並木さんが、中学生の不登校のお子さんに関する質問に回答されている動画が先日、公開されていました。

動画より、要約させていただきます。







教育システムも過渡期を迎えている

これから大きな教育改革が起きようとしており、そうした時期に不登校が起こるのは(ある意味)自然な反応。

もう行きたくない、やめたい、と思っている子は、潜在的に感じている子も含めれば全国にたくさんいる。



「行かないことの祝福」がある

皆が「頑張って」「我慢して」「義務教育だから」「中学校だけは」と学校に行ってしまうと、皆が「仕方ないんだ、こんな教育システムでも我慢して行かなきゃいけないんだ、学校なんだから、義務教育なんだから、それが世の中なんだから」という電波を発信するしかなくなり*(現状のまま何も)変わらない。
(*)集合意識が「諦め」「無力感」の周波数になるということ

不登校の理由はそれぞれ表面的には違っていても、根底には今の教育システム下では既に教育は行き詰まっていて、このままだと子どもたちが本来持っているポテンシャルを引き出しきれない、生かしきれない、どちらかというと潰されてしまう、ダメになってしまう、という心の訴えがある。



行かない選択をすることが、教育改革を加速させることにつながる

難しいかもしれないが「行かないことによって、教育改革という大きな分野に、この子は貢献している」と、「いや、この子は違うんじゃないか」と思う部分があったとしても、まずは、そのように見てみてほしい。

その上で「行かなくてもいいから、あなたの好きなことをやってごらん。本当に心から情熱を持てること、心から好きだと思えること、心から打ち込めること、飽きずにやれること、とにかくそれを見つけてごらん。それなら学校に行かなくてもいいよ。でも、もしそれが見つからない、もしくは見つける気もないんだったら、学校に行きなさい」と言ってあげてほしい。



そういう見方で見守ることが、子どもがちゃんと成長していける場を、あなたが作ってあげることになる

あなたが「分かってる、行かなくてもいいって分かってる、でもね」という見方だと、あなたが責めていなくても、子どもはやっぱり責められている、と感じてしまうし、監視されていると思ってしまう。

だから「私は行かないことをどうのこうの言っているのではないの、ただ行かないんだったら行かないで、今ここで、あなたがやりたいことを見つけていく、情熱を持って行動できることを見つけていくことに、意識を向けなさい」ということを、ちゃんと言ってあげることは大事。

だからまずそれをやって、そこからどうしていくかに意識を使っていくほうがいい。


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私自身は高校に行きたくなくて、そうした経緯もあって大学在学中に不登校の子どもたちのフリースペースのスタッフをしたり、オルタナティブ教育について研究したりしていました。



自分のやりたいこと、打ち込めることが、すぐに見つからない(いったん休息が必要な)お子さんも、中にはいらっしゃるかもしれません。

けれど心に寄り添い見守る大人が一人いると、子どもたちは安心して自分の道を自分で見出し、歩いて行ける(それは親御さん以外の大人でも大丈夫)。

皆にそうしたご縁があると良いな、と思いますニコニコ



そういえば大学生の頃に、中学のときの担任から「今、担任している生徒に不登校で学業も遅れている子がいるのだが、高校への進学を希望しているので、その子の家庭教師をやってもらえないか?」と依頼され、受験まで家庭教師をさせていただいたことがあります。

(私、中学までは学校の勉強ができて、勉強が苦手な友人らに教えるのがむちゃくちゃ上手&好き&友人らにも好評だったんです、自分で言うのも何ですが。笑

どの教科も中学の課程くらいまでは基本は同じで、勉強、というよりも”勉強のやり方”をシェアしていました)




当時と比較して今は自治体レベルでも不登校児を受け入れる場が増えていたり、SNSでも様々な情報を得られたりするので、自分に合った制度や、そうした制度を自分なりに利用する方法と、出会えると良いな、とも思います。



次回以降は

不登校について(2)
私が海外のフリースクール(先進国と途上国の両方)を訪問した体験と、保育研修で聞いた衝撃の話

不登校について(3)
目醒めることが、教育制度にも影響を与える

のふたつについて、書いてみます。



つづく。