月日は流れ、
早いもので段ボール生活も3年が過ぎていた・・。

そんな僕も、
栄養失調で骨と皮のガリガリながらも

小学校4年生になっていた。

毎日のように

下校途中に地元の不良たち数人に囲まれ

『おいっ、【父無し子】
ちょっとこっち来いや❗️』っと

殴る蹴るやでボコボコにされていた。

クラスの担任の先生に言っても【父無し子】
僕の言うことなんか
まともに聞いてくれなかった‥。

いっそのこと、

このまま
殺してくれ❗️

その方が楽になれると何度も思っていた‥。

そんなある日のこと、
いつものようにボコボコにされていると

「ブブッーっ、
ブブッーっっと

トラックのデカい音のクラックション!
が聞こえたかと思ったら

「プシューっ!」と

ブレーキの音がして、
ど派手なトラックから
強面の小柄なおっちゃんが降りてきて

「おい、てめーら❗️」 
「大勢でイジメてん
じゃねぇーよ❗️」
「コラッ!

といいながら
不良たちを片っ端からぶん殴っていった・・。
数秒後、
不良たちの大半が血だらけになって
逃げて行った・・。

『おいっ、
大丈夫か?』

僕の頭を優しくなでてくれた。

僕は、うれしくて

「おっちゃん、
助けてくれてありがとう!」

と泣いてしまった・・。

すると、おっちゃんが

「めそめそ
泣いてんじゃねぇよ!」

 ばしっ!!
思いっ切りビンタされ、
ガリガリの僕はすっ飛んでいった!

更におっちゃんは

「おめぇも悪いんだよ!」
「もっと強くなれよ!」

ひっくり返った僕を引き起こしてくれた。

生まれて初めて
大人に殴られた!
でも、僕はなんだか嬉しかった!

それから、
僕は港におっちゃんが来る度に会いに行った。
そしていろんな話をしてくれた。

おっちゃんから

「生き方を学んだ!


続く‥。