仕事を一生懸命にやっているのに評価されない、他人が目の届かないところまで仕事をしているのに会社や上司が正当に評価してくれない。
そんな真面目に一所懸命に働くあなたを横目に日々の仕事を淡々とこなしているだけの人が自分と同じ給料を貰っていたりするとなんの為にこんなに頑張っているのかと憤りを感じてしまいますよね。
そこで7者の会社のオーナーをしていてビリオネアとして大成功をされている方から教えて頂いた、仕事を通じて夢を叶える方法をご紹介したいと思います。
仕事を通じて夢を叶える為に必要なことは今の与えられた仕事の中で『発言権を得る』ことです。
『発言権を得る』とは具体的にはその分野に関して上司、部下関係なく、あいつに聞けば大丈夫だと思われる存在になるということです。
たとえ今あなたがどんな仕事に付いていたとしても、今の与えられた仕事の中で誰にも負けないくらいの何かを見つけることが大切なのです。
まずは今の仕事を一生懸命完璧に行うことがとても大切になってきます。
そんなことは当たり前だ! と言う声が聞こえてきそうですが、どの位まで一生懸命やるのかと言うことがとても重要です。
こんな言葉はご存じでしょうか?
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」
これは実業家であり・政治家であり阪急東宝クループの創始者である小林一三(こばやし いちぞう)さんの言葉です。
小林一三さんは料亭の下足番から這い上がり阪急電鉄をつくった方です。
下足番というのは料亭などでお客様が脱いだ靴を預かり、宴会やお食事を楽しまれたお客様がお帰りの際には1人1人間違えること無く靴をお出しすることが仕事です。
料亭の仕事の中でもあきらかに下っ端の仕事ですよね。
しかし、小林一三さんはそこから阪急グループや宝塚を作るまでに至ったのです。
小林一三さんは下足番の仕事を完璧にこなしながらお客様の顔とお名前を一致させ、どのお客様がどんな靴をはいていて、どんな靴底の減り方をしているのか事細かに観察していました。
そんな時あるお客様の靴底の減り方がいつもの違うことに気がつきました。
彼はそのお客様が何かお身体の具合が悪かったり、体調の変化があったのでは無いかと思い料理長に報告をしました。
「私は下足番として沢山の方の靴と関わりその減り方などを観察してきましたが、前回から今回にかけてこのお客様の靴の減り方が違います。 もしかすると体調に変化があるのではないでしょうか?」
報告を受けた料理長がお客様に確認をすると、実は脚気という病気だったのです。
そこで料理長はそのお客様に合わせて塩分を控えめにしたり、栄養価の高い料理に変更したところ、そのお客様はとても喜ばれました。
そして、その下足番を呼んでくださいとそのお客様は料理長にお願いし、小林一三さんにお礼を言った後「うちの会社にこないか?」と声を掛けられたのでした。
そこからただの下足番だった青年が大成功者へ一気に駆け上がって行くことになります。
このストーリーを聞いたときにどのような印象を持ったでしょうか?
下足番としての仕事の+αとして自分で考え、靴を通してお客様を知る努力をした小林一三さんが評価されたこのストーリーは日々お仕事を頑張っている方にとってとても支えになるお話だったのでは無いでしょうか?
しかし、この物語は小林一三さんが下足番としての仕事を完璧にこなして信頼を勝ち得ていたからこそ成り立つのです。
もしこのときの小林一三さんが靴を取り間違えたり、紛失したりとお客様から頻繁にクレームを受けているような下足番だったとしたら、料理長はそんな下足番の言っていることに耳を傾けたでしょうか?
恐らくどれだけ普段から素晴らしい+αのことを行っていたとしても料理長は話を聞いてくれなかったでしょう。
小林一三さんが普段から求められている仕事を完璧にこなし信頼を得ていたからこそ、発言権を得ることができたのです。
そこでようやく求められている仕事以外の自分の努力が評価されるのです。
そこまではどれだけ自分なりに考えてその他のことをやっていたとしても、それはあなたが勝手にやっているだけに過ぎません。
普段の与えられた仕事がちゃんとできていないのに勝手にやってることについて上司や周りの人は評価する訳にはいかないのです。
もし、今あなたに求められている仕事があなたにとってどんなに些細でつまらなく感じる仕事であっても、まずはその仕事については誰からも寸分の隙も無く文句を言わせないくらい極めてみましょう。
そうするとあなたはその分野で発言権を得ることができます。
発言権を得ることで料亭の命とも言えるお客様にお出しする料理までも変えてしまうことができるのです。
あなたに任せられたその仕事を通して夢を叶えることができるとしたらこれからどんな風に仕事と向き合あいますか?
このお話を聞かせて頂いたあと、最後にそう聞かれた私はどんなこと仕事でもとにかく全力でやってやろうと思いました。
あなたはどう感じたでしょうか?
このお話が少しでも人生を豊かにするきっかけになればとても嬉しく思います。