スマイルサロン「おっぱい悲喜こもごも」 | Smile the First 店長日記

「おっぱい悲喜こもごも」と題してスマイルサロン座談会を開催させていただきました。3組の親子さんとの和やかな時間。参加してくださった皆様、ありがとうございました。


Smile the First のメルマガで今回の座談会を知り、駅の反対側から、初めて参加してくださった0歳児親子さんは、お子さんが立派な体格ながら、離乳食が思うようにすすまず、おっぱいを飲ませすぎ?と心配していた気持ちを吐き出してくださいました。


「うちなんて4か月で8kgあったんだよ。」「完母で立派だよ~」等々、同じお母さんの立場から寄り添う言葉が飛び交います。


今回のテーマをリクエストしてくださったのぞみさんは、「リクエストしたときはそうじゃなかったけど、いまは喜怒哀楽でいうと『喜』にきた感じですチューリップ赤」と話してくださいました。


夜間、親子で眠りつづけてしまい4時間以上授乳時間があくと「おっぱいが古くなってしまった。なんてことをしてしまったんだ」と自分を責めていた時期があったとか。


こうでなければ、というところから外れる都度、自責の念にかられていたのですね。


「でもいまは、いろんなことを肯定して、感謝できる自分がいます」。のぞんだことと違うことが起きても、そこには必ず学ぶものがある、次にいかせると気づいてから、とてもらくになった、と。


前向きになるきっかけがあると、悩みごとも巨大化せずに、解決していくのだと思います。


1歳3か月児のママ、けいこさんからは卒乳のお話。


日々、経過をおそばで拝見していた私も、思いだし泣きをしそうになりました。


お誕生日の夜から、おっぱいのベビーサインをしながらも、おっぱいを口に含まず、泣くという日々。けいこさんのお母様も、私も、その光景に涙しました。


「パイパイ目」とすり寄られるたびに、おっぱいが(飲んでもらえるかも!)と反応。そのたびに拒絶される辛さ。当時最強母乳外来 を読み漁ったと聞きました。


「その後も、私のほうが未練たらたらで、搾乳して分泌を維持しようとして、搾乳したおっぱいを朝飲ませてたら、『早く絞れ、早く絞れ』って催促するようになって。直接飲んでくれたらいいのに、って思いましたよ(笑) それでも『パイパイ、パイパイ目』ってすりよってくる。そのたびに、『はい』って出すと、拒否されるしょぼん


お嬢さんから幕をおろされるという衝撃的な結末。「ほかにもできたことがあったんじゃないかって、いまでも後悔してる」とおっしゃいました。


けいこさんは、それから、○谷式でおっぱいのメンテナンスをしてもらいながら、ご自身のなかで整理をつけていくという経緯を経て、おっぱい期を終了しました。


「私たち親子は、どんな形でおっぱい期に幕をおろすことになるか」、離乳食が始まったころから皆さん頭をよぎるテーマではないでしょうか。


個人的には、「そのとき」は、ママとお子さんが、話し合いのもとで、双方が納得して終われることが理想的ではないかと思っています。


どうしてもやめなければならないときには、うなづくことができない赤ちゃんであっても、「こういう理由でやめたいと思います」と理由を説明して、詫びて、フェードアウトしていくのがその後の親子関係にもよいのではないかと思っています。


「ママの元気のためなら、おっぱいをあきらめるっていうのはありなんじゃないかな。だけど、その元気は、外にむかう元気じゃなくて、子に向かう元気って意味でね」というけいこさんの言葉が印象的でした。


世に「よいもの」とされるものであっても、それがもとで、がんじがらめな精神状態になるのなら、それを手放すことのほうが実は有益なことって、うん、あるね、あるね、と思いました。


アメリカで子育てをしている妹が、8か月の赤ちゃんの夜泣きに苦しみぬいた結果、スリープトレーニングの道を選びました。わずか数日のことであっても、平坦な道でないことは容易に想像できます。別室で泣き続けるわが子の嗚咽に、母もまた涙をぬぐうのは必至です。


断乳を推奨するつもりはありませんし、母がそこに添い続けたいのならば、母の自由意思ですが、手放したほうがよい状況まで追い込まれていても、そこを母自身が決断するのがつらいこともあります。


先月「もういいんじゃないかな、頑張ったよ、じゅうぶん」という保健師さんの言葉に、かたくなに完母にこだわって心身ともに疲労困憊していたおっぱいLifeに終止符を打てて、涙が止まらなかった、と話してくださったお母さんもいらっしゃいました。


妹の「夜しっかり眠れて体力回復して、日中たっぷり愛情をそそいであげられるようになったよ。これでよかったって思ってる」という言葉に安堵しました。


お母さんたちがおっぱい談義をかわす真ん中で交流するお子さんたち。みんな、みんな、お健やかにコスモス お母さんたちもお健やかにコスモス


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