せんせい あのね。
せんせい あのね。
がぁこは、お母さんが大好きなんだょ。
こんな年になったのに、みっとも無いくらい 大好きなんだっ。
まだ、学生だった頃 自分の思うとおりに行かなくて
もがいて もがいて けど、心配されるのがうっとおしく思って
家出をした事もあったよっ。
あの時、必死に追いかけてきて
「 わすれものっ!!」
って言って 手渡された 500円。
いっぱい言い合いをした 後だったのに
その500円を手にして お互い笑ったよ。
だけどね、せんせい
がぁこは 頑固者で 自分がこーしたいっ!って
思ったら やらなきゃ 気がすまなかったんだ。
その500円を持って
「じゃぁねっ!」って 別れたよ。
たった 5日間の家出だったよ。
その後も、学校を辞めたいと 散々おかぁさんを 困らせたよ。
泣いた顔なんて 見たこと無いけど
泣きそうな顔を見たよ。
一生懸命、お母さんの話を聞いて
ちゃんと理解できたよ。
あの時、お母さんの言う事聞いてて よかったっ!って
大人になって 感謝したょっ!
お母さんの 汗水たらして 稼いだお金を ムダにしなくて よかった。
せんせい。お母さんはね すごいんだょ。
かっこいいんだ。
ドラえもんみたいな姿だけど
がぁこにとって スーパーウーマンなんだ。
沢山 沢山 苦労もしてきたのに
沢山 沢山 だまされてきたのに
それでも 人助けがしたいんだって。
せんせい。あたしは そんなお母さんに
「 ばかだねっ!」って 思ってしまうの。
がぁこはね、お母さんに幸せになって貰いたいの。
人の事するのも いいけど、一番は お母さんが
幸せにならなきゃ いけないと思うの。
「ばかだねっ!」 は あたしへの言葉なのかな?
人の事を一生懸命してる母は 幸せなの?
それが 幸せだと思っているのかな?
分かってない がぁこが やっぱ 「ばかだねっ!」なのかな?
ずーっと ずーっと 小さい頃から
お母さんは あんまり家に 居ませんでした。
毎日 夜が明ける前に 仕事に出て
あたし達兄弟4人が 学校へ 行く時間に帰ってきて
また 送り出してから もう1つのお仕事へ行っていたよ。
お父さんは、あたし達が学校へ行く準備をしていても
家の中で 寝ていたよ。
せんせい。あのね。
暗い部屋で 学校へ行く準備をして 朝ごはんを食べて行くのは
嫌だったよ。
だけど、お母さんが 毎日頑張ってるから
毎日 少ない時間だけどお話ししてくれて 笑ってくれてたから
お家が 嫌いじゃなかったよ。
お母さんが ご近所さん達と仲良くしてくれてたから
ご近所さんも、お友達のお母さんも みーんな
何かあったら すぐ 助けてくれたよ。
ご近所さん みーんな がぁこの家族みたいだったょ。
どこに居ても 誰かが ちゃーんと 見守ってくれてるんだっ。
せんせい。ほらね。
がぁこのお母さんは 傍に居なくても 傍に居るような気にさせてくれる
スーパーウーマンでしょ♡
ステキでしょ♡