条例案審議

本日は委員会付託前の議案審議。

私からは、空家管理に関する条例の一部改正について質疑。

空家がずっと放置される理由の一つは、住宅建築の時に優遇される土地課税標準が解体時に無くなってしまうこと。

今回の改正の大きな変更点は、解体されなくても管理不全空家として勧告することで、その優遇措置が外れるという点(法改正なので石巻市だけではありません)で、それにより危険な空き家の管理不全解消を進めようというものです。

しかし、法の中では、空き家判定や危険度判定の数値的基準が示されておらず、その基準は自治体ごとにマチマチです。石巻市は、震災時にも罹災判定の疑義や苦情が多くあった経験もあったことから、疑心暗鬼を招かぬよう石巻市の数値的判断基準をあらかじめネットなどで公開しておくべき、と指摘しています。

答弁では、石巻市は過去の空家調査の段階から点数判定しており、特定空家の点数区分は公開しやすいが、条例改正で新たに規定される管理不全空家の勧告に対する判断基準については今後検討を進めていくことになるとのことでした。

私への空き家相談は、リノベーションに関するものよりも、危険度を心配する周辺住民の声の方が多い傾向にあります。今回の改正により、管理不全空家が少しでも少なくなることを期待します。