放射能のこと | Smile the First 店長日記

地震の直後から、Smile the First 店内で、たくさんのお客様の「不安」の気持ちを聞いてきました。「不安」は言葉にすることで、ふっと楽になったりするものです。お客様とお話しすることで私自身もどれだけ救われたかわかりません。けれども、こと放射線については、相手がどれほど不安に感じているか個人差があるため、相手の不安度を量りかねて友達同士では話題にすること自体避けていたという方も多くいらっしゃって、不安に思いながらも、思うように口にできなかった方々の逡巡が感じられました。


我孫子市でも、5月27日に数値が計られ、その結果が6月2日の我孫子市役所のHP に掲載され、昨日は小学校から、計測値についての報告を掲載したお手紙が配られました。


お客様のなかには、みんなが不安を募らせていること自体が心配です、とお顔を曇らせる方、国の出した基準に従っていてよいのかどうかと不安を募らせてらっしゃる方。「市長さんに計測をお願いしに行ってきましたDASH!」という方もいらっしゃいました。我孫子を離れる気持ちはないから気にしても仕方ないと笑顔の方も。個人レベルではそれぞれの価値観で選択できることが、小学校や幼稚園などの個人が集う場となると、運動会の裸足で行う競技にしても、プール授業を行うかどうかにしても、結論を出すのはとても難しいことです。


私個人としての現在の結論は、

1、自分で調べられる範囲は自分で調べる。「だれかが○○って言ってたよ」は鵜呑みにしないし、確かな情報とわかるまではひとに伝えない。できる限り公的な機関の数字、言葉を参照にする。国内に限らず海外も含めて。

2、参加意思を問われる行事は自分が知り、調べうる情報から判断するとともに「安全と判断されている条件下で」参加しますと伝える。

3、「不安」は伝染するものだから、受け止めあえると信頼できる相手にしか「不安」の話題は口にしない。

Smile the First がお客様のためにできることはなんだろうと、ずっと模索してきました。6市合同で提出する署名用紙を置いてくださいというご要望を複数のお客様からいただいてから、校長先生のお考えをうかがったり市役所の子ども相談課に相談をして、いろいろ考えてきました。不安度の個人差が大きいことや、それぞれの方がそれぞれのご事情を抱えてらっしゃることを考慮すると、一方的にメール配信でお知らせするよりも、直接お知り合いやお友達を通じてお顔をみながら話すなかで署名について知っていただくのがベストと判断しました。


店から「署名を集めていますのでいらしてください」というメール配信はしません。「署名活動が行われていて、Smile the Firstでも署名ができるよ」と伝えたい方に直接お声をかけていただければと思います。いつでも署名ができる場所を提供するという意味でご協力したい、と思います。


不安を感じている方々が、的確な情報と事実を受け取り、安心して暮らしていくための対処法と話し相手を得られることを願っています。


署名の内容は活動をおこされた「東葛地域の子供たちを放射能汚染から守るママの会」さんのブログ をご覧ください。やみくもに危険をうたうのではなく、勉強会なども企画運営されています。