また今年もこの日がやってきました。
世界中の人を恐怖に陥れ、たくさんの人に悲しみを与えた日。
September 11
この日は私の留学人生の中でも決して忘れることができない日です。
どれだけの時が経っても決して忘れることのない日。
それがこの「September 11 2001」という日です。
その頃まだHawaiiにいた私にはTVで観る画面が映画のように思えましたが、一歩外に出るとそれは現実で。
いつもはたくさんの観光客であふれているはずのワイキキも静まり返りひっそり。
空港は飛行機が飛ばなくなったため、足止めをされた観光客が不安な顔で待機していました。
その頃、日本から親戚や両親が連絡を取ろうとするも、NYから遠く離れているハワイでさえも電話が通じなくなっていたそう。私が日本へ電話をかけた時には皆が一同に安堵してくれたのを昨日のことのように覚えています。
ハワイには皆さんがご存じのとおり、「Pearl Harbor」(真珠湾)があります。
オアフ島の中には太平洋最初の砦として陸・海・空そして、海兵隊など、アメリカの軍事施設が一通りある処と言われています。
そんなPearl Harborにはもちろんのこと、そちらの地域には厳戒態勢がひかれ、一般人はそちらの地域へ行くこともできなくなってしまいました。なぜならそれだけの軍事施設があるPearl Harbor付近をテロ集団が狙う可能性もあるという情報が出ていたからです。
楽園と言われるハワイがそれとは程遠い深い悲しみと不安、怒りに満ち溢れていました。
映画のような中の出来事が自分の生活にいきなり起きてしまったら。
それがどんなに恐ろしいことで悲しいことなのか。
大切な人をいきなり他人によって奪われる悲しみや怒りは決して測りきれるものではありません。
今思い返してもあの日起こった出来事は決して忘れてはいけないと思います。
普段の生活では何気ない九月の一日であっても、この日だけは「September 11」であることを意識して過ごします。
何が変わるというわけではありません。
ただ無性に、当たり前のようにそばに居てくれる家族・友人に「いてくれるだけでいい。ありがとう。」という思いを伝えたくなるのです。
8年前の今日、ご家族・友人を亡くされた方々の悲しみが少しでも癒えますように。
亡くなられた方々の想いが少しでも報われますように。
そう思わずにはいられません。