1か月の療養期間を経て、バレエレッスンに復帰しました。
 
職場のゴルフコンペも重なり、トレーナーの先生とも相談しながら体力をすこしずつ戻していきました。
 
やはり、体の基礎トレーニング(パフォーマンスピラミッドの最下段)を大切にしているとバレエにもゴルフにも良いです!下半身の安定が格段に良くなりました。今までどうやって踊っていたんだろう驚き
 
より安心できる下半身を手に入れて、上半身の幅広い表現につなげていきたいです。
 
そして怪我をきっかけに、自分がバレエに求めるもの、自分が追求してきたことについて考えるようになりました。
 
これだけインターネット等で情報があふれてくると、ダンサーの完璧な動き、パーフェクトなバレエが日々、脳に刷り込まれていきます。
 
私が見ていたのは、その理想形ばかりで自分の体やバレエを見ることを忘れていました
 
思いっきりレッスンで動いて汗をながし、映像で見た動きができているふりになって爽快、気持ちだけリフレッシュトロピカルカクテル
 
だけど…   いつまでも綺麗に踊れない、という悩みがつきまとっていました。
 
そして可動域や骨格を無視した体の使い方が原因で、怪我という結果になりました。
 
できない自分が認められず、ずーっとコンプレックスを抱えたままのバレエで、その苦しみもほぼ感じなくなっている状態でお稽古していました。
 
 
トレーナーの先生から聞いたお話。
 
外国の野球の監督が日本の高校野球の練習をみて、練習前にグラウンドに一礼、ランニングでは声を合わせて全員同じペースで走る、などの様子に違和感を感じたといいます。
 
「何の為にそれをしているのか、わかってしているのか?グラウンドには一礼するけれど、ベンチやグローブには一礼しないのか?
 
それで生徒が野球を楽しめるのなら構わない。
 
だけど、それが辛かったり、何のためなのか分からずにやっているのなら考えた方が良い」
 
いつのまにか、楽しむことを忘れていました。「バレエを踊っていて楽しい」の概念さえ違っていたのかもしれません。
 
これからは、クラシックでの決まりごとは大切にしつつ、自分のできる、自分だけのバレエを踊っていきたいと思います。