久しぶりに映画を観ました。

役所広司主演「PERFECT DAYS」

同じように過ぎる毎日は同じじゃない。

このような映画を観ると「丁寧」って過剰に意識してしまいます。


しかし

うーー、目がかゆいです。w

「ブログ管理」のところに出てくる「◯年前のあなたの記事です」

のタイトルを見て、本文も見たりして、

時にはうーんと唸ったり、恥ずかしくなったり

(大半は恥ずかしいです)

今回は、うーんと唸った方なので、

思うところを少々。

 

そうはいっても、月一回はクリニックに行っています。

今の仕事は決まった時間で働くのではなく、

早番、中番、遅番があります。

早番の時は、まともに満員列車に乗るので、

これ乗る毎日って、大変だろうなって思いながら、

グッと我慢しています。

 

その日は超遅番でしたので、

午前中にクリニックに行くと決めました。


去年の今頃は、まだ院長先生が生きていらして、

「はっはっ!」と痛快な笑い声と、

ああ、だいぶん柔らかくなったなあ、

という印象と、

入退院を繰り返しておられたので、

結構、骨と皮の状態でした。

院長先生のポールスミスの靴下を私は

じっと眺めていました。

 

月一回なので、行くと必ず、

「あら、お久しぶりね」と

院長先生の奥様が言ってくださります。

10年以上通っていたのに、

奥様とはほとんど話しませんでした。

今回は、今まで代理の先生が

クリニックで診察しておられましたが、

院長先生が亡くなられた後、

ようやく新しい後任の先生がいらっしゃったとのこと。

中に入ると、ちょっとだけ改装されている。

 

新しい院長先生との診察でした。

私は亡くなられた院長先生が好きでしたが、

その先生とは真逆の先生が目の前にいらっしゃいました。

若くて、俳優の前野朋哉に似てるなって思いました。

妙に色白で細く丸い小さな眼鏡の奥に小さな瞳。


もちろん初めましてなので、

ざっくり私の説明をしなければなりませんでした。

毎週通って、10、、えっと何年だっけ?

いろいろありました。

現在仕事楽しいです。

程度の説明は、

ちょっと虚しさがありました。

現在の先生は、ポカンとしておらえて、

「すごいですね」と、

ま、そうか、すごいですねとしか言いようがないか、

なんて思いながら、

薄ら笑いをしていました。

 

今回のリブログを読んで、

はて、私の断酒は?

と言う考えからちょっと前から頭を離れません。

今勤めている会社は、

結構「多様性を尊重」しようと言う考えだったりするので、

問題を、自分の中にある嫌な過去を

辛い出来事を

自助グループでは、

「私の中の黒い宝物」としてとっておく。

なんて刷り込まれてきましたが、

それを隠すことと、あえて言わないこと、

言えないこと、言葉は微妙に違うけど、

要は相手に「伝わらない」と言うことで、

ちょっと、私、伝えたい。と言う気持ちが、

仕事環境がそうさせているのか、

そんな思いをどうしようか悩んでいます。

 

会社の女の子が、私の横で、

サラッと「私DV受けててん」と言う。

お父さんから言葉と身体の暴力

「お前なんか髪の毛伸ばしたところでブスはブス」

と言う言葉を呪ってダイエットして髪を伸ばしていると。

私も、元夫からもそうだけど、

弟からも受けてたで。なんて話をして、

ま、こんな笑って話せるんだから、

過去になったよね、って話になって、

その向かいの男性も、

「オレの親父がキレた時は、すごかった」

なんて話をしたりして、

 

驚きました。

 

それが「私」と言うものを

周りがそれによって人格を判断するわけじゃないけれど、

要は、その出来事を心の傷を、

どう乗り切って、今の自分にどういい影響を受けているか、どんな力になっているか、

どんなふうに心が揺さぶられたかを、

きちんと言語化し、

受け入れられる環境であることが多様性だと思う。

みんなふわふわハッピーじゃなくて、

思い遣って共感する場所が、

自助グループではなく、

ちゃんとそれぞれの場所にあることを、

単純にすごいと思いました。

 

人に言えないいくつかの私のキーワードが

あるのですが、

どんな方向で説明すればいいのか、

それで配慮して欲しいわけでもなく、

もちろん差別されることなんて嫌で、

そうなんだ。と、辛かったね、

っていったん受け入れて欲しいのですが、

やっぱり、怖いな、って思っています。

 

現代を生きる若い人は、

そう言ういことをすんなり受け入れられる土台が

あるようです。

 

そして受け入れられるのは、嬉しいことですが、

それを評価に結びつけられるのも怖いです。

 

で考えをまとめていきながら、

話してみると、

「スズメいい じゃなくて、

スズメいいの!」

って言ってくれる人がいました。

その考えは、それを言ってくれた人以外全員でした。

嬉しかったです。

すごく心が温まりました。

 

だから評価されるのは、

今、この自分自身が考えている私のアイデンティティみたいなことや

病気、辛かった出来事、

全て過去のこととなった今、

どう乗り越えたか、どう伝えたらよかったか、

その伝え方でどう影響を与えたか、

と言う最終ゴールがあるのかな、なんて思いました。

 

みんな何かしらの苦労がある。

程度の重さを感じているのは、

その人の心。

私なんかは、めちゃくちゃ重く捉えて、

長くかかったのかと思うけれど、

その時間はやっぱり必要だったし、

その時間の間にいろんな勉強もしてきたな、

ネガティブに告白するのではなく、

で、こうなりました!

と明るく告白できたら、

いいのかもしれません。

まだ迷っていますが、

ちょっと答えが見えてきました。

 

先日、初めて胃カメラを入れました。

鼻からは入らず、(痛いー!)

口から入れました。

串刺しにされている気持ち悪いものでした。

でも自分の内蔵がカメラで見られるってすごい!

「ホルモンや」としみじみしました。

私の胃はとてもキレイなものでした。

 

あなたにとって、

素晴らしい一日でありますように。音譜

 

今日一日、いま、ここ。合格

 


なるほど、おかわりしたくなる映画でした。

 

 イベントバナー