ふとんのなかで、息子が、「お母さん、なにか、考えごと、してるの?」と聞きました。
豆電の薄明かりのなかで、私は壁の一点をみつめ、真剣に考えていたのです。
「えっ?あ、ああ、ごめんごめん、考えごと、してた。」
「・・・・・なに、考えてたの?」
「・・・・・えっ!?」
「なに考えてたの?」
「そ、それは、、、」
「なに? 言ってよ。心配になるじゃん
。言ってよ
。言ってよ
。」
「あ、、、うん。いや、、、
あまりにくだらないことを真剣に考えてただけだから
。・・・・・ぷぷっ
(笑)」
「なに、くだらないことって」
「ほんと~に、ほんと~に、ククッ(笑)くらだないこと。真剣な顔のわりに、ほんと~にくだらなすぎて、言えないコト
(笑)」
「へっ(笑)? なにそれ(笑) 教えてよ
。笑わない(笑)、ゼッタイに笑わないから
(笑) うひゃひゃひゃ(笑)笑わないから
(笑)」
すでに身をよじってふとんの中で笑っている息子。私も笑いがとまらなくなりました。
「なに、くだらないことって(笑)」
「ほんと~に、笑わない?」
「笑わない(笑)ヒーッヒヒ(笑)笑わないからおしえて(笑)」
「あのさ(笑)、、、、ご、ごぼう(笑)」
「なに? ごぼうが?(笑) ごぼうが、なに?(笑)」
「あのね、ごぼうが、あははは(笑)。くだならすぎて、やっぱり言えない(笑)」
「ごぼうはわかったから(笑)」
「ごぼうのヒゲがさ(笑)」
「ごぼうのひげ?! あはっははは(笑) それが?」
「ごぼうのひげは、何センチなのかな~って(笑)」
「く~(笑) く~(笑) ・・・・・くっだらねえ~(笑)」
「だから、言ったじゃん、くだらないことだって(笑)」
たわいもないことで子どもが笑って眠りについてくれました。よい誕生日でした。