朝、学校へ行く前にドレッサー(というより鏡台)の前に座り
祖母に髪を結うのを手伝ってもらっていた時のこと
祖母がいきなり
:あーっっ!
と声を上げたので慌てて何があったのか理由を聞いたのですが
見間違いだったと言うのでその場は何も疑わず信じました。
それからどれくらいの日数が経ったのか…
:おさげ髪にしたいから真ん中分けにしてー
と頼んだのですが何度やり直してもらっても
ど真ん中のラインがいつもよりずれているのです。
もうこれ以上、髪結いに時間を掛けてたら遅刻するで
アンタの座り方が歪んでるから(髪の)分け目もずれてるように見えるだけちゃうか
手鏡を持つ手が斜めになってるるからそう見えるだけ
お下げにするよりもポニーテールにした方が髪が早く伸びるらしいよ
…など、誤魔化し続けられたのですが
ついに根負けした祖母は私の言うとおりに、真ん中分けにしてくれたところ
そばにいた妹がくすくす笑い出し
半泣き状態で祖母に理由を問いただしたところ
きっちり真ん中分けにしてしまうとライン上に円形脱毛症ができているから
それが丸出しになってしまうので、真ん中分けはできないことを
やっとのことで教えてくれました。
祖母は私が円形脱毛症のことを気にして
学校でイジメられたら困ると気に病み登校拒否にでもなったらいけない
とそこまで心配してくれていたようですが
当の本人の私は
:なーんや円形脱毛症ができてただけ?
もう、大げさやなー。あ、でも、ハゲたところ触ってみたいから
ハゲてるところまで指もっててー
初めて円形脱毛症の患部を触った時は
本来、髪が生えてるはずのところに髪がないわけですから
ツルツルしていて、指で押してみると“ふくふく”していて
触っていると幸せな気分になってくる気さえします(笑)
ちょっと大げさに言うと
猫や犬の肉球をさわっている感じに似ていたとおもいます。
だからマイナスなイメージはまったくありませんでした。