結婚15年のある日。
夫の突然の不倫発覚
私の記録と、これから。

記録は
不倫発覚からを振り返って
【テーマ】に分けて書いています。

今の私は【リアルタイム】に書いています



今まで

ずっと行かなきゃと思っていた

メンタルクリニック。



すぐに予約が出来たのは、


駅前で

手広く展開をしている

クリニックだった。



(この話の続き)




緊張して

クリニックの中に入った。


受付では

若い女性が

笑顔で迎えてくれて


問診票を書くように案内された。



院内の待合室は

一見、普通の内科みたいな

雰囲気だったけど、



椅子がバインダーで

一つずつ区切ってあって


プライバシーが

確保される様になっていた。




テレビのモニターには

「鬱病との付き合い方」

というアニメが流れ、


張り出してある広告は

社会復帰訓練の案内だった。




診察部屋は沢山あって

扉は全て閉まっていた。





私が驚いたのは、


待合室にいた人達が

想像以上に若かった事。




20歳くらいの

綺麗にお化粧をした子も


今から大学に向かうような

大学生のお兄さんも居て、



皆、普通に見えるけど

生きづらさや

助けを求めてここに来たんだなと


そんな事を

他人事のように感じた。



私も、周りから見たら

その1人なんだけど。





初回は血液検査があった。


しばらくすると

部屋に呼ばれた。




多分、


先生は大学生のアルバイトか

社会人になりたて位の


今どきの感じの男性医師だった。



今日は、どうしましたか?


と聞かれ、



不安があり

色々な事が手に付かない


眠れない



という症状を答えると、



先生から


最近、

何か大きな出来事はありましたか?


と聞かれ、


私は夫の不倫の事を

話し始めた。




最初は言葉を選んで

話していたと思うけど、


どんどん、

マシンガンみたいに

言葉やエピソードが出てきて


車から避妊具が出てきた話しも、


そんな話、

しなくてもいいのに


口から出てしまって、



初対面の男性医師に

恥ずかしい話をしている

みすぼらしい気持ちも相まって


知らないうちに

泣いていた。



助手の看護師さんが、


気の毒そうに

静かに眉をひそめた。


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