今日は、横浜市民防災センター主催の「防センアカデミー」という防災講座に参加してきました。
テーマが6個あるのですが、今日は要援護者支援の日。
平日午前中の開催だったのですが、40名近くの方がいらっしゃいました。
講座の内容としては・・・
●横浜市の要援護者支援の取り組み
●要援護者の支援に力を入れている自治会の取り組みの紹介
●要援護者支援で難しいと感じる点を出し合い、解決策を考えるグループワーク
といった具合。
以下、私の覚書も兼ねて、学んだことを記述。
※横浜市の場合
・要援護者のリストがある
市としかるべき各機関の情報を共有して、歩行困難、高齢、不自由、精神的障害など一定の基準で、いざというときの「避難に手助けが必要な人」のリストが作成されている。
(本人の同意あり、または拒否なし)
有事の際は、このリストをもとに地域の消防団や自治会の人などが声をかけたり手助けしたりする仕組みができている。
※ここで気を付けたいのは、「避難するときに手助けが必要な人」のリストであって、「避難所で手助けが必要な人」ではないということ。
避難生活で配慮を要する場合には、やはり、自己申告が大事だと思います。
・自治会オリジナルの仕組みづくりをしている地域もある
地域活動を推進するNPOが入り、「向こう三軒両隣」的な、日頃から顔を合わせる地域づくりを積極的にしている自治会もある。
以上が講座からの印象的な事柄。
あとは、グループワークを一緒にやった人たちから教えてもらったことでいくつか「おー!」と思った情報。
私のテーブルは、民生委員さん、マンション管理組合理事になって防災対策どうしようと思って参加したという方3人、自治会防災担当の方、消防団所属の方、私という構成。
・自宅避難であっても、拠点避難所には足を運ぶべし
横浜市では、拠点に「避難者登録カード」なるものがあるそうで、このカードに書かれた人数をもとに物資などを申請するとのこと。
なので、自宅避難であっても、避難所避難であっても、名前を残しにいくことが必要。
そして、拠点避難所は「情報と必要なものの拠点」という位置づけなので、カードにちゃんと記載すれば自宅避難であっても救援物資は分けてもらえる。
全部の区でこのような運営になっているとのことだったので、私も一度自分の地区の防災拠点で確認してみようと思っています。
・トイレ問題→猫砂有効
マンションは、下水道管に異常がないことを確認できない間はトイレは流してはだめ!
下の人のトイレで、吹き出しちゃう!!!
これは有名なことだけど、マンションの人みんなに知っててもらわないと、どれだけ自分の家で準備してても防ぎようがないので、赤で超強調文字!
あぁ、、、お願い、流さないで・・・
じゃあどうするか、だけど。
私はペットシートとポケットトイレは準備していました。
けど、大をどうしよう・・・とずっとひっかかっていて。
今日いらしていた消防団員の方から、
「猫砂がいいよ」
と言われ、なるほど!!!と。
ビニル袋に猫砂をひとつかみいれて、そこに用を足せばいい。
ゴミの回収が始まったら、捨てることができます。
帰り道に猫砂7Lを購入し、これで私のトイレ懸念事項は一旦全て解決。
・特別避難所
特別避難所とは、高齢者や障害児者等、在宅要保護者のための二次的な避難場所のこと。
「二次的」なので、まずは地域避難所に避難することが必要。
「地域避難所でピックアップして特別避難所へ行く」
という流れだそうです。
つまり、自分で勝手に特別避難所へはいけないので、必ず地域避難所に一度は行くことが必要になります。
<参考>
特別避難場所に指定される施設
①社会福祉施設 ②盲・ろう・養護学校等 ③地区センター
地域ケアプラザなども入るそうです。
横浜市の「避難場所について」
・キーパーソンは民生委員さん
防災を考えるとき、やはり自治会の方々とのつながりは外せないと改めて思いました。
しかしながら、自治会の会長さんや防災担当は、2~3年で交代になります。
一方、地区の民生委員さんは任期3年とはいえ、なる人がいないため、10年以上されている方も多いようです。
民生委員さんと「力を貸してほしいと思っている人たち」とのつながりの方が深いことも多くて、リストを更新するときには民生委員さんと自治会の班長さんたちが力を合わせて情報を突き合わせることが必要ということでした。
日頃からの防災を考えるなら、自治会の方々はもちろんのこと、民生委員さんとのつながりも大切だとわかりました。
●以下、私の感想●
自分でできることを備えておくこと と
甘えさせてもらうこと
横浜市はすごく防災対策に力を入れていて、そして地域で動けるように日頃から活動されている方も実は多いんだなぁと感じました。
今日のグループは特に、自主的に講座に参加されている方ばかりだったので、みなさん本当に熱心で温かい。
やっぱり私はちょっと異質な参加者(笑)だったのですが、
配慮が必要な、小さい子どもをもつ
とわかると、とても親身になってくださるんです。
講座終了後、グループのみなさんそれぞれが、
「東京が出してる防災マニュアル、知ってる?
あれ、すごく勉強になったから読むといいよ。」
とか、
「拠点ではちゃんと配慮してもらえるようになってるから大丈夫。
安心して避難所に行きなね。」
とか、
猫砂の話とか。
ご自身の知っていることで私に役立ちそうなことを、わざわざ帰る時間を割いてまで教えてくださるんです。
ありがたいなぁって。
同時に、きっとこういうところに学びに来ている方や、積極的に防災に取り組んでいらっしゃる方は
「助けたい」「力になりたい」
って思ってくれている人も結構たくさんいて、こちらが
「助けて!」「力を貸して!」
ってちゃんと言えば、惜しみなく力を貸してもらえるのかもしれないと思いました。
以前、NPO法人フォーラムアソシエに登録させていただいた時にも
「私たちは、子育てを頑張っている横山さんたちの世代を応援したいと思ってるの。
だから、遠慮なく何でも言ってね」
と言っていただいたことを思い出しました。
とはいえ、何もしないで
「助けて!」
は、ない
ない![]()
だから、自分と家族を守れるようにするっている意味もあるけど、
自分にできる備えはちゃんとしておく
っていうのは、大前提だと思うんです。
小さな子どもがいる世帯も「災害弱者」
だけど、弱者なら弱者なりに、やれることはやっておこうと改めて思いました。
というわけで、一緒にやれることをやりたい方。
小さな一歩を踏み出したい方。
9/21(木)のHUG体験会、お待ちしてます。
詳細はコチラ
https://www.reservestock.jp/events/207552


