今日はココロにぐっときた自転車屋さんのお話。
先日の日曜日。Smile the Firstは定休日。いろいろ用事を済ませたあと、冬晴れのよいお天気だったので、ザ・まさるの号令で、親子3人「補助なし自転車に乗る練習」に繰り出すことになりました。
練習風景を見ていたら。あらあら、ザ・まさる、ちょっと厳しいんじゃないの~[E:sad]
練習の場に向かう途中で、息子が「けっこうオトウサンきついんだよネ。。。」とこっそり耳打ちした意味がわかりました[E:shock]。
すっかりビビり腰の息子。すっかり業を煮やしたザ・まさる。
その場の夫婦会議で、自転車のハンドルがフラットではないデザインが初心者には難しいのではないかということになり、一行は自転車を車に積み込み、東我孫子のワタナベサイクルさんへ。
丸顔のとってもやさしそうなご主人が、まずは息子の自転車をチェックしてくれました。「あのね。ブレーキね。」から始まったご主人の話に目からウロコ。ハンドルが、などといっている場合ではなかったのです。
量販店で買ってきた新品の自転車でしたが、「大人の手のサイズと握力でなければ、ブレーキがきかない状態」とのこと。。。「え?調節?」
新品の自転車は万全の状態と思い込んでいました。ぽかりと口をあけたまま、にこにこ顔のご主人の話に聞き入る私たち。
「売る側も買う側も、調節することをしらないまま、子供に渡してしまうからね[E:smile]」と言いながら、ドライバーできゅきゅきゅっとねじをまわしてあっという間に調節を終えると、ブレーキの握り幅が小さくなり、子供の弱い握力でもブレーキのレバーがラクに引けるようになりました。所要時間、ものの3分です。
「売られたままの状態で乗せてたら、ブレーキのかからない自転車を子供に与えたも同然なの。子供はブレーキをかけたつもりでも、自転車は止まらないでしょ。あぶないよね。売るほうも知らないで売ってるとこ、今多いから。買ったとき、ブレーキの調節してから子供に渡しなさいって教えてくれなかったでしょ。」
「やっぱり量販店より小売店ですねえ[E:catface]」とつぶやいた瞬間でした。
ご主人は、調節の終わった自転車を息子に渡し「ほい、ボク、ちょっと乗ってみな」と息子をうながすと、店の前の小路を20mほど先まで荷台をささえながら一緒に走ってくれました。戻ってくるときの息子の顔には、少しの緊張と、いっぱいのはにかみ笑顔。「こいでる!こいでるよ~!!」
「コツは3つ。ゼッタイに転ばせないようにお父さんかお母さんが荷台をしっかりホールドすること。一度転ぶと、恐怖心からスピードに乗れなくなるからね。自転車は安定するのに必要なスピードがないと倒れるから。2つめ、直線で長い距離走れるよう広い場所で練習すること。3つめ、少しでも上達したら大げさなくらい誉めてやること。なんでもね、自信をもたせることが大事なんです。ほめられたら、何でもどんどんうまくなるんですよ、子供は[E:happy01]」
おほ~っ[E:happy02] おじさんがめちゃめちゃカッコよく見えてきました[E:shine]
あ、いえ、もともとカッコいいです!次の自転車はゼッタイ、ワタナベサイクルさんで買うぞ!とココロに決めました。
さらにさらに、ご主人は自転車練習に最適の場所まで教えてくださいました。ワタナベサイクルさんをあとにして、直行したのは言うまでもありません。
我孫子市民体育館前の土手にひろがる利根川ゆうゆう公園の中の無料で利用できるオフロード自転車コース。自転車やヘルメット、膝サポーターなども貸してくれて、自転車は補助付の園児サイズから大人用まであり、シルバー人材センターから派遣された係りのおじさまたちもとても親切でした。初めて自転車に乗る練習にぴったりのスペースもあれば、起伏のあるマウンテンバイクコースもあり。おすすめです。
自転車に乗れるようになったら、その姿を見せに来ます、とワタナベサイクルのおじさんと約束しました。そんなやりとりが楽しいのも、小売店の嬉しいところ。
小売店の存在意義を痛感したこの日の出来事。Smile the Firstも、「やっぱり小売店ていいよね!」と思っていただける店を目指してゆかねば、と改めて思いました[E:confident]