

 

実は、私も同じ系列の幼児教室に

子どもがお世話になっていたので

その方のおっしゃることも

よく分からない訳でもないのですが

 

実際に子どもが小学校低学年で

「将来は○○になって、

世界平和に貢献したい」等

言うことは稀かなぁと思っています。

 

「先生は、お子さんが東大現役合格じゃないですか?

東大に入れるために

どんな言葉かけをしていたんですか?」

 

という言葉が返ってくることがあるのですが、

 

残念ながら

私は東大に子どもを入れるために

子育てを頑張ったことはありません。💦

 

 

私が目指していた子育ては

子どもを東大に入れることではなく

子どもを自立した主体性ある大人に育て

自分の力で人生を切り拓いて行くことが

できるようにすることです。

そのために、子どもを色々な意味で

鍛えるために中学受験も利用する

そんなスタンスです。

 

 

そもそも幼児教室にお世話になっていた時に

「大きくなったら何になりたいの?」と

長男に聞いても返ってきたのは

「アンパンマン」(年少のとき)

「う~ん、わかんない。」(小学生のとき)とか

そんなもんでした。😅

 

27年以上教育界で仕事をしていますが

具体的に将来こんなことで

世の中の役に立ちたいから

この職業に就くという意識で

勉強している子どもたちは

それほど多くないと感じています。

 

実際、多くの大学生は

就職活動で自己分析をして

自分に向く業界はどの業界か

そして、最近はインターンシップを経て

内定をもらって就職しているというのが

一般的ではないでしょうか?

 

最初から特定の専門職を目指す人もいますが

そのような人はごく一部の人です。

 

うちの長男が東大を目指したきっかけは

友人に誘われて公開講座に参加し興味を持ったこと。

東大は将来の希望が定まっていない学生は

進級振り分けで文理転向できる可能性があること。

それらが理由でした。

 

そして、就職に関してはノータッチ。

 

自分で決めて、企業側から出された

イマドキの

「親カク(入社してもよいか否か親の確認)」なる同意書を

長男から見せられるまで

私たち夫婦は長男が

どんな会社を受けているのかすら

知らずにいたのです。

 

完全な本人任せ。

 

伝えていたのは、やりたいことで

人の役に立って生きて行ってくれればいい

それだけです。

 

では、志はなくてもよいのか?

 

このことについては

次回お伝えします。