ようやく暖かくなりました。

行き帰りで見る木蓮の花が徐々に咲き始め、

春を感じます。



さて、前回書いた息子の1ヶ月住み込みバイト生活は、

淡い期待も虚しく

たった4日間で帰ってきました。

 

「ありえへん!」と言い放ち、

私は、玄関先で友達と二人でいる息子をギョッとした目で見て、

玄関に入ると、お土産の箱が6つ。

ちゃっかりしている。

その日は気まずかったのか、

友達の家かどこかに行ってしまい。

翌日、話を聞いたところ、

人の使い方がなってないと怒っていました。

 

旅館のバイトで寮に住み込みで、

地方なので徒歩圏内にスーパーはなく、

生活用品や食料も自分で調達しなければならなかったらしく、

2日でおにぎり1個という、

過酷な4日間だったそうです。

 

なんか、もう。

ホッとしたのと、なんなん?っていう憤りのようなものと、

あって、

会社の人に、笑い話的にそんな話をしていたところ、

「4日『も』頑張ったんや〜」と

しみじみ言われて、そうか。

と納得のような、気づいたような

私の根深い根性論とは違う、

やさしい、母親という目線はどこまでも、

そんなに寛容で、温かいものなのかと

考えてしまいました。

 

他人ならどうでもいいからどうでもいいけれど、

息子となるとどう考えても

どうでもいいと言い聞かせても、

どうでもいいとはならないのは、なんでだろう笑

 

とうとうこの時がやってきました。

めちゃくちゃ長かった気がします。

私はひとり親をやってきたので、

ある程度補助がありました。

極貧の中、結構それで助かっていた部分があったので、

それらが無くなるのは、

ちょっと怖いです。

それまでに就職を決めていて本当に良かったです。

これからかかる医療費、

補助がなくなる息子との生活は、

もう息子ではなく「同居人」となる。

一応まだ扶養の範囲だけれど、

今私が持っている病気は、

依存症、

緑内障、

花粉症、

これくらいかしら。

今年度中に歯を治し、

腰痛も整形外科に通ったりしたけれど、

どちらも終わりました。

腰痛は、運動で改善されつつあるし、

もうちょっとした風邪で、

医者に行くこともないのか、

行けないのか、、、。と心細くなったりします。

 

お薬をもらっているので、

今まで通っていた精神科クリニックには、

月一回くらいは通うつもりです。

前回、今年度最後のクリニックに行きました。

診察だけで、もうミーティングには出ません。

受付で待っていると、

声をかけられました。

 

あ、ご無沙汰しています。笑

 

爪、髪型、服装、

以前の私とは全く違う様子に、

びっくりされておられました。

あ、そうか。

病院の受付のソファで

「お元気ですか?」って聞く私がもうおかしいよね、

みなさん、お変わりなくですか?

と聞くと、

お変わりないとのこと。

隣に座っていらした年配のミヤコさんは、

酔った末、事件を起こし、

入っていたこともあったけれど、

どうですか?と聞くと、

「今年の2月にスリップした!」とのこと。

ご主人(?)が糖尿病で倒れて、

もやもやして4万円分飲んだと。

おいしかったですか?と聞くと、

「んなもん!おいしいわけがないわ!」と。

たしか、もう70歳は過ぎていらっしゃる。

私はもうそんなことではなんとも思わないので、

「4万円で済んで良かったじゃないですか

ご無事で良かったです」と応えました。

 

まだ、ここに通えているだけいい。

彼女はそう言いました。

 

改めて、一生モノの病気かな、

って思いました。

 

スリップを繰り返す。

飲むことをやめられないのが、

当たり前の世の中か、

その中でやめ続けている私たちはエライ!

そう思うんだけど、

クリニックにいる人たちは、

そうは決して言いません。

 

私が社会に出るにあたっての不安や、

これからの息子との接し方や、

お金のこととか、

ソーシャルワーカーに相談したいな、

って一瞬思いましたが、

(だってそのために『ソーシャル(社会)ワーク』なんでしょ)

就職が決まったあたりから、

私へのソーシャルワーカーの態度や言葉がキツくて、

それを思い出してしまうと、

そんな人に相談しても、

病気扱いと、生育歴と飲んでいたことを責められ、

かすかにある自信すらもぎ取られてしまう。

と恐れていますから、

もうええわ。と深いため息を吐きます。

 

お世話になった部分もたくさんある。

そうは思っても、

苦しい時に助けてくれたのは、

もう毎年感謝しているし、

そこで区切りとしてありがとうを伝えて良かったと

私の中でキリがついている。

飲んでいた時の前の幼い私が自分で

解決策を見つけたように、

ひとまずは、自分で答えを探し出す。

そのエネルギーはもう持っていると

そして飲む前、飲んでいた時、

よりも、

さらに良くなっていると自分を信じて

これから行動せよってことなのかな、

と思いました。

 

振り返らない。

 

と一旦決めて、

振り返りながら考え、

前に進む、感じと言っていいかしら。

本当に必死だったから、

お酒は酔いはいらないという筋だけしっかりしていたら、

たいがいのことは、大丈夫なのかな、って。

 

そうそう、書いている途中に思い出しました。

平成25年3月22日が、

断酒1年のバースデイでした。

2013年で一年ということは、

今年で丸12年、ここからは13年目に入ります。

 

ここで、「まだ」と「もう」が、

交差します。

いやいや、なかなかここまで来るには、

大変だったぞ。と。

ここからは自分を誇りに思おうとも

言い聞かせたりして。

 

最近は遅番が多く、

夜の10時くらいに電車に乗ることが多いのですが、

なんしか、臭い。笑

こんなにみんな酔っ払っているんや。

と思いました。

大人はお酒やギャンブルに酔い、

子どもたちは、ゲームやスマホの世界にハマる。

どちらも無くては生きていけない時代なのかしら、

それは昔からあることなのかしら。

 

不適切にもほどがある

の最終回に

バスで昭和に着いた時、

「臭い!」と「うるさい!」のセリフに大笑いしました。

そうだよね、

そんな時代だったんだよなあ。

 

今日は会社の人とご飯を食べに行きます。

サムギョプサルのお店に行きます。

「スズメさんはタバコ吸ったことありますか?」

とメッセージで聞かれたので、

「昔ヘビースモーカーでした」って送ると、

驚かれました。

そうやんね、

酒とタバコとギャンブルとゲームと

あらゆるアディクションだけは、

「継続は力」ってならないんだな。

継続すればするほど、

おかしくなっていくヤバイやつ。

っていうことが、まだ社会では

浸透していないことに、

今回の大谷選手の通訳の人を見ても、

なるほどな、と思うしかなかったこのごろです。

「裏切り」を「病気だから」という言葉で、

守っていいのか、どうか。

難しいな、って思いました。



 

息子は、フラフラ、

家に帰ってきたり、こなかったり。

最近は自分のものは自分でするようになりました。

洗濯も、ご飯も。

もう「人」なんだな、、、

大人か、、

 

先日、いつものお好み焼き屋に二人で行ったときに、

「男だから男らしくいたい」と、

息子は言いました。

それはお母さんが男らしくって言ったから?

(言った覚えはないが)

と聞いてみると、

「そんなんじゃなくて、

ひょろっとしていたりなよってしていたりするのが嫌」

ときっぱり応えました。

 

幼い時の写真を見ると、

可愛いけれど切なくなります。

そんな春です。笑

 

あなたにとって、

素晴らしい一日でありますように。キラキラ

 

今日一日、いま、ここ。合格