Ich gehe ins Ausland.

Ich reise gern.

昨日は

この近くの学校では

卒業式がありました

先生方

ほっとしたことでしょう

今日の1日だけは

教師であることも忘れて

自分を解放してほしい

 

あっというまに

新年度のことを

耳に入れられて

しまうから

 

 

 

 

旅が好きでした

いえ

好きです

特に

独り旅は

いつも

私の心の

深く

柔らかいところを

掴んで

放さない

 

伊集院静さんの

お別れ会があったという

ニュースを聞いて

そんな気持ちを

再び思い出した

 

 

 

若い頃

ドイツや

スペインに

一人で出かけました

何が魅力で

一人で出かけたんだろうと

今考える

 

2つの

全く逆な気持ちを思い出した

 

日本ではえらそうに

教員やってたけど

海外に出ると

自分が本当に

ちっぽけで

言葉も通じない

みっともない

ただの日本人だと

思い知る

 

バルセロナのラプラス通りで

セメントに寝っ転がって

あー

ここでは

何もしょってない

ただの一人の人間だ

空が青ーい

 

 

ただの人間

 

 

この気持ちが好きだ

心が解放されて

 

 

そして

逆に

そんなみっともない

何もできない自分が

 

貧相な英語を

ジェスチャー混じりに

繰り出して

全く知らない

異国の人と

心を交えた時

 

見知らぬおばさんが

私の手を掴んで

こっちこっちと

探している場所に

手を引いてくれた時

 

異国だからこそ

見つけた日本人と

おーーと言って

ただそれだけで

友達になった時

 

 

 

自分てやるじゃん

 

 

この気持ちも好きだ

 

大丈夫

どこでもやれる

 

 

 

伊集院静さんが

言ったそうです

 

旅をしなさい

そこで

「自分の無力さを知る」

 

 

伊集院静さんのエッセイを

思い出しました

まだまだ

私にも

あの頃の

柔らかい心があるかな

 

 

 

お借りして掲載します

 

 

 

「20歳の旅人に乾杯」伊集院静

 

二十歳、成人おめでとう。

今日から大人と呼ばれても、ピンとこないだろう。私もそうだった。

今、君は自分がどんな大人になるのか想像もつかないだろう。

どうしたら君の、自分なりの大人の姿が見えるだろうか?

そのためには、いろいろなものを自分の目で見て、さまざまな人と出逢うことだ。

私の提案は、旅だ。それも若い時に、独りで旅に出ることだ。

日本でも、海外でもかまわない。一番安いチケットを買いなさい。金がなければ、

君の足で歩き出せ。自分の足で見知らぬ土地を歩き、自分の目で、手で、肌で

世界に触れることだ。

どんな人がどんなふうに生きているかを見ることだ。

インターネット、テレビ、新聞、書物で知る世界とはまったく違う世界だ。

世界は君が考えているより広く、大きく、豊かで、また切なく、貧しくもある。

独り旅はまず、自分がまだ何者でもないことを教えてくれる。

自分の力で歩くことが、人生の、生きる基本ということを学ぶだろう。

若い時になぜ旅が必要か?それは若い新鮮な目にしか見えないものが、今の

純粋なこころでしか獲得できないものが、間違いなくあるからだ。

旅に疲れたら、夕空を、星を仰いで一杯やればいい。

苦くて、美味い、旅の酒の味は、生涯の宝になるはずだ。

二十歳の旅人に、乾杯。

 

 

 

「孤独に学べ」

 

時に独りに

わくわくして

 

ぎんぎらぎんに

そしてさりげなく

 

生きていきたいものです