秋ですね、風の声が変わりましたね。
さて今日は、私、の昔話を。



私にはとても大切な友人がいました。
彼女と出会ったのはちょうど結婚した年、
笑顔がとても素敵で、
ちょっと天然な彼女
息子が生まれてからは出会った当初より
頻繁に遊びに来てくれて、
息子にとっても、素敵お姉さんのような存在でした。

私のこの「見える」を感じ出したのもこの頃です。

見え方、視え方が今とは違いました。

ずっとONの状態で

彼女に対しても・・・

彼女の見たもの、触れたもの
彼女と会話していると、様々な状態が頭をよぎりました。
自分の感情をのせて、あらゆることを伝えている私がいました。

今思えば、彼女にはかなり重荷になっていた思います。
傷つけているつもりはなくても、傷つけてしまっていたのです・・・

当時は、彼女自身の私に対する気持ちを感じてあげられることができませんでした。
彼女は胸の内を隠したまま、私と接してくれていました。

そして4年前の春です。
彼女から
『距離をおきたい』
と、伝えられました。

『・・・・・・』

突然の彼女からの言葉を
まったく理解することが出来ませんでした。
今思えば、心配、からの行動しかできていなかったように思います。
彼女が心配だから、心配だから、
過保護過ぎる親のような接し方になってしまっていたのかもしれません。


別れを告げられてから、
日、涙が止まらず、毎日、泣きながら暮らしていました。
正直悲しみが憎しみに変わっていった日もありました。
伝えてあげたのに、教えてあげたのに、、
なぜ、私を離したのかと。

でも、
自分の見えることを伝えることが
人を傷つけた
この事実は変わりませんでした。
これからどうやって過ごしていけばいいか、
これからどんな風に人と接していけばいいか、

悩んで、悩んで、苦しくて。

他にも大きなことが重なり、本当に辛い時期でした。


人と出会うこと、
友人を作ることも正直、
もういいやと思いました。


そんな思いのまま月日は流れ、
今の職場に出会いました。
その場所で新しい出会いがありました。


そこでの出会いが、
もう一度自分を見つめ直す機会をくれたのです。


みえる、というものの大切さ、
みえた、ことを伝える時の責任
みえる、ことを活かして生きる覚悟


彼女が居てくれたからこそ、大切なことを思い出せました。



今月の満月の日に
彼女に手紙を書きました。
そのまま、ポストに投函しました。


傷つけたことと
今まで本当にありがとうと。

こんな気持ちになる日がくるのですね。
憎しみが感謝にかわる日が、
悲しみも感謝で包める日が。

手紙を出せる日がくることなど、
気持ちを相手に伝えられる日がくることなど、思いもしなかった。
不思議ですね。

私にとって、大きな解放でした。



そして、今、彼女の幸せを心から祈っています。

ありがとう。




kawori