僕(まさよし)と母(さちえ)

2歳下の双子の弟こう太)

(ちゅう太)4人の

ホームレス生活が始まった‥。

僕たち兄弟は
近くの小学校へ転入が
決まった。


新天地での

はじめての夏休みの夜

エアコンもなく扇風機もない

段ボールに囲まれた暑い部屋で

寝ていたときのことである。


寝付けない僕は、

ふと起き上がると母と男の人が

何か話しているのが目に入った。


『お母さん、何しているの⁉️』

言ったその瞬間、

男の人は外に出てしまった。


母は服を着ておらず、よく見ると、

目に涙を浮かべ僕に向かって

『ごめんね、ごめんね、

本当にごめんね。』と

何度も謝っていた‥。


その時の僕は

何がなんだか理解できなかったけど、

母はレイプされていた‼️


僕はすぐに近所の交番に走った‼️

そしてお巡りさんに

母のことを話した‼️


2人のお巡りさんが

母のところに事情聴取に

やってきた…。


翌日、

児童相談所の職員が

2人でやって来た‥。


何だか母と言い争っているようで、

暫くして職員2人は帰って行った‥。


数日後、

母と言い争っていた

児童相談所の職員がやって来た。


弟たちに向かって

『ちょっと遊びに行こうね』と

2人とも連れて行ってしまった‥。


母に聞いても

『こう太とちゅう太は暫くの間

別のところで暮らすことに

なったんだ!』と言って

詳しくは教えてくれなかった。


結局、

ホームレスの状況では

子供は育てられないと判断され

弟たちは施設で保護される

ことになってしまった…。


それから、

毎日、母は仕事から帰ると

食事も摂らず泣いていた…。


そんな母に、僕は

『なんでこうなるんだ❗️

僕らが何をしたと言うんだ❗️』

と言うと

『じゃぁ、私と一緒に死ぬかい⁉️』

『まさよし、こっち来いよ❗️』

と凄い怒った顔で

僕に近づいて来た‥。


僕は、また海に突き落とされる

のは嫌だったので逃げた‥。


暫くして

僕は段ボール小屋に戻ってみた。

母が黙って座っていた…。


先程とは違い、

落ち着いた母が

僕に近づい出来た。


母は無言で僕のことを

ぎゅっ、

と抱きしめてくれた‥。


僕も母も号泣した‥。


『こんな暮らしは嫌だよ❗️』

『早く弟たちを迎えに行こう❗️』

『僕もお金稼ぐよ❗️』

『頑張るから❗️』と叫んだ❗️


だって、

本当に辛いのは母ちゃん自身

なんだと分かってるから‥。


その時

『大丈夫だから』

また、あの不思議な声が聞こえた‥。


小学一年の

僕が『決意した日』であった‥。


続く‥。