史上最強の移動実家 | Smile the First 店長日記

プライベートな話題ですが。





第一子を無事出産した妹夫婦の家に3週間の滞在中の実両親。今週アメリカから帰国します。DCTが「史上最強の移動遊園地」なら、妹にとって両親は「史上最強の移動実家」だったことでしょう。





いまごろ母は、帰国を数日後にひかえて、どうしたら妹夫婦がアメリカでよりストレスなく子育てができるか、必至で環境を整え、できる限りのことをしようと、残り少ない時間をフルに使い、「パパ、これをあれして、あれをこれして」と父に指示をとばし、受けた父は、「う。(厳密には「あ」と「う」のあいだの発音。茨城県民がカジュアルに了解を示すときに使用する返答。)」で答え、黙々と母からのミッションをこなしているのではないかと想像しています。・・・私と違って母譲りでなんでもてきぱきこなす妹のことだから、母があれこれすることもないかな、とも思ったり。





9年近く前に私が出産して実家に1か月世話になったとき、自宅に帰る日がせまってくると、両親はラストスパートをかけるように、たくさんの心遣いをしてくれました。思い出すだけで涙が出てきます。一生忘れない1か月です。





高校入試合格の祝いにと、父が誘ってくれた神戸ポートアイランド博覧会への家族旅行を、思春期で素直に「行く」と言えず、断ってしまったことは、いまだに悔やまれてなりません。家族がひとつ屋根の下でオリジナルメンバーで暮らす時間は短いです。そのことに気づいたのは、家族旅行の一件から3年後、18歳で家を出たあとでした。





離れて暮らしていても想いはつながっている。だからこそ、離れていることが、ときに、とってもつらい。つらいけれど、家族をなくした方々をおもうと、離れていることがつらいと思うほど想い合える家族が元気でいてくれているということは、ありがたいことだとしみじみ思います。







今夜は十五夜。「同じ月」をながめて、離れている家族のことを想います。