寒い朝に温まる汁物って、これがNo.1!「粕汁」 | おすそわけ、おもてなし、おせっかいマインドで『まいにち晩酌ごはん』

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見て、感じて、考えたことを文字に綴ります。「食」やメニュー開発視点のひらめきと思い、伝えたいこと。ひたすら明るくて前向きで、なんでも関西人のお笑いにしてしまうこののんきさが何かのお役にたてたらうれしいです。

お酒が好きだから?
粕汁がほんとに好き。



んーーー。お酒が好きだから、ではないでしょう。
だって、子供のころから好物でしたもの。
ちっちゃいころから今晩の汁物が粕汁だとわかると
わーい、わーいと喜んでいた。

なぜ好きなのか・・・と考えてみると。
あのふんわりやわらかい香りとポカポカ温まるところ。
味噌汁ではない白い美的なところ。
具がたっぷりなところも。
その中の大根が特に好き。

寒くなってきたなあ、と感じたある日、
冷凍庫にみつけた酒粕を解凍して、粕汁大会とする!

いえいえ、誰かと食べるためではなく、
ワタシ一人分で、鍋にたんまり作るのです!

寒い日には、汁物が本当にごちそうだと思う。
朝、寝ぼけ眼でも、毛布巻き巻きして起きだして
粕汁のお鍋を温めにいく。
すこーし、水かお酒足さないと焦げちゃうから、そこだけはしっかりと。
焦げ付かせたら、この美しい白さが台無し。
なにより、やさしい風味に焦げ臭は厳禁。

そして粕汁には、青ネギが必須アイテム!
この組み合わせがたまりません。
たっぷり斜めに切って、盛り付けて。
熱いうちにほどなく火を通しながら、ふうふうする。



ああ。
冬のごちそう。

酒粕は、スーパーで売っているような安価品は使いませんので。
あんな板状の絞り切った酒粕ではおいしさは出てきません。

そこそこのものをちゃんと買いましょう。
酒粕がいくら日本酒の絞ったあとのものだといっても、
大量生産される日本酒の最後の一滴まで絞り切った酒粕では
風味も残っていませんからね。

主役となる材料は吟味する。

味付けは、その酒粕の風味を生かすように、
薄味、どろどろっとした濃厚さ、これがいい。
汁物は味を濃くしてはだめ。
ほどほどがよろしいですねえ。
飲んでいるうちに、味がしっかりと感じられてくるものです!
最初の一口で満足するような味では最後がしょっぱくなってしまう。

なんて偉そうに言いながら、
今日の粕汁は、ちょっと残念。
やっぱり里芋を買って来て入れたらよかったなー。
しめじは、いらないなあ。
鮭のアラじゃなかったのから、きれいすぎる仕上がりだったなー。

いろんな反省点を感じながらも、それでも粕汁はうまい。