先週の土日はお仕事だったので、伊坂幸太郎の「クジラアタマの王様」をご褒美に買いましたラブ

 

製菓会社で働く主人公は、マシュマロ異物混入事件により、様々なトラブルに見舞われます。

また、その事件に関わる人たちとの出会いで、思いもよらぬ繋がりや真実が判明していきます。

 

長編小説ですが、面白くてテンポがいいため、3時間くらいで読み終わっちゃいました。

小説の中に、作品の一部としてコミックパートが含まれる構造も面白く、エンターテインメントとして最高でした。

 

主人公が真面目で穏やかな性格で好感が持て、共感できる言葉も多かったですおねがい

 

主人公が横暴な部長に対して思う言葉。

「人はどうしても他者の顔色をうかがう。愛想のない人やむすっとした相手には警戒し、接し方が慎重になる。

ずるいもんだよな。

そう思うことがある。周囲に気を遣わずに横暴な態度をとっているほうが、人から大事にされ、少し笑えば、みながほっとしたように喜んでくれる。

もともと穏やかに接する人間は、他の人には軽く扱われがちだ。」

 

思わず、「うんうん」とうなづいちゃいました。

 

また、序盤に出てくる主人公のクレーム対応の心得も、改めて勉強になりました。

 

・被害者意識を捨てる

・相手の話をよく聞き、ひたすら謝罪を繰り返す

・防戦一方でひたすら謝っていると、よりヒートアップしてくる相手もいる。

その時は、「それについてはもちろん謝罪しています。申し訳ないと思っています。ただ、今おっしゃった点についてはお受けいたしかねます」と冷静に、毅然とした態度で応じる

 

被害者意識を捨てるということがなかなか難しかったりするのですよね・・・滝汗

心の奥底に被害者意識があると、どうしても言葉や態度に見えてしまうので、それを捨てることが一番重要だなぁと反省しました。

 

仕事の勉強にもなり、ストーリーも良く、楽しい読書の時間が過ごせてよかったです。