きょうもブログにお越しいただき、本当にありがとうございます🌼

先月BSフジにて放映された辻井伸行さんの番組がとても良かったので、その内容をご紹介したいと思います💖  

【BSフジテレビ 辻井伸行×ドイツ 31歳 新たな領域へ】


これまで辻井さんはヨーロッパを訪れても演奏会がメインのため、地元をゆっくり散策したり、行きたい場所に行くことができなかったそうです。


そこで今回は、もちろん演奏会もありながらも、ちゃんと自由時間を設けて、ドイツ在住で現在ケルン大学の大学院生で日本語が堪能なコルチウロ香(かおり)さんという23歳の女性が案内人となり、辻井さんの希望を叶えるというものでした❣️


ドイツはクラッシック音楽の本場であり、三大Bと呼ばれる偉大なる作曲家、バッハ、ブラームス、ベートーベンを生み出した国です。


辻井さんがどうしても行きたいと切望されたのは西ドイツの元首都である芸術の都、ボン。


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン(1790年12月〜1827年3月26日没)生誕の地で、奇しくも2020年はベートーベン生誕250年の節目に当たります。


ベートーベンは父と祖父が宮廷音楽家である家庭の長男として生まれましたが、祖父他界後に父がアルコールに溺れてしまい、わずか10 歳で幼い弟ふたりを養うために、教会の朝のミサでパイプオルガンを弾いて家計を支えたそうです。その腕前は大人をしのぐものだったそうです✨


辻井さんはその『レミギウス教会』を訪ね、ベートーベンが洗礼を受けた洗礼盤に触れたり、当時と同じものではありませんが同じ場所に座ってパイプオルガンを奏でることができました💖


その後ベートーベンの生家(現在はベートーベンハウスとして博物館になっています)を訪ね、そこで若き日のベートーベンが愛した女性のことを知ります。

その女性は伯爵令嬢だったため、身分の違いからその想いが叶うことはありませんでした。


その時に作曲されたのが、かの有名な『月光 ソナタ』だそうで、初版版には愛した女性ジュリエッタ・グイチャルディの名前が印刷されてありました。


ドイツの皆さんは日常的に本物のクラッシックを聴かれていて大変耳が肥えていらっしゃるので、今回、31歳になられた辻井さんがそのドイツで演奏会を開くことは辻井さんの真価が問われる大きな大きなチャレンジでした。


しかも演奏する曲は超絶技巧が必要な難曲と言われる、リストの『ピアノ協奏曲 第一番』です。


2017年に完成したエルプフィルハーモニー・ハンブルクという演奏会場は最新鋭の技術が駆使されたコンサートホールで、最大の特徴は、ステージが360度観客席に囲まれた、その真ん中にあることです。




辻井さんはケント・長野さん指揮によるオーケストラとともに本当に素晴らしい演奏をなさり、観客を魅了し、割れんばかりの拍手喝采を受けられました❣️❣️❣️


そして辻井さんがアンコールに選んだ曲、それがベートーベンのあの『月光』でした。


辻井さんがドイツでベートーベンの生きざまや悲しみや想いに触れたことで、ベートーベンへの更なるあふれる敬意を表するため、そしてドイツの皆様への感謝の思いで選曲なさったのではないかなと感じました。


このドイツの旅では、辻井さんが11歳から愛用してこられたスタインウェイのピアノ工場にも出向かれました。

どんなふうにピアノが作られているのかをお知りになりたかったそうです。


スタインウェイ&サンズでは、ピアノ一台を作る工程が殆ど手作業で行なわれるため、木の乾燥から始まって完成まではおよそ2年もの歳月を費やすそうです。


それぞれのパーツごとに専門のベテランの職人がいらっしゃいますが、組み立てを担当する人は、一人が一台のピアノを誇りと責任を持って完成させるのだそうです。


その工房で働く職人の方々の志の高さや、どれほど丁寧に根気強く、良いものを送り出すために心を込めて念入りに作っているのかということを職人さん達と直に話をする中で感じられ、辻井さんはことのほか感動なさっていました。


ひとりひとりが受け持つピアノは、当然同じスタインウェイでもピアノごとに音色やタッチが違うようで、何十台も勢揃いしたスタインウェイを一台一台弾き比べることができるという、またとない至福の時間を与えられた辻井さんが嬉々として弾き比べを楽しまれる様子はわたしにとってもありがたく、とてもしあわせな気持ちにさせてくれるものでした💖


地元のビアホール🍺やブラッドソーセージ(動物の血さえも無駄にしないために作られたもの)や地元の家庭料理なども堪能され、ライン川の船にも乗られ、外の風に吹かれ、小鳥たちのさえずりにも耳を澄ませ、美しいものも楽しまれていました❣️


ベートーベンが晩年耳が聴こえなくなる中で最後まで作曲をやめなかった姿勢にも触れられ、辻井さんは「ピアニストにもゴールはなく、一生勉強で、若い時は勢いだけで弾いていましたが、これからはもっと表現力も磨くためにピアノだけでなくたくさんの経験を積んでいきたいと思います。」とおっしゃっているのを聞いて、あれだけのものすごい演奏がすでにできているにもかかわらず、ピアニストにゴールはない❗️と言い切る辻井さんに改めて尊敬の念が湧きました😭✨


番組の最後には、ガイドとして案内役を務めてくださった女性のために、この旅の思い出として辻井さんが作曲した曲を披露され、それがまた優しさに溢れる曲だったので、その女性も涙され、わたしも胸がジーンと熱くなりました💖


美しく清らかな魂を持ち続けて、なおも並々ならぬ努力と研鑽を積まれる辻井さんの姿から、わたし自身、学ぶことが多々ありました。


世の中には本当に素晴らしい方々がたくさんいてくださってありがたいですね❣️


そういう方々を知ることができるだけでも、なんてしあわせなんだろうと思い、感謝でいっぱいです✨


どうぞ皆さまもたくさんの良き出会いを💖


長文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました😊


もし再放送があって、皆さまにもご覧いただけると良いなと思います❣️

わたしの拙い説明よりも、番組ははるかに素晴らしい内容でしたし、辻井さんの渾身の演奏もそれはそれは圧巻でしたから🌼🙌🎹


ちなみにわたしが見たのは後編で、前編は見逃してしまいました汗


きょうも安心・安全で、おしあわせな一日をお過ごしくださいませ🌸


愛と光と感謝を込めて✨✨✨



つるバラさんが咲き始めました🌹