8月30日

夏休みも明日で最後

みなさんにとって、今年の夏はどんな出来事がありましたか?

お子さんとたくさんの時間を過ごしたり、夏休みの宿題がなかなか終わらないことにハラハラ、ヤキモキしてみたり。

楽しいこと、不安なこと、心配になってしまうこと、きっとあったと思います。

始業式となる9月1日を目前に、各メディアや活動団体が発表した情報を掲載した「朝日新聞デジタル」の記事を紹介します。


以下添付

夏休み明けに増える子どもの自殺を防ごうと、不登校支援などに取り組む団体が居場所を開放したり、子どもや保護者からの相談を受け付けたりしている。
25日には5団体が合同で緊急メッセージを発表。
「つらい時、支えてくれる味方はここにいる」と呼びかける。




私は学生の時にイジメを受けて、不登校になったことがあります。

女子特有のグループの中での突然の「無視」でした。

あれって本当に突然始まるんですよね。

私の場合は、10人が一斉に連携して
目も合わせてくれない、もちろん話しもしてくれない、そして私を「いない人」として空気として扱うようなやり方で輪の中に居られないように始まりました。


それはそれは驚きと、何でだろう…?!と言う理解できない気持ちと、何か私が悪いことをした?!と言う悲しい気持ちと

陰である事ない事言われたり、聞こえるように「ウザイ」とか言われたり

少しの間仲良くしていたので、突然全員からの「無視」には、悲しさと悔しさと虚しさと怖さしかありませんでした。

そして、誰にも相談ができませんでした。

親にももちろん、できるわけがありませんでした。

毎日ガマンをして学校に登校しましたが、
「私には居場所が無いと」思うことしかできず、特にお昼ご飯の時間などはどう過ごして良いかわかりませんでした。


しだいに心も身体もおかしくなって行ってしまい、学校を休むようになりました。

部活動もやっていたので完全に休むことはできなくて、親に内緒でこっそり休んでは、週二回くらいたまに学校に行く…

でも、もちろん、休んでいることは親にも家族にもバレます。

それでも私は「体調がすごく悪い」と言い、自分がイジメられているとは話すことができませんでした。


ご飯が食べられなくなり、夜も眠れない

やせ細って行ってしまい、生きる力がどんどん失われているのがわかりました

それでも誰にも相談ができないでいた時に、一年生の時の担任の先生が「のどか、何か困っていることがあるんじゃない…?」って
突然私を呼び止めて、声をかけてくれました。

先生は私の様子がおかしくなって行っていることに気がついて、他のクラスの担任になっていたけれど、気になって心配をしてくれていたのでした。

先生に全てを話すことができたら
「そうしたら、休憩時間やお昼ご飯にはうちのクラスに来れば良いよ!
1年の時に仲の良かった◯◯と◯◯に事情を話しても良ければ、みんなであなたを助ける!」と言ってくれました。

それから、別のクラスの友達が快く受け入れて来れて、学校の行事や修学旅行なども他のクラスの友達と行動をすることができるようになりました。

私のことを無視していた人達は
私にイジメ甲斐が無くなるとつまらなくなったのでしょう
自然と嫌味や嫌な雰囲気を出して来ることが無くなって行って
私もその人達を気にすることが無くなったので、自然とグループを抜けて気にせず同じクラスにも仲の良い友達ができました。

とにかくあの数ヶ月は地獄でした。

学校に行くことは死にに行く様なものでした。


あの時たまたま先生が気が付いてくれたから、私は「逃げ場所=生きていられる場所」を得ることができて、命を繋ぐことができました。

先ほども触れましたが、イジメで追い込まれて鬱の様な状態になって行ってしまい
もともと55キロあった体重が、なんと41キロまでゲッソリ…痩せ衰えてしまったのでした。

そんな状態ですので、勉強にも身が入る訳がないし、ポジティブに良い思考で力強くイジメなんかはねのけてやる!!!なんて言う力も残っていませんでした。

それは、命の危険と日々ギリギリで、かろうじて生きている状態でした。

後からわかったことは、イジメをしていた人達の中にはイジメを始めるリーダーが居て、他の子達はイジメをしたくはなかったのだけど、自分も無視をされたり悪口を言われることが怖いから反対できずにいたこと。

そして、私の前にも別の子をイジメていて→それが飽きたから私になって→その後別の子をイジメていたんだってこと。

後から、同じグループだった子に
「あの時は助けてあげられなくてごめんなさい…私もイジメられるのが怖くて逆らえなかった。でも、その後けっきょく私も無視されてイジメを受けて辛かった…」って話しをされて、本当に驚いたのでした。


良く聞きませんか?

「イジメを受ける人間にも原因がある!イジメられない様に強くなれ!」とか言う、訳のわからない考え方。

あれ言う人って、イジメられたこと無いでしょ?!

って思うんですよね。

イジメと喧嘩って全然違うからね。

突然、一方的に、何の話し合いも無く始まりますからね!

もうこの時点で卑怯だから。

私の場合はなぜイジメの対象になったかって言うと

私がバリバリ体育会系でスポーツをしていて
女子力なんて全く無くて、見かけも中身も男子そのもの

完全に猿みたいな女子だったから、男子と一緒にバカみたいにつるんでた方が正直ラクだったんですよね。

男子も、私を女子だと思っていないので
コイツお笑い担当だから一緒につるんでてラクって感じていたんだと思います。

思春期で恋愛だ〜誰と誰が付き合った〜と言う世代だったから、私がなんの壁もなく男子と廊下で喋ったり親しくしていることが
「アイツ(私のこと)ほんとめっちゃ男好きじゃない?!うっとおしいわーっムカムカ
ってなっちゃったみたいで。

こっちとしては、イヤイヤイヤ…
私みたいな猿が恋愛対象になる訳ないでしょーが…って後から聞いて「そんな理由かい?!」って驚いた訳だけど

たったそれだけのことで、あることない事ウソの噂話しを流したり
陰口を言って全員でシカト(無視)!になってしまうんだから、なんだか悔しさとか残念な気持ちしか無かったです。

でも、それだけのことで勝手に理由も伝えることなくイジメを始めてしまう様な人達に、こちらは何も従う必要はありません。

落ち度なんて何も感じなくて良いし、闘おうとか思わなくたって良いってことなんです!


私も何度も「この世から消えちゃったらイジメから解放されてラクになるんだろうな〜…」とか考えました。

でも、そんな道を選んでしまったって
イジメをした人間が罰せられなかったり、イジメをした人間の記憶にも残らないかもしれないんです。

イジメを受けた側は生涯その記憶に苦しむ可能性が高いのだけど、イジメをやった側って、平気で無かったことにできちゃったりするんですよ。

恐ろしいですよね。

だからね、イジメを受けているあなたに知ってほしいのは、とにかくあなたの大切な命を守ってほしいってこと。

たとえ学校に行かないと言う選択をしても、そこで人生が終わるなんてことは絶対に無いの。

学校以外でも勉強をしたり、人と豊かな交流ができたり、自分の才能を活かすことができる機会や場所や方法が、この世の中にはたくさんあるんです。

とにかく、あなたの大切な未来と命のために、逃げることができる場所を探して下さい。



これからたくさんの未来がある君たちにとって、学校や友達の存在ってとても大きいし、私の様に「親に迷惑をかけたく無い…」と思って相談できない気持ちもとてもわかります。

でも、学校や友達が人生の全てではないし、親の存在が全てでも無いんです。


大切なのはあなたの心と体

かけがえのない命です。

逃げることは何も悪いことでは無いし、人生の終わりでもありません!

私はあの時イジメに完全に負けたけど
負けたー!お手上げー!って、逃げて本当に良かったと思っています。

心を許せる友達や信頼できる先生と出会えたことで命を守ることができました。

不登校から回復してからは、休んでしまった分の勉強も一生懸命取り組み取り返し
3年生の時には高校最後で最高のクラスの仲間にめぐり合い
最高で何事にも変えることができない幸せな高校生活だった!と言い切ることができました。

大好きな仕事にも就くことができたし、結婚をして子どもも生まれて起業もして
今、なりたい自分になることができていますキラキラ

全ての人に、なりたい自分になれる力があるんです。


ダメな自分も良い自分も
とにかく人にとやかく言われたり否定をされることがあっても、自分自身を信じてたくさん愛して下さい。

どんな自分でも大丈夫!ありがとう!って、受け止めてあげて下さい。

愛する力があなたの中にもあるんですラブラブ

辛い時にこそ、そんな心の中の小さな愛と信じる力を探してみて下さい。

私は何年経っても、イジメをしていた人達は今どんな人生を送っているのかな…?と考えることがあります。

もう一生 会うことは無いと思うけど、その人達の人生でどこかでイジメをした過去を思い返し、人を傷付ける様なことを繰り返さない!と考え直してくれていると良いな…と願っています。

そして、私はイジメを受けて不登校になったけれど、イジメられる苦しさや悲しさ虚しさと言った経験があったから、人に対して優しく手助けができる人間になろうと決意たのでした。

私という人間の今があるのには、この経験があったからこそ心や意思が育まれたと実感しています。

こんな経験はみんなにはしてもらいたく無いけれど、この経験ができたことには、感謝をしています。

こんな風に思える様になるまでは何年もかかりましたけどね…

そんな苦しみから救ってくれた全ての人にも、私の命を繋いでくれて本当にありがたい感謝の気持ちを、これからも決して忘れていません。


イジメを受ける側に原因なんて、無い!

イジメに立ち向かうとか闘おうなんて思わなくて良い!

学校に行けなくたって良い!
とにかく今は、命を守ることができる方法や場所を探して逃げて良い!



親や先生に打ち明けることができなかったら、その他にも相談ができる機関がたくさんあります。

LINEや電話で相談ができる手段もあります。

お子さんだけではなく、パパ、ママも。

家族だけで抱え切れないことがあるかもしれません。

お子さんが心配だからこそ、つい、学校に行きなさい!と背中を押したくなってしまうかもしれませんが
まずは、お子さんのどんな話しでも耳と心を傾けて、聞いてあげてみて下さい。

第三者の力を借りてみることも時には必要かもしれません。

お子さんの中ではきっと最後の砦は親御さんであるとわかってはいるけれど、心配をかけたく無い、悲しませたく無いから言い出せない。

無理をしてでも体と心が壊れても、親のために学校に行かなくちゃって思っているかもしれません。

私がそうでした。


うちの子はそんなに弱い子じゃない!

こんなのただのワガママだ!

受験はどうするんだ!

勉強に追いつけなくなるじゃないか!

イジメをする奴なんかぶっ飛ばせば良い!

気合いで乗り切れ!



そんな風にきっときっと思うかもしれません。

だって心配ですものね、弱い人に育ってほしくないし、こんなことでつまずいてほしくないって
親なら誰でも思いますよね。


そう、そんな親の思いを、子どもは誰よりも深く理解しています。

だからこそ、親のことを愛しているからこそ、
心配をかけたくないから、嫌われたくないから、弱いって思われたくないから

自分がイジメられていて学校に行きたくないだなんて、口が裂けても、心が裂けても言えないんです。


みなさんのお子さんは、今いくつですか?

まだ生まれて数年、もしくは十数年

私たちの人生から見て、我が子が赤ちゃんの頃からどれだけの成長を見せ続けて来てくれたことか

思い出してみて下さい。

そして、これからの長い未来も一緒にイメージしてみて下さい。

学校を休んでも、学校に行けなくなっても

我が子の命が消えてしまったり、我が子が傷付けられその命を削られることと比べると、何よりも生き続けてくれることの方が大切だとわかると思います。

子どもにも親にも、自分の力を信じることで、イジメに屈することなくまずは身を守る方法!

そんな未来を、私たちは選ぶことができるのです虹