東野圭吾【同級生】を読みました ※ネタバレあり
東野圭吾の初期の小説を読んでみました。同級生 (講談社文庫 ひ 17-13)Amazon(アマゾン)ミステリーというよりは、青春小説でした。ざっくりとしたあらすじとしては、主人公の高校生、荘一には、心臓の疾患をもつ幼い妹がいる・・・という序章から始まる。荘一の同級生である女子生徒、由希子が交通事故で亡くなってしまうが、実は彼女は妊娠していた!という噂が校内を駆け巡る。その由希子のおなかの赤ちゃんの父親が自分であることを、荘一は確信していた。しかし・・・ここからネタバレありまくりレビューです。由希子は何者かに追いかけられた為、トラックの前に飛び出して亡くなったという情報が校内に伝わり、その追いかけた人物が高校の生活指導の教師と分かると、荘一はみんなの前で糾弾する。さらに、赤ちゃんの父親が自分であることも明らかにする。由希子と荘一は付き合っていたのか・・・・・?というと、正確にはそうでもない。荘一は由希子に愛情があったから、このような行動を起こしたのかというと、ちがう。荘一が由希子と身体の関係を持ったのは、単なる自暴自棄の結果なのだった。荘一は同じ高校の、別の女子生徒、緋呂子と短い期間ではあったが交際をしていたが、彼女の父親の影響であっけなく終了してしまった。緋呂子は荘一の妹が心臓疾患となった原因の会社社長の娘であった。また、荘一の父親はその会社の下請け企業の社長であり、表立って、娘の疾患に抗議できなかった。荘一は、緋呂子の父親に妹の件を抗議したが、屈辱的な態度をとられ、どこにも当たることのできない、鬱屈した気持ちで一杯になった。当然、緋呂子との関係も終わった。そんな心の隙間に入ってきたのが、野球部のマネージャーを務めていた由希子だった。由希子の好意に気づいた荘一は、彼女と成り行きでデートした際、勢いでホテルに泊まり、そのまま男女の関係になる。その際に妊娠させていたのだった。由希子に恋愛感情があったわけでもなく、ただ荒ぶる感情に任せて、彼女を抱いただけであった。その後も由希子とは健全なデートを重ねていたが、由希子は荘一に妊娠を告げず、一人で産婦人科で中絶しようとしていたところ、事故に遭ってしまったのだった。もちろん、由希子の両親は、荘一の存在などしらなかった。荘一は、正義感から、犯人探しなどの行動を起こしているように見えていたが、実は、自分を傷つけた緋呂子への当てつけであった。かなりすっ飛ばしていますが、こんな感じです。由希子を追いかけた教師が校内で亡くなる事件も途中で発生するのだけど、トリックが凝りすぎていて、現実味がないなあと感じてしまいました。もしこの小説を、10代、20代の頃に読んでいたら荘一って最低!!!クズ!!!!という感想だったと思います。しかし・・・。オバチャンの年齢になって読んでみると、まあ高校生男子なんてこんなもんだろう、と思えるのです。自分に気がある女の子が目の前にいたら、チャンスを逃すわけがない。そりゃ、ホテルに連れ込んじゃうよね。と冷静に思えるのです。そこに愛がなくても、やることはしっかりできてしまう。高校生なんて一番滾っている年ごろなのだろうから・・・。とはいえ。ラスト、主人公の高校最後の野球の試合のシーンで、妹と荘一が会話するところへ、緋呂子が歩み寄ってくるのですがあのきれいな人だあれ?同級生だよ と荘一が返事をし緋呂子は笑っている、というシーン・・・・。え、まさか緋呂子とヨリを戻したのか?由希子は亡くなったのに・・・・?と、違和感はかなりありました。緋呂子は、身を挺して、教師が亡くなった事件の犯人が荘一ではないことを証明しようとしていたとはいえ・・・。由希子がかわいそうすぎない???あと、この小説、舞台は昭和なのかとおもっていたらばなんと!!!!90年代が舞台でした!!!うそでしょーーーーー!!!!なんか古臭い、色々と!こんな高校生、平成の世の中にはいなかったよ!!!野球部の面々とか、あだち充の漫画にでてくるようなのばっかり。サッカー部員を脅すとか。なんか古臭い・・・。東野圭吾先生が高校生だったころのイメージで書かれているのかなあと思いました。結論★★★☆☆面白かったけど、平成の話ではないため。