先週、息子が「公園に行ってくるね」と、私の顔をのぞきこみ、にこっと笑って、店をでていきました。
「うん、気を付けてね」
以前は当たり前だった会話。笑顔で息子がこう言うまでに丸1年がかかりました。
店のガラスのそのむこうに出ていった息子の背中を見送りながら、
「行った。。。ほんとに行った。。。」とぶつぶつと唱えるように言いました。
震災後、うちの子、こんなふうに変わった、という話しをお客様からも、よく耳にしました。
いま思うのは、専門家や子育ての先輩に相談することも必要だったり、多いに参考になったりしましたが、子どもにとって必要だったのは、家族がいつも笑って日常生活をおくる、それだけだったと思います。
私に必要だったのは、「信じて待つ」というゆるぎない決意でした。
そういえば両親も、いろいろな場面で私を待っていてくれたように思います。
親は、自分が生まれる前から誕生を待っていてくれて、(縁起でもないって怒られるかもしれないけれど)天国に行ったあともきっとむこうで待っていてくれるんですね。親って待ってばかり
本当に待たなければならないとき、待つには強さが要ると思います。