来月映画公開となる「傲慢と善良」
辻村深月さんによる小説『傲慢と善良』は大ヒット小説ですよね。
私も電子書籍で購入して一気読みした小説。
読みやすいのでスルスル~と読めますが、グサグサ刺されました。
うっすら感じてはいるけど
敢えて言語化していない(したくない)
イヤ~な自分の正体を明確に突きつけられるような、そんな感覚になる小説
「傲慢と善良」のあらすじ
東京育ちで輸入業の代理店を営む西澤架(にしざわかける)は、30代後半になって結婚を意識し、マッチングアプリで坂庭真実(さかにわまみ)と出会います。
真面目で善良そうな真実と交際を始めるものの、婚約直後に真実が失踪してしまいます。架は両親や昔の友人を訪ねて真実を探すなかで、真実の過去や嘘に直面します。
「傲慢と善良」映画の予告
都内出身のエリートな架(かける)
と
地方出身の真実(まみ)
話が進んでいくと・・・
最初は、真実(まみ)が善良、架(かける)が傲慢に見えるんだけど。
読みすすめていくと、真実(まみ)の傲慢さが見えかくれしてくる。
架(かける)と女友達のやっかみというか、会話の感じもなんだか想像できるイヤ~な感じ
サスペンス要素もある小説なので、結末どうなるの~と最後まで気になります。
誰にでもある傲慢と善良と鈍感さ
「善良さ」は、鈍感にもなるし
婚活において人が相手を値踏みする傲慢さがよく分かる。
婚活対象の方について点数をつけている感じですよね。
今まで付き合った人の方が、総合的にみて良いから
婚活相手と結婚することを決め切れないとか
小説の中に出てくる
「じゃがいもだと思っていたのに、輝いて見えるようになった」
この場面の描写が、とても印象的でした。

彼女は婚活を秒速で終えて、結婚してます。
自分も完璧じゃないし欠点多いよねということを忘れないでいよう。
婚活をしたことがある方なら
無意識にしてる思考を
恐ろしいくらいに
容赦なく
言語化されているから
(わかりすぎて)心の奥をグサグサと刺されてるような
感覚になる人も多いのでは?
婚活が上手くいかない原因
小説の中の相談所の方のセリフに
今の方は、非常に謙虚だけど
自己評価は低いのに、自己愛が高い
現代の結婚がうまくいかない理由は、『傲慢さと善良さ』にあるような気がするんです”
という言葉があります。
善良に生きているほど
- 親の言いつけを守り
- 誰かに決めてもらうことが多く
自分がない人は
無意識のうちに自分に相当高い値段をつけていて、相手を値踏みする傲慢さがある
いや、ほんとにそれ。気をつけないと
婚活する前に本当に確認しておきたい自分が大切にしたい価値観
親として子どもとの関わり方も考えさせらる感じでした。
まみと親との関わりは、もうリアルにこの関係性の親子いるよねって思います。
映画のラストも同じかな?
彼と見にいくと意見が割れそうなので、一人でじっくり見たい映画です。
「傲慢と善良」映画の公式サイト