少し赤みがかったオレンジの空
突然、泣きながら走っていたことを思い出しました
夕陽を見ながら走れるお気に入りのランニングコース
その綺麗な夕陽を見たとたん、涙が溢れたことを覚えています
あまりに綺麗な夕陽と自分の心の色のギャップが悲しかったのか
それは突然の涙でした
それでも、その夕陽を見るために走りに行くことを止めませんでした
晴れた日はいつも走りに行く
2度目、3度目、4度目、…
回数を重ねる度に涙は出なくなり、
綺麗な夕陽を単純に綺麗だと思えるようになっていきました
今思えば、ただ泣きたかっただけなのかもしれません
毎日泣きながら帰る日々を過ごし、いつしか涙さえでなくなり
空っぽだと感じていた頃
まだ流れる涙がありました
そしてその涙もいつしか消えていった
この頃から何か自分の中のスイッチが切り替わったような気がします
頭では理解できない、言葉にもできない
認識さえしていなかったかもしれません
それでも確実に何かが変わった瞬間があったように思います
走ること、泣くことを止めなくてよかった
ずっと抑えてきたものを泣くことで解放したのかもしれませんね
同じ景色なのに、そこに生まれる感情はその時その時で違ってくる
悲しいも嬉しいも、全部自分で創り出している
そして、創り出す感情には意味があるのだと思います
その時は分からなくても、いつかきっと気づける時がくる
心が求めるままに感情を味わうことを許せた自分を褒めてあげよう
苦しくて悲しかった日々も
だから今、私が在ると思えるから
peco