先生方

始まってすぐが

何だか

秋が来た〜と

思えるような

涼しい日になっていること

少しほっとできているといいけど

 

夏休み明けは

泣いていました

子供と同じ

先生も泣いています

また

きついなー

2学期すぐに

運動会ということもあり

ローで発進したいのに

いきなり

トップスピードという感じで

 

口だけでも

適当でいいんだよーと

皆に伝えるのが

私の役目

なぜかそんなふうに思っていたので

「一週目は 流しましょー」

なんて

声をかけていた気がします

そんな役割も大切なのではと

とにかく

先生方

ロー発進です

子供が帰ったら

まず

美味しいコーヒーでも飲んで

まだまだ

暑い日は続くと思うので

体に気をつけてくださいね

 

 

 

クラスの子供たちが

自由に

自分を出して

楽しんでいるか

誰かが怖くて

誰かに遠慮して

行動を制限されてないか

それは

多分にいじめにつながるので

教員は

いつも気にかけて

見ていなくてはなりません

 

子供は未熟なので

自分でも知らないうちに

友達の気持ちを考えない行動をしてしまうこともあります

そんな行動は是正してあげなくてはなりません

そんな行動を潰すというと

ききが悪いけど

是正してあげないと

その子は

陰で

ずっと嫌われ者です

下手すると

高学年になって

周りが成長すると

お返しに

皆でやり返されます

 

つまり

そのような子供の指導は

学級のためでもあり

多分に

その子のためでもあります

 

学級の中で

お山の大将のように

自分の主張を力で通し

友達に怖いと感じられている

そんな子は

子供の日記

子供からの相談などでもわかりますが

言動では

例えばこんなことがありました

 

学級でマラソン大会の練習をしている時

明らかに

その子(仮にMさんとします)より速い子が

その子を抜かすことができず

いつもMさんが一番になります

そんなことあるのって

大人は思うけど

これは本当によくあることです

これは例として

誰かにきついことをいつも言われたり

仲間外れにされたり

無視されたり

睨まれたり

 

そんな行動が出始めると

学級の中がギクシャクします

そんな時

必ず

学級での話し合いを持ちました

生徒指導の一環でもある

この話し合いの持っていき方は

とても難しく

こういうことで悩んでいても

若い時はその解決を上手にできません

 

私は

本当にラッキーなことに

採用1年目に

主任のベテランの先生が

「学級で何でも思い通りにする子がいるから

話し合いで解決する。後ろで見てて。」

実践を見せてくれました

 

 

「Mさんのこと」

題はまさにズバリでした

誰かが先生に相談していれば

議題として作れますが

怖くてみんな言えなければ

先生がそれらしく

日記を作って読んでもいい

「こういうことをする友達がいて毎日が辛い」

そんな日記です

 

こういう嫌な行動があるのか

先生が聞きました

ここですぐに発表できる勇気がある子がいればいいですが

一人で言うのは

きついので

前日に

学級の問題を解決したい先生の気持ちを伝え

何人かに

皆の前で勇気を持って伝えることを

頼んでおきます

根回しです

子供は仲間がいるので

「こんな嫌なことをされました」

と言うことを

何人かで

続いて発表をします

そうすると

それに勇気を得た友達が

また次々に発表します

 

それらが出し尽くした上で

そういうことをすることが

なぜいけないのか

皆で考えさせます

子供たちは自分なりに

学級のこと

友達のことを考えて

意見を述べ合います

 

そうした後

では

それをいったい誰がしているのか

悪い人を追求するのではなく

そんな友達は陰で嫌われていること

これから大きくなったらいつかやり返されること

そんなのは可哀想だよね

と言う方向性で

誰かをはっきりさせました

Mさんは

その場では泣きました

皆にどう思われていたか

初めてわかるからです

ショックを受けたのでしょう

でも

これが続くことの方が

ショックです

どんどん深く嫌われ者になるからです

 

子供は賢く

素直なので

Mさんに向けたものであっても

自分も見てみぬふりをしたなどと

皆で反省を始めます

そうすると

Mさんは

徐に反省の言葉を口に出し

これからどうするかを皆に約束しました

 

ベテランのこの主任の指導は

本当に見事でした

このような話し合いは

ずっと

これを見習って

私もやっていました

若い先生への

まさに実戦の指導です

若い先生が欲しいのは

このような生きた手管です

 

主任の先生は

この後が大変なのだと言いました

今日Mさんを責めるような形になった指導は

保護者に心から受け入れられるために

必ず詳細を連絡しなくてはならないと言いました

本当にその通りだと思いました

腕のない教員では

こんな形で責められたと

親にクレームをもらうことになりかねません

Mさんが悪気なくやってしまっていたこと

それを知ることが

必ずこれからのMさんにとって

良いことであるのだと言うことを

心から愛情を持って伝えなくてはならないのだと

 

保護者に理解され

Mさんの行動も変わり

学級は見違えるようになりました

もともと

このような強い子は

いい方向に回ると

ものすごいリーダーになります

そこを褒めると

その子も

保護者も

ものすごく変わります

 

あの時の指導が良かったのだと

最終的にはそう思われることが

大切です

このようなことを重ねて

学級は居心地良く変わっていきます

経験のある

ベテランの先生から

たくさんのことを

吸収してください