以前、人から聞いて一度試してみたいと思っていたことがある。大層なことではない。マンゴーを食べるだけのことである。


まず良く熟れたマンゴーを用意する。普通なら包丁で皮をむくところだが、今日は違う。ホウズキの実を出す時の要領で、皮の上から実を押しつぶすのである。まんべんなく実がほぐれたところで、おもむろに皮の一部を切って、ゼリー飲料を飲むように食する。これだけ。


バングラデシュ滞在から足掛け6年、今日初めてこの方法でマンゴーを食べてみた。童心にかえってしまうような楽しさだった。小さい頃に店頭に並んだトマトやモモなどを押してみたいと思った覚えは誰にでもあるに違いない。怒られることもなくその欲求を満たすことができるこの食べ方、日本でも最近は比較的容易にマンゴーが手に入るようになってきたので、皆さんもチャンスがあったらお試しあれ。ただし、マンゴーはウルシ科の植物なのでかぶれ易い方は後で大変なことになる。十分ご注意のほどを。


(カトマンズ駐在員 藤岡恵美子)


2日前から水の供給が再開され、自宅における水不足の危機は去ったものの、しばらく休みだった停電がどうも復活したようだ。昨日も今日もきっちり夕方6時半から電気が切れている。日が長くなったとはいうものの7時近くになれば、灯りがなければ何をするにも不自由な暗さになる。だいたい、土日の夕方6時半といえば、「さあ、ゆっくりテレビでも見るか」とソファーとか椅子に座ってくつろぐ時間帯(私にとっては)なのだ。その時間を狙っての停電とはひどすぎる。


コンピューターはバッテリーのお陰で停電でも関係なしに動いてくれるので、インターネットをするか溜まっているDVDを見るかという選択肢がある。はずなのだが、ここ2週間インターネットが不調で全く使い物にならない。プロバイダーと自宅をつなぐケーブルのどこかで不具合が発生したらしく、2週間前の日曜日昼前にウンともスンともいかなくなってしまった。


その間も事務所からブログを2回ほど更新したが、コンピューターの設定などが違うために写真の設定がうまくいかず、なんとも情けない状態になっている。(自宅の回線が復活したらすぐ修正の予定)

プロバイダーには2回電話をして、早急に不具合を直すよう依頼した。他の会社のサービスがどうなっているか知らないが、少なくともこのプロバイダーは24時間のカスタマーサービスを行って客の苦情やその他の問い合わせに対応している。これまで何回か電話をしたが、そのたび英語の流暢なスタッフが出るのでそれは良いのだが、昨日も「はい、では明日の正午に技術者を派遣しどこに不具合があるか確認させます」といいながら、なにも解決していない。仕方なく朝晩の2回、ダイアルアップでメールのみチェック。メールを確認するだけでも歯磨きがすんでしまいそうなほど時間がかかるのんびり具合。ネパールの生活のペースにはこれくらいが丁度良いのかもしれないが。


それにキャンドルの灯りで過ごすのも悪くはない。充電式のライトはえげつない明るさが嫌であまり使っていない。それに比べると、ゆらゆらと揺れるキャンドルの灯りはとても優しくて生きているようだ。ただ気をつけなくてはいけないのが、ネパール製のキャンドルには大量の煤を出すものがあるということ。注意しないと、部屋中に煙が充満して煤で真っ黒という事態になって、停電が解消した途端、部屋中一人で拭き掃除をしなくてはいけない羽目になりかねない。そんな情けない状況でも、なんとなく笑ってすませてしまえるのはネパール生活ならではかもしれない。


(カトマンズ駐在員 藤崎文子)

今日はシャプラニールの活動のひとつと現地の子どもの声をお届けします。ダッカの藤岡駐在員が働くバングラデシュのお話。

シャプラニールのHP(http://www.shaplaneer.org/index.htm )からの抜粋です。



シャプラニールは2000年からストリートチルドレン支援活動を実施していますが、そのなかで浮かび上がってきた課題が「女の子」への支援です。使用人として家庭内で働く女の子の場合、外からその状況は見えにくく、実態が十分に把握できていません。


使用人として働く子どもたちはダッカだけで30万人以上いるとみられており、そのうち80%は女の子であり、全体の20%は5~10歳であると推測されています。また、使用人として働くことになった理由について、76%以上の子どもたちが「家計を助けるため」と答えており、約74%が読み書きができないという報告もあります。

(出典:Child Domestic Workers in Dhaka City:Situation Analysis Prepared by Dr.Sumaiya Khair December 2004 International Labour Office)ただし、これらの数字は調査方法などにより大きく異なります。


2005年11月、シャプラニールでは地元NGOのフルキとともに使用人として働く少女の実態調査を実施しました。その結果、少女たちが密室に近い家庭内で非常に安い賃金もしくは無給で長時間労働を強いられていること、自由もなく教育を受ける機会も奪われていること、雇い主による暴力などに遭うケースも多いことが実態としてわかってきました。そこで、この課題に取り組むため、フルキとパートナーを組み2006年より支援活動を開始しました。
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ファティマちゃんと家族

私はファテマ(11歳)。バングラデシュの首都ダッカ北東部にある最大のスラム、コライル・スラムにお母さんと妹と3人で暮らしてます。ここは、約5万世帯の人が暮らしていて、スラムと言っても、入り組んだ道の脇にトタンや板切れでできた小屋が立ち並んで、いろいろなお店やゴミの仕分け作業場などもあって、ちょっとした町みたいなのよ。住んでいる人は、私のように元々は村に住んでいた人がほとんど。


お父さんは村で腰巻きになる布を織る仕事をしていたのだけど、ぜんぜん暮らしが良くならないから、ダッカに出てきたの。ダッカでは大工の仕事を始めたお父さんだけど、スラムのほかの女の人のところへ出てってしまった。それ以来、生活費を出してくれなくなったから、お母さんが何軒もの家で使用人として働いて私たちを育ててくれたの。でも、それだけじゃ生活が厳しくなって、7歳の時、お母さんと同じ仕事を始めることにしたの。


今は、2つの家で働いてる。毎朝9時から1軒目で家中の拭き掃除と週1回の洗濯をし、月150タカ(約250円)もらえるわ。そのあと11時ごろから2軒目の家へ行って、家の掃除と子どもの学校への出迎えをして、月120タカ(約200円)もらってる。1軒目の家で大変なのは洗濯。洗濯機がないから、シーツなどの大きなものを手で洗ったり絞ったりするんだけど、とても力が要る重労働なの。月に合計270タカ(約450円)のお給料は、全額お母さんに渡しているの。

住み込みで働く女の子たちも多いけど、私は勉強がしたいから通いで働いてるの。


仕事が終わったら、毎日ヘルプセンター※に行って、ベンガル語の読み書きや算数などの勉強をしているわ。掃除や洗濯を上手に怪我をしないようにする方法や、清潔にすることの大切さ、アイロンのかけ方や裁縫なども習ってる。家事が早く上手にできるようになると、雇い主から怒られることも減るし、賃金も上げてもらえるかもしれないでしょう?それに、早く仕事が終わって空いた時間は私たちの自由時間になるように、シャプラニールが雇い主たちに呼びかけてくれているし。刺しゅうも教えてもらって、花や木なども刺せるようになったの。でも、一番嬉しいのは先生たちが私たちをとってもかわいがってくれることよ。


ヘルプセンターでいろいろなことを習って、大きくなったらもっといい働き口をみつけたい、と思ってるの。お父さんがお母さんと一緒にいてくれたら仕事をしないでもっと勉強ができたのに、と思うと悔しいわ。でも、小さいときから苦労して私たちを育ててくれたお母さんがこれ以上苦労しないで済むように、私もがんばりたいの。


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くわしく知りたい方、アクションを起こしたい方はコチラ↓にどうぞhttp://www.shaplaneer.org/donation/summer07.htm#houhou


(東京事務所 インターン山口)