社会人予備校の松本です。
自己肯定感は大人も子供もあります。
昨日話したコミュニティがその自己肯定感を満たしてくれる場になります。
大人になればコミュニティは子供の頃より増えるので、自ずと自己肯定感を満たしてくれる場が増えます。
しかし、子供はコミュニティが限られています。
一番自己肯定感をら満たしてくれるのが家族です。
特に母親から認められる事は大きな自己肯定感につながります。
みなさんにもお母さんに認められたくて、掃除をしたり、料理を手伝ったり、テストでいい点を取ったり、好きなスポーツをがんばったりした事があると思います。
私の友人の1人はスポーツは万能で成績優秀でした。
中学校の頃はバレーで推薦が来ましたたが、家から離れなければいけないので諦めました。
高校に入ってラグビーを始めましたが、そこでも実力を発揮して、ラグビーで大学に進学しました。
大学を卒業してからも、社会人ラグビーに選手として所属しました。
結婚して順風満帆に思えましたが、怪我をしてラグビーを辞めて、転職しました。
家庭内のすれ違いから離婚することになり、私に相談を持ちかけ出来ました。
もう5年以上前の話ですが、彼は子供の頃は親が喜んでくれるから、と勉強にスポーツにと、全力で頑張りました。
結婚してからは家族のために、と頑張りました。
離婚して誰のために頑張れば良いのか分からなくなった、と言っていました。
自分のために頑張った記憶があまりなかったそうです。
私も小学校1年生の頃、毎年小学校から近所の交番に絵をプレゼントするのですが、
私の絵が選ばれました。
選ばれた人はパトカーに乗って交番まで行き、お巡りさんに直接花束と一緒に渡します。
しかし、私の絵は、先生がかなり手直しをした絵でした。
母親は私の絵が選ばれた事を喜んで、いろんな絵画コンクールへの出展を奨めて来ました。
絵は嫌いではありませんでしが、そこまで好きと言うほどでも有りませんでした。
しかし、絵を一生懸命描いて送ると、佳作には選ばれました。
俺ってもしかして絵が得意なのかな?
そんな事を考えながら、小学校3年からアトリエに通い始めました。
でも、実はそんなに楽しんでたわけでもなく、先生がくれるお菓子が目当てでした。
高校受験も美術系の学校を選択して、中学3年の2学期から毎日居残りで絵を描きました。
しかし、土壇場になって先生から受かるのは難しいと言われ、あっさり諦めました。
大学も芸大を目指して専門のアトリエに通いましたが、どんどん自信を無くして結局就職を選択しました。
今思うと、子供の頃に母親に認めてもらいたくて描いた絵を、途中でそんなに好きでは無いとも言えず、好きになる努力をして、
自我が芽生えてやっと離れる事が出来ました。
私も子供に幾つかの習い事をさせています。
本人が楽しいと言っていても、もしかして気を使ってるのかな?と思う事もあります。
子供の頃は何がやりたいかがわからない子供も多いので、親から提案する事も多いと思います。
でも子供によっては、親の期待に応えようとする事でしか自己肯定感を得れなくなってしまうと、
親が望んでいない結末になってしまうかもしれません。
子供が自分で好きなものを選択できるように、親が色々な体験を子供にさせてあげる事が重要なんだと思います。