ちょこっと南魚沼③〜里山十帖 | ある晴れた日の午後に

ちょこっと南魚沼③〜里山十帖

2024.05.14(火)

1日目は前々から気になっていたお宿へ



新潟の特に南魚沼産の食材にこだわった料理が魅力の宿です


5月は春の芽吹の山菜が豊富な時期

あえてこの時期を選んで予約しました!!


玄関があるこのレセプション棟は築150年経つという古民家


玄関を入ると福小槌という巨木のオブジェ

小さな大黒様が支えています

あっちゃんの撮った写真を見て気がつきました^ ^


縁側に差し込む西陽が美しい影を落とし


高い天井を支える無数の梁に歴史を感じさせます


それでも部屋はどこもモダンな仕様

ボクらはメゾネットタイプを選択しました


2階に上がると


ベッドルーム


テラスからは遠くに少しだけ雪の残る山々と

新緑の草木


部屋にも露天風呂がありますが思いの外小さくてさほど心地良くなかったので




断然気持ちのいい大浴場の方にばかり入ってました^ ^



夕食前にはスタッフの方が食事に使われる山菜などの説明をしてくれるミニツアーの時間があり


栽培しているものや自生しているものなど様々な山菜や野草を紹介してもらい食事への期待も高まります


ミニツアーの最後は藤の花で作ったシロップのソーダ割りをいただきました


藤の花の香りを感じられる華やかな味です


程なく夕食の時間に


お食事は全部で9品

それぞれにテーマが書かれています


飲み物はボクはアルコールあっちゃんはノンアルコールでのペアリングをお願いしました

スタートはアルコールは『八海山のあわ』ノンアルコールは『黒文字』を使ったドリンク


はじめのお料理は『芹』

芹を刻み入れたご飯(煮えばな)から

芹の鮮烈な香りに食欲が増します


2杯目もボクは日本酒です

賀茂錦 荷札酒 月白純米大吟醸



あっちゃんは『ニセアカシア』の花のドリンク

甘くフルーティな香りでこれボク好きですがあっちゃは苦手(^^;;


お料理は『春卵』

天恵菇(てんけいこ)という南魚沼のブランド椎茸を使った一品で椎茸の下には半熟の玉子

上には大根の花が


天恵菇は初めて聞く名前ですがこれがまた香り高く椎茸好きにはたまらない一品

一番印象に残ったお料理です!!

翌日からは道の駅やスーパーで天恵菇を探す時間が増えたこと増えたこと^ ^


3杯目もボクは日本酒

鶴齢の雪譜55純米生原酒

あっちゃんは『松の新芽』を使ったものでこれはボクは少々苦手ですがあっちゃんは好きみたい


それに合わせるお料理は『草鍋』

春菊・イヌドウナ・もみじがさ・赤こごみなど様々な山菜をしゃぶしゃぶでいただきます


お肉もありますがあくまでメインは山菜です


聞いたこともない初めての山菜をいただけるのがすごく楽しい

清々しい味と香りに身体中が浄化しそう^ ^



ここでそろそろご飯の土鍋を火にかけていきます


お米はもちろん南魚沼産のコシヒカリです^ ^


続いてのアルコールはワインです

新潟市にあるカーブドッチワイナリーの

『いっかく』

野菜メインのお料理には日本酒よりワインの方が重くなくて合う気がします

でももう酔っ払いそうなので量を控えめにしてもらいました


アンニンゴを使ったドリンク

その名の通り杏仁の香りがする山菜

アンニンゴは翌日からも道の駅だったりお蕎麦屋さんだったりとところどころで再会することに


『雪国の御馳走』

鯵 空豆 クレソンなどを使った3品

ボク的には柑橘と空豆の白和えがお気に入り


続いてはクラフトビール

ライディーンのピルスナー

南魚沼の有名な名水の雷電様の水を仕込みに使っている地ビール

雷電様の水は立ち寄って飲んでみたいと思っていた湧水です


ノンアルコールモヒート

たっぷりのミントの風味の合間に花山椒の香りが広がります

これは好きですねぇ


お料理は『胎内市の黄金豚』


アスパラ うるい こごみの下には

黄金豚の角煮


クラフトビールの後は再びワインへ

こちらも先ほどと同じカーブドッチワイナリーのみつばち(シュナン・ブラン)


あっちゃんは『たけのこ茶』

どこかラーメンのメンマを思い出させる香りがほのかに残ります^ ^


お料理は『海と大地』

サワラと独活を合わせた一品です


ここで先ほど火をつけた土鍋のご飯の煮えばな

煮えばなはアルデンテのご飯

炊き上がる前のお米の味のテイスティングみたいな感じですね


ここでボクはどぶろくです

これは新潟ではなく岩手県遠野のもの

うーん・・・

やっぱりどぶろくの酸味は得意じゃありません


あっちゃんはほうじ茶ニッキ

ほうじ茶にニッキの葉が入ってますがニッキの香りはほとんどしませんが


お料理は『妙高の短角牛』

自家製の蒟蒻やたけのこやわらびなどと合わせています

味しみしみのこんにゃくが美味しい^ ^


『ごちそうごはん』

南魚沼の米仙人・清さんのコシヒカリ

昼に塩むすびで食べたお米の美味しさをここでもしっかり感じることができました

南魚沼産お米は美味しい!!

という先入観を差し引いても間違いなく美味しいご飯です

新米だったらさらに美味しいんだろうなぁ


『里山・さっぱり甘味』


カッサータのような冷凍ケーキ

山菜などの野菜中心のご飯でしたがしっかりお腹も満たされて大満足です


食後にはレセプション棟の中二階にあるラウンジでお土産の参考にとお酒の味見を^ ^

八海山は日本酒しかないと思っていましたが焼酎も作ってるんですね


外にある焚き火台にも火が入り


久しぶりに焚き火の炎をぼんやり眺め


部屋に戻ってからは星空をぼんやりと眺め


残った土鍋ごはんで握ってくれたおむすびをいただきました

これがまた食事の時に食べたご飯よりも美味しく感じるくらい

やっぱり塩むすびってホントに美味い!!


ぐっすり眠った翌日の朝


早い就寝だったので日の出すぐの4時過ぎに目が覚めてそのまま大浴場へ

昨日とは男女が入れ替わってます

早すぎる時間だったのでまだ誰も入ってなかったので朝焼け風呂を独占です^ ^


すっかり日が上った6時過ぎ表に出て清々しい里山の空気を思いっきり吸い込みます

滋賀の空気ってこんな感じだったなぁなんて思い出します



部屋に置いてあったお散歩マップを片手に宿の近くを朝の散策


無数の朝露に朝日がキラキラと反射しています


蛇が出そうだから道の真ん中歩こうかなんて言ってたら頭上の木の枝に・・・そりゃいますよね

トカゲやカナヘビは嫌いじゃないんですがヘビの類はかなり苦手で背中がゾワッとします

。゚(゚´ω`゚)゚。


昨日から山菜モードになっているのでこれ昨日食べた山菜に似てるね食べられるかな?なんて思いながら歩きます^ ^


ビュースポットまでくると遠くには雲海?のようなものが見えていました


20分ほど歩いたところで引き返すことに

部屋に戻ったらそろそろ朝食の時間です


朝食は一番早い時間の7:30でお願いしていました

味噌汁は自分たちで仕上げるスタイル


卵かけご飯用の卵は地元のとっとこ卵

お米を食べて育った黄身がレモンイエローの地元の玉子です


味噌汁もできあがったところでご飯もよそって


地元の野菜の漬物や納豆に古漬けを合わせた『きりざい』も並び


焼き魚や車麩や玉子焼きなどのおかずも揃ったら

白米と玄米を食べ比べ!!

そんなことしてたらついつい朝から食べ過ぎてしまいました(^◇^;)

白米の美味しさはもとより玄米の甘さが印象的でしたね


2日目の朝も青空が広がるいい天気
チェックアウト時間の11時を待たずに宿を後にしました
里山十帖はここの環境や食事に対するコンセプトを宿泊者がどう理解し共感して楽しめるかによって価値が大きく変わってくる宿だと思います
また違う季節にも来られたらいいですね^ ^