去る6月6日にSmile the First店内で行った無料乳幼児救急救命講習会の案内役をご担当くださった救急救命士、
松澤さん。さらに情報を送ってきてくださいました。
転ばぬ先の杖として、参考になさってください。
テーマ いつもと違う!
1.けいれん(ひきつけ)
運動に関係する神経の働きの異常により、からだ全体やからだの一部がつっぱったり、ぴくぴくしたり、脱力したりすることです。
●代表的なもの2つ
① 熱性けいれん
5~6歳までの小児のけいれんの原因第1位。急激な発熱の初期に起こることが多く、眼球を上転または一点に静止させ、上・下肢は強直・間代性のけいれんとなる。一般的に予後はいい。
② 感染症によるけいれん
髄膜炎・脳炎などの感染症によるけいれん。
●しばらく様子をみても大丈夫な時
けいれんが1回だけで、しかも5分以内に止まり、いったん目をあけて周囲の呼びかけに反応したり、泣いたりした時 (通常の時間内に受診)
● 早めに救急外来を受診したほうが良い時
6ケ月未満の乳児は熱性けいれんが少なく思い病気を疑う
はじめてけいれんを起こした
けいれんのあとに繰り返して吐く
けいれんが5分以上続いた
けいれんのあとで意識が戻らないうちに、またけいれんが起こった
けいれんのあと、1時間以上たっても反応がない(意識がもどらない)
半日に2回以上けいれんがおこった
● ポイント
☆ 瞳の位置 手足の状態 けいれんの持続時間を見ていてください。
けいれんの途中やあとに吐いたら、吐いたものを吸いこんで窒息しないよう顔を横に向けてください。
☆ 呼吸がしやすくするため、楽な姿勢で横向きに寝かせてください。
【意識がはっきりしない 顔色が悪くなる
手足を動かして、固いと感じたとき、けいれんは続いていると判断】
2.頭を打ったとき
頭痛や吐き気、嘔吐、瞳の大きさ、表情、手足の動き 意識障害もなく手足の動きにも異常がなければ、たいていは心配ありません。 (20分ほど濡らしたタオルで冷やす)
● 念のためいったん受診をしたほうがよい時
意識消失があった時
前後を覚えていない時
頭の痛みが強くなる時
体温がどんどん高くなってきた時
吐き気や嘔吐の繰り返しがある時
気分の悪さがある時
左右の瞳の大きさが違う時
普段と様子が違う時
ぼんやりしてきた時
ほうっておくと眠ってしまう時
耳や鼻から出血がある時
物が二重に見えたり見えなくなってきた時
けんれんが起きた時
手足が動きにくかったりしびれを感じる時
● ポイント
☆2日間は普段と変わりがないか、よく注意しましょう。
すぐ泣いたか、ぼんやりしていなかったか等、頭の痛みがだんだん強くなってきたりしていないかも注意しましょう。吐き気や嘔吐があれば頭の中に出血している可能性があります。
松澤さん、ありがとうございました