今日はショベ・バーラトというイスラム教の祝日で、政府はじめたいていの事務所はお休み。でも年度始めにつくった休日リストでは我が事務所は出の日にしておいたところ、朝のミーティングでスタッフの一人が文句を言い始めました。

「今日はイスラム教徒にとって重要な祝日。みんな休みなのにうちの事務所だけ出にするなんて!」


このスタッフは卒業した大学もイスラム系だし、事務所の中でもっとも敬虔なイスラム教徒なので、いつも休日リストをつくるときには、彼に意見を聞いています(実際にリストをつくるのは、ヒンドゥー教徒の総務担当と所長の私)。今年の分をつくるときもちゃんと相談して決めたのに、彼は覚えていない様子。


ショベ・バーラトの夜(前夜)は、敬虔な信者は一晩中起きていてお祈りをしたり、日中は断食をしたりします。夜中お祈りしていた人には、確かに翌日(イスラムの暦では1日は日没から始まるので、翌日といってもイスラム暦上は前夜と同じ日)に出勤するのはきついはず。それぐらいは私も知っていて休日リストをつくるとき確認したけど、それでも彼はこの日は出にしても大丈夫、と言ったはず。


口火を切った彼の言葉に乗っかって、他のイスラム教徒のスタッフも何人か「そうだ、今日はだいじな日だ」と援護射撃。ヒンドゥーのスタッフも、「そういえば今までショベ・バーラトが出勤日だった記憶はないな」などと言い出す始末。でもなんで今朝になって言うわけよ?休日リストをつくって配布してから9ヶ月もたっているんだぞ。もっと前に言ってくれれば他の休みと入れ替える方法もあったかもしれないけど、その日の朝出てきてから言ったってしょうがないじゃないか。


シャプラニールの規則では、金・土の週末休み以外のダッカ事務所の年間休日は20日間と決まっています。バングラデシュの国民の休日はもっとたくさんあるので、全部を休みにするわけにはいきません。また、ダッカ事務所の宗教別スタッフ構成は、現在イスラム教徒6名、ヒンドゥー教徒2名、キリスト教徒3名。このすべての宗教の休日に配慮しなければなりません。


毎年同じ日が休みなら簡単なのですが、ややこしいのは、年に2回のイードなどイスラム教の休日がイスラム暦を元にしているため、年々10日ぐらいずつ前にずれていくこと。通常はそれほど問題はないのですが、今年はたまたま前の犠牲祭のイードが年末年始にかかったため、1月から12月の間にイード休みが3回入ってくることになってしまいました。大型連休となるイード休みを削らないためには当然他の休みを削らなければなりません。それでめったに削ることのないショベ・バーラトの日が今年は出勤日になってしまったのでした。


スタッフ皆に気を遣い、事前に根回しもして休みを決めているこちらとしては、休みの当日になって「今日が休みじゃないのはおかしい、相談されてない」などと言われると腹が立ちます。つい、朝から「当日になって言われたってどうしようもないでしょうが!わたしゃちゃんとあなたたちの意見も聞いて決めたんだ。文句言うならもっと前に言いなさいよ!」と大きな声を出してしまいました。


朝はしばらくプリプリしていた私ですが、お昼時、プログラム・アシスタントのイルシャト(イスラム教徒)が自宅でつくってみんなのために持ってきたというハルワ(ショベ・バーラトのときに食べるお菓子。かぼちゃや人参などを使っていてやさしい味がする)を食べて、機嫌を直しました。イルシャトおいしかったよ。ありがとね。


(ダッカ駐在員 藤岡恵美子)


病気や怪我もなく、日曜日に無事スタディツアー一行が帰国した。


シャプラニール主催のネパールツアーとしては7年ぶり(確か)、紛争の続いた去年までとは違い状況が良くなったとは言え、突然のバンダ(ゼネスト)も起きるし、受け入れする側としてはかなり心配もあった。案の定、ツアー日程半ばの22日にはカトマンズ盆地のバンダがあったが、私たちはちょうどポカラへ行っていたため影響を受けずにすんだ。フェアトレードをテーマにした今回のツアー、個性豊かな8名が参加、その日見たことや感じたことを話し合いながら充実した時間を過ごすことができた。

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<写真1:ポカラの織物生産者 写真2:カトマンズのニット製品生産者>

そんなこんなで気が付くと8月ももう終わり。湿度の高い雨天もそろそろ終わり、夏雲と秋の雲が混在し、その間から見える空も青さを増してきたようだ。朝晩の気温も20度前後、布団にくるまって過ごすのが嬉しい季節がやってくる。


(カトマンズ駐在員 藤崎文子)

先週ダッカ大学に端を発した全国的な暴動のため、ダッカを含む6都市で出されていた外出禁止令は、昨夜から解除されました。一見したところ、街の様子はすっかり普通に戻っています。

しかし、ダッカ大学はじめ、学生の抗議行動が起こった国立大学の授業がいつ開始されるのかは不明なまま。私立大学は授業を続けていますが、国立大学の学生は寮からも追い出されたきり戻れずにいます。


騒ぎが広がった22日木曜日の夜、8時までに寮から出るように言われたダッカ大学の学生たちは、騒動のなか急に田舎に帰るわけにもいかず、多くが友人・知人の家を頼って居候しています。
わがダッカ事務所のスタッフの話を聞いても、「うちにも一人学生が居候してるのよね」「うちは学生の荷物を預かっている」といった調子です。


国立大学は先週末から試験が始まるはずでしたが、それも中断されたまま。学生たちは勉強したくてもできない宙ぶらりんの状態におかれたままま、大学再開の知らせを待っています。


(ダッカ駐在員 藤岡恵美子)