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年末から本を結構読んでいます。

今は本を読みたい周期。


その中で、三浦しをんさんの「船を編む」と読みました。

これは辞書を作る編集部の物語。

以前、とある出版社の編集部の人に、「辞書を作る部署はかなりおもしろい」という話を聞いたことがありました。

例えば。

戦争・・・と辞書で引くと、辞書ごとに言葉の説明が違いますよね!?

当然一人では作れず、かなりの人数で作るわけです。

だけど、人それぞれ、モラルも考えたも違うわけだから、一個の言葉を作るのも凄く大変だ!と。


だから、いつか、辞書作りを舞台にした物語、作りたいなと思っていたのです
が・・・


三浦しをんさん、見事に小説にしてくれました。
おもしろい!!
そして悔しい気持ちもある。
物語は、とある出版社お辞書を作る部署。

そこで辞書作りに人生を捧げて行く人達の物語が、見事に青春物語となってエンタテイメントになってるのです!

辞書エンタテイメントですよ。

中でも好きだったのが「愛」という言葉いついて。

愛と言う言葉をとある辞書でひくと、

① 親兄弟のいつくしみあう心(以下続く)

② 男女間の相手を慕う情。恋

と書いてある。

この物語では、この男女間の相手をしたう心について、「じゃあ、同性愛の人は愛じゃないのか?」みたいな議論が出てきたりする。

愛の意味を辞書で調べようなんて考えたこともなかったし、辞書をひくと出てくるなんて知らなかった。

広辞苑調べると出てくるし。

なんかこれ読んでから更に言葉が気になる。

そして「愛」を説明することを考えてしまったり。

とある辞書には実際に、一つ目に、親兄弟のいつくしみあう心・・・と書いてあるのですが、親子愛、男女の愛とかいろいろあるけど、恋愛の愛情じゃなくて、家族の愛が一番最初に来るのも、へ~と思ったり。


今、妻は海外に仕事で行ってます。
かなり寂しい。

そんな時に、妻への愛情がより、僕の心の中でにじみ出てきたりします。

もし自分が辞書を作るとしたら、「愛」になんて書くか。

う~ん、そうだな「たまらない気持」とか??全然説明になってない。



ちなみに、「恋」ってどう書いてあるんだろうと思って、広辞苑ひいてみる。

恋とは・・・一緒に生活出来ない人や亡くなった人に強くひかれて切なく思うこと・・・って最初に書いてある。


恋って切ない前提なの??
ウキウキ前提じゃないの?とか思ったり。

おもしろいね!!

でも、この解釈、どう思います???

恋ってワクワクするもの?

恋って切ないもの???


将来自分の子供に説明するとしたらどっちで説明する??


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