◆レポ◆HUG体験会⑤_2017.12.05 | YOKOHAMA・SmileFactory

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2017年12月5日(火)
5回目となる避難所運営ゲームHUG体験会を、港北公会堂(横浜市・大倉山)で開催しました。
 
今回は、中高校生のお子さんをお持ちのママさんと、公共施設でHUG体験会の開催を考えていて実際にHUGを体験してみたいといってきてくださった4名での体験会。
 
いろんなことに配慮して、素早く的確な判断ができる4名でした。
 
最初に体育館の中に通路を作ってもらうことから始めるのですが、ここから意見交換が盛ん。
 
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「こう(通路を)引いたら、ここが出ずらいよね。」

「でも、こんなに引いたら、避難者が入れない。」

 

 

関係が温まっていない状態の「通路決め」は、いつもお互い遠慮がち。

でも、いろんな考え方があり正解がないので、ある程度の「決め」も必要。

今回の4人は、意見を出し合ってぶつけつつも、お互いがちゃんと譲り合い決めるということができていた素晴らしいグループだったなと感じました。

 

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4名なので、かなりみんな忙しいです。

 

 

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立ち入り禁止場所をまとめて書いて掲示するというのは、初めて。

 

 

 

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体育館の入り口というのは2か所なのですが、今回、避難者受付もその入り口付近に2か所に設置されました。

これも私がやっている中で初めてのケース。

 

理由は

「体育館の入り口が2か所あるのに、混乱しているときに『こちらからだけ入ってください』というのは無理。

絶対に、空いてたら別の入り口から入る人がいる。

最初は2か所に設置して、あとで名簿を統合すればいい。」

 

思い至ることがすごいなって思いました。

しかも、早い段階での設置です。

 

もう一つ。

 

「受付を2か所作るけど、その2か所は近いほうが良い。

情報交換しやすいから。」

 

と。

そしてそのまま、

「ここを本部・情報ステーションにしよう。」

ということで、形だけではない、中身のある、そして実際にスムーズに活動できそうだと思えるような本部・情報ステーションが設置されました。

 

 

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『ニーズ調査にいく』

というイベントカードを受けて、避難者さん自らが必要なものをリクエストできるよう、掲示板に

『ご要望を記入してください』

という張り紙。

 

 

『お手伝いできる人は本部まで!』

の張り紙。

(HUGをやった人じゃないとわからないけど・・・)

『助産師さん』カードが出た時に、

「スキルのある人にどんどん申し出て手伝ってもらいたい」

という意見が出て、掲示することに。

これも早い段階で自発的に掲示していました。

 

 

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約1時間のHUGを終えて、振り返りを記入中。
 
以下、みなさんから出た振り返り。
(注目してほしいことを赤字にしています)
********************************************************
・予想以上に、持病を持っている人や高齢者が多い。
 →災害が起こると、普段外に出てこない人が出てきます。
・高齢者サポート係が必要。
 →実際に熊本地震の避難所運営に行った役所の人も、「高齢者のおむつ替え」「寝返り補助」等のサポートをしていたそうです。
(詳しくは、横浜市防災センター主催の「防センアカデミー」テーマEをご受講ください)
・事前に持っている知識も判断基準もそれぞれ違うので、分けるという作業が難しかった。
 
・平時からのシュミレーションが必要だと思った。
・経験者から話を聞きたい。
【平等】の難しさを感じた。
・メンタルケアをする要員も必要。
 →実際に熊本地震の避難所運営に行った役所の人も、避難所で実際にした仕事のひとつに「傾聴」と書いてました。

 

・避難所運営は、決まった人だけではできない。
避難した人も、要望だけでなく自主的に協力しないと運営は無理。
・同じ傾向の人(高齢者、認知症、病気など)を集めた区割りで、果たしてケアできるだろうか。
いろんな人が混じっている区割りのほうがよかったのではないか。
・運営者も被災者。精神的にかなりタフでないと務まらない。
・外国籍の人にも積極的に運営に参加してもらって、日本人以外の人の配慮もできるようにしたほうがいい。
 
・判断に時間がかかりすぎた。
・前もって場所の条件を決めておくことが必要。
・掲示板だけの情報伝達では不十分なので、係として情報をお知らせして回る広報係のような人がいるといい。
・家も断水しているのに「避難所だったら水が出る」など、「避難所は通常通り」のような錯覚があった。避難所だって普通の状況ではない。
*******************************************************

 

本当に良いゲーム展開だったし、とても大切な振り返りがたくさん出ていました。
もっともっと意見交換がしたかったし、もっともっとお伝えしたいことがたくさんありました。
しかし、私の時間配分ミスで十分に振り返りを共有できるだけの時間が取れませんでした。
これは大変申し訳なかったなって思います。
私の力不足です。
体験会2時間は短いんだなということを痛感しました。
 
 
6月からほぼ毎月開催してきた子育て世代のための小さな小さなHUG体験会。
今年はこれがHUG納め。

 

今年5回開催してみて、反省も課題もあります。

 

来年は・・・

 

1.3ヶ月に1度くらいのペースでの開催。

 でも、リクエストがあればすぐに企画します。

 興味のある時にやるのが、一番効果的なので。

 

2.2時間30分は取る。

 会場の都合で今年は何度か2時間開催もしましたが、やはり振り返りが不十分。

 2時間半をマストにしたいです。

 

 

こんな小さな会ですが、

「たまちゃんがやってるから、参加できた。参加して良かった。」

って言ってくれたり、

「ずっと探していたけど、対象が『地域の人』ばかりだった。

誰でも参加できるということで来れた。」

といってわざわざ検索して見つけてきてくれたり。

 

参加人数が適正人数に満たないことも多くて、

「やってる意味、あるのかな」

って、途中、心が折れかけたことも正直あります(笑)

 

でもいろんな出会いがあって、得るものもたくさんあって。

たくさんの人の親切と温かさに支えてもらって開催できた感謝。

 

もう少しだけ。

私にできる共助。

続けてみようかなと思ってます。

 

ほんとにほんとに

ここに関わってくださったみなさん

ありがとうございました