船積み 救援物資は送料や手間を最低限にするためにも、なるべく現地に近いところで調達するのを原則としているのですが、今回ビニールシートと毛布については、被災地近くの都市では手に入らないことがわかったため、ダッカで購入しました。


ボルグナに送る毛布は、昨日品物を決めて業者にオーダーし、今日、ダッカ事務所のスタッフの立会いのもとに数を数えてパッキングし、オールドダッカのショドルガートという船着場まで運んで、ボルグナへ向かう船に乗せました。


昨日のうちにボルグナを出てダッカにやってきたパートナー団体のションコルポ・トラストのスタッフ2人が、船に乗り込み、荷物につきそいます。 今回最初に立てた予算では、毛布1枚350TK(約560円)で計算していたのですが、1枚250TK(約400円)でカラフルな大判の毛布を買うことができました。厚みがあり、家族4人ぐらいが十分身体にかけて寝られるぐらいの大きさのものです。


写真は今日パッキングに立ち会ったオフィス・アシスタントのアシシが撮ってきたもの。船は今夜ダッカを出て明日30日にはボルグナに着きます。1日に仕分けをし、2日には最初の配布を行う予定。ボルグナに入っている小嶋駐在員とプログラムオフィサーのサイフルが、最初の配布に立ち会ってから帰ってくる予定です。


(ダッカ駐在員 藤岡恵美子)


シャプラニールがバゲルハット県、ボルグナ県で現地NGOをパートナーとして救援活動を始めて以降、いくつもの被災地の小さなNGOが電話をかけてきたり、請願書のような手紙を持ってダッカ事務所を訪れてきたりしています。今行っている救援活動だけでもいっぱいいっぱいな状態で、私も髪を振り乱している感じなのですが、必死の面持ちで被災地からやってくる彼らに邪険な態度をとることもできず、できる範囲で話を聞いています。


ここ数日目立つのは、今回もっとも被害が大きかったバゲルハット県やボルグナ県、ポトゥアカリ県などの最大級の被災地の隣で、相当の被害がありながらあまり新聞報道などがされず、やや目立たなくなっている地域、ピロジプール県やゴパルゴンジ県、ボリシャル県などの小さなNGO。いずれも「うちの地域はぜんぜん救援が足りない、人々は大変な状況なのに無視されている」と訴えます。


今日訪れたゴパルゴンジ県の団体の人は、「私たちが活動している郡は全国的にはマイノリティであるヒンドゥー教徒が8割を占める地域。日ごろから無視されがちな地域で、政府も邪険なので、サイクロンの救援からも取り残されているんです」と言います。ここは実は建国の父シェイク・ムジブル・ラーマンやその娘の元首相、シェイク・ハシナの出身地。マイノリティの人たちにはアワミ連盟を支持する人が多いので、前のBNP政権のときは徹底して無視されたと言います。「うちの郡に入ったら急に道も悪くなるんですよ」だって...。


こういった地域の今回のサイクロン被害がどの程度なのか、正直なところ行って見てみないとわかりません。ボルグナ県やバゲルハット県など、最大級の被害があって新聞によく写真が載る県の中でも、地区によって被害の甚大だったところ、それほどでもなかったところがありますし。「救援活動を支援して!」と言ってくるところでも、行ってみたら被害はそれほどなかった、ということもなきにしもあらずなのです(逆の場合ももちろんありえます)。また、日ごろ全然お付き合いのない、評判を聞いたこともないNGOといきなり組んで救援活動をする、というのはなかなか難しいものがあります。でも本当に被害が大きくて救援がぜんぜん回っていないのであれば、なんとかしてあげたい、とも思うのですが...。


ダッカ事務所は今、プログラムオフィサー2人と小嶋駐在員が現場からまだ戻らず、ただでさえ事務所の人員が少なくなっています。筒井事務局次長は今日もう日本に帰ってしまったし。2台ある車も出ずっぱりでレンタカーも動員中。これまで決めた2つの現場にはもうかなり資金もつぎ込んでいます。


あっちでもこっちでも救援が足りず、地元の小さなNGOが救援活動をしたくても資金がなくて困っていることはわかっていても、資金にもマンパワーにも限りのある私たちとしてはお断りしなければならない場合がほとんどで

す。「どうかあなたがたが私たちに協力してくれますように、神のご加護を」と言われて、ううう、と唸っています。


(ダッカ駐在員 藤岡恵美子)

バングラデシュを直撃したサイクロンによる被災者への救援活動開始をウェブサイトなどでお伝えし始めた当初から、被災した人のためにと募金をいただいています。ありがとうございます。


募金をいただくことで適切な資金を得、緊急救援活動をスムーズに進められるわけですが、募金でいただくのはお金だけではないなと感じています。募金される方の多くがメッセージを添えてくださっています。少しだけですが、ご紹介します。


11/20:現地はテレビの映像などよりも大変な状況かと思います。少しですが協力させて下さい。

11/21:ささやかですが、被災者の人達に役立てて下さい。こうゆう募金の場がある事を知れて良かったです。 11/23:事務局および現地スタッフの皆様、お体にはくれぐれも気をつけて活動してください。できるだけ多くのバングラデシュの人々が早く元通りの生活に戻れるよう、お祈りしております。

11/25:一昨年バングラデシュを旅行し、いろんな人に親切にされたのでお返しのつもりです。スタッフの皆様、ご苦労も多いかと思いますが頑張ってください。

11/26:こういう緊急事態への対応は、マンパワーの点でも大変だと思いますが、救援関係者の事故等もないようにと思います。よろしくお願いします。


みなさん募金をしながら、バングラデシュの人たちに少しでも早く立ち直ってほしい!という気持ちを送ってらっしゃるのだと思います。また、同時にシャプラニールのスタッフの体調などを気遣ってくださる言葉も多く、こちらが励まされます。


最近、「世界を変えるお金の使い方」が注目されています。お金そのものが世界を変えることもあるけれど、やっぱり、それを使う人の気持ちが世界を変えていくパワーになっているのでしょう。このような救援活動はする必要ないのがベストですが、みなさんの温かな支援の気持ちに触れると嬉しくなるのも事実です。 最新の活動については当サイト内でお知らせしていますので、ぜひご覧下さい。 


http://www.shaplaneer.org/campaign/cyclone07.htm ▼動画を再生するにはFLASH PLAYERのインストールが必要です。


(東京事務局 秋庭)